わたしはかもめ2003年鴎の便り(6月)

便

6月29日

千葉ロッテ3−2オリックス(千葉マリン)

1回に2点を先制されたロッテはその裏、福浦の適時二塁打、フェルナンデス、立川の適時打で逆転。清水直は8回を3安打2失点に抑え、9回は小林雅が無失点に抑え、逃げ切った。小林雅は、史上14人目となる通算100セーブを日本人史上最速の222試合目で達成。ロッテは2連勝で対オリックス戦8連勝。オリックスは今季2度目の6連敗で、日曜日の連敗記録を23と伸ばしてしまった。

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オリックス2000000002
千葉ロッテ30000000x3

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小林雅、日本人最速100セーブ

9回を抑えた小林雅が通算100セーブを記録した。222試合目での達成は、日本人投手では大塚(中日)の224試合を上回る最短記録。9日の日本ハム戦以来、20日ぶりの出番だったが、最速153キロの速球とスライダー、シュートがさえた。最後は2死二塁から代打山崎をスライダーで空振り三振。試合終了の瞬間に帽子を脱ぎ、捕手の清水将と握手。記念のボールはきっちり貰っていた。

清水直
「今日はマサさんにつなごうとだけ思っていました。」
通算100S達成スピード比較
投手所属達成
1ギャラード中日148試合
2ペドラザダイエー162試合
3小林雅英ロッテ222試合
4大塚昌文近鉄224試合
5佐々木主浩横浜240試合
5赤堀元之近鉄240試合

[注]所属は100S達成時

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小林雅が日本人最速222試合目で100S[サンスポ]

マリンの守護神は、決して平常心を失うことはなかった。小林雅が9日の日本ハム戦(千葉マリン)以来となるマウンド。しかも日本人最速の100セーブがかかる試合。それでも4番から始まる相手打線をあっさり片づけ、あと1人。オリックスの代打・山崎を2−1と追い込み、少しだけ記録を意識した。

「三振で決めればカッコいいと思って」。4球目だった。140キロの高速スライダーが外角に決まり、山崎のバットは空を切る。222試合目の100セーブ到達は大塚(中日)の224を抜き、あの魔神・佐々木(マリナーズ)より18試合も早い達成だ。

小林雅
「最初は抑えなんて考えてもいなかった。でも2年目の日本ハム戦(平成12年4月25日)で無死満塁をリリーフして、その緊張感がたまらなかったんです。だから(その後、抑えを命じられたときも)抵抗なかった。」

初セーブはその年の8月17日の日本ハム戦。以来、MAX154キロの速球と高速スライダー、鋭いフォークを駆使し、リーグを、いやそれどころか日本を代表する守護神にまで成長した。

小林雅
「セーブは自分1人でできるものではない。この記録も(みんなに)作ってもらったんです。オイシイところだけボクが貰っちゃって、周りの人に感謝、感謝です。」

愛娘・美憂ちゃん(3)から花束を贈られ「普段女性から花束を貰ったことがないので照れくさい」と周囲を笑わせた小林雅だが、最後に「これは通過点。150、200を目指します」と真顔で語った。

西岡
「勝てたことが1番。(失策した)1回の守備は緊張で硬かった。」(2番・二塁でプロ初スタメン)
山本監督
「3週間近くも登板間隔が開いていたのに、153キロを出すのは凄い。」

◇夫人の美智子さんは100セーブ達成にホッ

スタンドから100セーブ達成を見守った夫人の美智子さん(33)は「1点差なのでヒヤヒヤして見ていましたが達成できてよかったです」とホッとした様子。大台に王手がかかって以来、東京・荒川区の自宅から千葉マリンに通い続けて、この日が8試合目。「実は洗濯物がたまっちゃってて…。これで明日からできます」と嬉しそうだった。

◇清水直が8回2失点で1ヶ月半ぶりの白星

8回2失点の清水直は5月16日の近鉄戦(大阪ドーム)以来、約1ヶ月半ぶりの7勝目。自身の連敗が3で止まり「前半は力みがあって思い通りの投球ができなかったけど、4回以降は力みが抜けて自分のピッチングができた」と笑顔。「5回からは(小林)雅サンへ、という思いで投げました」というチーム愛が功を奏した?

データBOX
小林雅が通算100セーブ(プロ野球14人目)を達成した。登板222試合目の100Sは、=別表=のとおり、史上3位のスピード達成で日本人投手としては最速。なお、初セーブは平成12年8月17日の日本ハム戦(千葉マリン)。

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小林雅、日本人最速100セーブ[スポニチ]

珍しく派手なガッツポーズで喜びを表した。6月9日の日本ハム戦(千葉マリン)で99セーブ目を挙げてから20日目。小林雅がプロ野球14人目の100セーブを日本人最速で樹立した。「本当は先発で100勝しようと思っていたんですけど、まさか100セーブなんて…。周りの方のおかげで“おいしい”ところを持っていってるだけです」。

15試合ぶりの登板でも緊張感を楽しんだ。1点リードの9回から登板。2死二塁のピンチは迎えたが、代打・山崎に対して今季最速の153キロをマーク。「1点差だったので変な雑音が聞こえなかった」と最後は140キロのスライダーで空振り三振に仕留めた。そして00年8月17日の日本ハム戦(千葉マリン)から積み上げてきたセーブが、大塚(近鉄・中日)よりも2試合早い222試合目で100セーブに達したのだ。

慢性的な左ひざ痛への負担を軽減するため、毎日アイシングを施してからブルペン入り、暑くても両足のふくらはぎまでをサポーターですっぽりと覆う。さらに痛みを和らげるサメの骨を砕いたゴルコサミンを10錠、疲労の蓄積を軽減するコエンザイムQ10を3錠と、毎日サプリメントを摂取する努力を欠かさない。

いつ訪れるか分からない登板に備え、毎日7回表になるとブルペンに入って肩をつくった。「あれだけ登板機会があいたのによくやってくれたよ。オレはもう言うことがないよ」と山本監督も感謝しきりだ。33試合連続セーブポイントに続く日本人最速100セーブ。頼もしい守護神が次々と記録を塗り替えていく。

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