1回に2点を先制されたロッテはその裏、福浦の適時二塁打、フェルナンデス、立川の適時打で逆転。清水直は8回を3安打2失点に抑え、9回は小林雅が無失点に抑え、逃げ切った。小林雅は、史上14人目となる通算100セーブを日本人史上最速の222試合目で達成。ロッテは2連勝で対オリックス戦8連勝。オリックスは今季2度目の6連敗で、日曜日の連敗記録を23と伸ばしてしまった。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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オリックス | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 |
千葉ロッテ | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | x | 3 |
9回を抑えた小林雅が通算100セーブを記録した。222試合目での達成は、日本人投手では大塚(中日)の224試合を上回る最短記録。9日の日本ハム戦以来、20日ぶりの出番だったが、最速153キロの速球とスライダー、シュートがさえた。最後は2死二塁から代打山崎をスライダーで空振り三振。試合終了の瞬間に帽子を脱ぎ、捕手の清水将と握手。記念のボールはきっちり貰っていた。
通算100S達成スピード比較 | |||
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投手 | 所属 | 達成 | |
1 | ギャラード | 中日 | 148試合 |
2 | ペドラザ | ダイエー | 162試合 |
3 | 小林雅英 | ロッテ | 222試合 |
4 | 大塚昌文 | 近鉄 | 224試合 |
5 | 佐々木主浩 | 横浜 | 240試合 |
5 | 赤堀元之 | 近鉄 | 240試合 |
[注]所属は100S達成時
マリンの守護神は、決して平常心を失うことはなかった。小林雅が9日の日本ハム戦(千葉マリン)以来となるマウンド。しかも日本人最速の100セーブがかかる試合。それでも4番から始まる相手打線をあっさり片づけ、あと1人。オリックスの代打・山崎を2−1と追い込み、少しだけ記録を意識した。
「三振で決めればカッコいいと思って」。4球目だった。140キロの高速スライダーが外角に決まり、山崎のバットは空を切る。222試合目の100セーブ到達は大塚(中日)の224を抜き、あの魔神・佐々木(マリナーズ)より18試合も早い達成だ。
初セーブはその年の8月17日の日本ハム戦。以来、MAX154キロの速球と高速スライダー、鋭いフォークを駆使し、リーグを、いやそれどころか日本を代表する守護神にまで成長した。
愛娘・美憂ちゃん(3)から花束を贈られ「普段女性から花束を貰ったことがないので照れくさい」と周囲を笑わせた小林雅だが、最後に「これは通過点。150、200を目指します」と真顔で語った。
スタンドから100セーブ達成を見守った夫人の美智子さん(33)は「1点差なのでヒヤヒヤして見ていましたが達成できてよかったです」とホッとした様子。大台に王手がかかって以来、東京・荒川区の自宅から千葉マリンに通い続けて、この日が8試合目。「実は洗濯物がたまっちゃってて…。これで明日からできます」と嬉しそうだった。
8回2失点の清水直は5月16日の近鉄戦(大阪ドーム)以来、約1ヶ月半ぶりの7勝目。自身の連敗が3で止まり「前半は力みがあって思い通りの投球ができなかったけど、4回以降は力みが抜けて自分のピッチングができた」と笑顔。「5回からは(小林)雅サンへ、という思いで投げました」というチーム愛が功を奏した?
珍しく派手なガッツポーズで喜びを表した。6月9日の日本ハム戦(千葉マリン)で99セーブ目を挙げてから20日目。小林雅がプロ野球14人目の100セーブを日本人最速で樹立した。「本当は先発で100勝しようと思っていたんですけど、まさか100セーブなんて…。周りの方のおかげで“おいしい”ところを持っていってるだけです」。
15試合ぶりの登板でも緊張感を楽しんだ。1点リードの9回から登板。2死二塁のピンチは迎えたが、代打・山崎に対して今季最速の153キロをマーク。「1点差だったので変な雑音が聞こえなかった」と最後は140キロのスライダーで空振り三振に仕留めた。そして00年8月17日の日本ハム戦(千葉マリン)から積み上げてきたセーブが、大塚(近鉄・中日)よりも2試合早い222試合目で100セーブに達したのだ。
慢性的な左ひざ痛への負担を軽減するため、毎日アイシングを施してからブルペン入り、暑くても両足のふくらはぎまでをサポーターですっぽりと覆う。さらに痛みを和らげるサメの骨を砕いたゴルコサミンを10錠、疲労の蓄積を軽減するコエンザイムQ10を3錠と、毎日サプリメントを摂取する努力を欠かさない。
いつ訪れるか分からない登板に備え、毎日7回表になるとブルペンに入って肩をつくった。「あれだけ登板機会があいたのによくやってくれたよ。オレはもう言うことがないよ」と山本監督も感謝しきりだ。33試合連続セーブポイントに続く日本人最速100セーブ。頼もしい守護神が次々と記録を塗り替えていく。