わたしはかもめ2003年鴎の便り(7月)

便

7月23日

千葉ロッテ5−5大阪近鉄(千葉マリン)

延長12回の末、5−5で引き分けた。前半は近鉄ペース。1回はローズの32号3ランで先制、3回も礒部と藤井の長短打で5−2とリードを広げた。ロッテは中盤以降に反撃。6、7回に1点ずつを返し、8回は小坂の適時三塁打で同点とした。近鉄は延長で2度の満塁機を逃すなど、両チームとも決定打が出なかった。

123456789101112R
大阪近鉄3020000000005
千葉ロッテ2000011100005

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価値ある引き分け[スポニチ]

勝ちたかった。でも負けなかった。延長12回2死三塁。一打サヨナラの場面までつくったが立川が空振りの三振に倒れて結果はドロー。それでも山本監督はベンチで全選手と握手を交わし労をねぎらった。その姿は、23日の引き分けに確かな手応えを感じていたからにほかならなかった。

山本監督
「よく追いついた。勝ちに等しいというより負けなかったんだから。総力戦だったけどよう踏ん張ってくれた。敗戦ムードだったんだから。」

初回に3点を失った。91年の榎以来、チームとしては12年ぶりとなる高卒新人の先発となった浅間が1死しか取れずわずか25球でKO。いきなりビハインドを背負った。しかし、打線が粘った。2−5の6回から1点ずつを返し、8回2死二塁から小坂の中越え三塁打でついに同点。驚異の粘りを見せつけた。

これで後半戦は2カードを終え4勝1敗1分け。それも上位のダイエー、近鉄相手のものだけに価値がある。球宴期間中に山下打撃コーチは「たとえ凡打になっても次につながる打撃をしよう」とつなぎの大切さをナインに説いた。前半戦は貧打に泣いたが、後半戦は全28得点中14点が終盤に挙げたもの。チーム全体に粘りが出てきていることが好調の要因だ。

開幕11連敗とスタート奪取に失敗した昨季も、後半戦だけ見れば42勝30敗と大きく勝ち越し。今季も後半戦は順調なスタートを切った。上位3チームが首位争いを演じるパ・リーグ。その後半戦を面白くするのは間違いなくロッテだ。

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ロッテは2度の満塁危機凌ぎお疲れ引き分け[サンスポ]

5時間9分に及ぶ雨中の戦いは結局12回時間切れの引き分け。ずぶ濡れの選手に声を枯らした山本監督は10回2死満塁、12回1死満塁とピンチを凌いでの引き分けに「みんな諦めずよくやった。勝ちに等しい?そうかもね」と長時間の戦いにもかかわらず、表情は爽やかだった。

川井
「投げたのはチェンジアップ。ピンチをしのいだ?でも、勝たなくては…。」(延長12回1死満塁を投ゴロ併殺)

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浅間、プロの洗礼1/3回でKO

1991年の榎以来、チームとしては12年ぶりとなる高卒新人の先発となった浅間がプロ初の先発マウンドでプロの洗礼を浴びた。いきなり2つの四球の後、ローズに3ランを浴び、わずか25球1/3回でKO。13分で終わった。また、ルーキー早坂が10回裏、プロ初打席に立ったが、バント失敗のサードゴロに終わった。

浅間
「プロ入り初先発ということで正直、少し緊張していたと思います。変にコースを狙いすぎてしまい先頭打者を四球で出してしまってリズムが狂ってしまいました。今日はいい意味でも悪い意味でも勉強になったと思うので、この経験を活かしてこれからも一生懸命頑張っていきたいと思います。」

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