ロッテは投打がかみ合い、近鉄戦の連敗を5で止めた。今季初先発の小林宏が6回を3安打無失点と好投。先発ではプロ初勝利を挙げた。打線は4回に集中打で一挙4点を奪い、8回にはフェルナンデスが場外に12号ソロを放ち試合を決定付けた。近鉄は3併殺と打線がつながらず、3連勝でストップ。バーンは4回に突然乱れた。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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大阪近鉄 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
千葉ロッテ | 0 | 0 | 0 | 4 | 0 | 0 | 0 | 1 | x | 5 |
ロッテの小林は『雅』ばかりではない。この日の殊勲は小林『宏』。中継ぎエースの先発起用は、山本監督の窮余の一手だった。
左腕の加藤、高木、さらに“サンデー晋吾”の小野が、故障や体調を崩して2軍落ちして先発が不足したため、小林宏に白羽の矢が立った。 過去8度の先発で1度も勝っていない小林宏。今年もオープン戦で先発テストに失敗し「先発には向いていない」と本人は思い込んでいた。 そこで「投げる前にプレッシャーで潰れてしまう」と考えた山本監督が先発を伝えたのは2日前だ。これが功を奏し「考える間がなかったので開き直って投げられた。やればできるんだ、と思いました」。
6回を散発3安打に抑え、プロ7年目で初めて味わう先発での勝利。オープン戦で降板後「まっさらなマウンドは嫌いです」と言ったセリフはもう聞かれまい。
フェルナンデスに久し振りの1発。8回、三沢のスライダーを強振すると、打球は左翼の屋根を直撃する140メートル弾。6月17日以来の12号に「チームの勝利に貢献できてよかった。久しぶりに気持ちが良いよ」と笑顔も戻った。
誰も踏み荒らしていないマウンドが心地よかった。ロッテの“中継ぎエース”小林宏が今季初の先発で猛牛打線を手玉に取った。「コースをどんどん攻めていこうと…」。
プロ7年目、過去8度の先発では4回2/3が最長。5回を乗り切ると6回1死一塁から、3戦連発中のローズを渾身の直球で二ゴロ併殺に打ち取った。その瞬間、右ふくらはぎが痙攣し、6回を3安打無失点でマウンドを降りたが、プロ119度目の登板で待望の先発初白星だ。「先発に不安はあったけど開き直って投げました」。
今年の鹿児島キャンプでは視察に訪れた長嶋茂雄・日本代表監督から「君のスライダーはいいね」と絶賛された。雲の上の人の一言を糧として得意の変化球に磨きをかけた。それから4ヶ月、“先発”という厚い壁を自らの手で打ち破った。「壁?越えられましたかねえ。どうにか試合をつくれたのが嬉しい」。スリムな25歳が端正な顔を崩した。
プロ7年目、過去8度の先発では4回2/3が最長。昨年4月2日(ダイエー戦)以来の先発・小林宏が、6回を3安打無失点。6回に右足がつって降板したが、先発初白星を手にした。3回を除いて毎回走者を出しながら、得点は与えなかった。投球数77。プロ119度目の登板で待望の先発初白星。先発は2日前に告げられたが、小林宏は「不安だったけど2日しかなかったので、開き直れた。」という。
フェルナンデスに久しぶりの1発。8回、左翼の屋根を直撃する140メートル弾。6月17日以来の12号。
加藤は9日、習志野市内の病院で痛めている左手首の検査を受け「左手関節腱鞘炎」と診断された。加藤はこの日、登録を外れた。今後は1週間ほど様子を見てから、投球練習を再開する予定。