ロッテが打撃戦を制した。0−2の1回2死二塁から、3連続二塁打とサブローの2ランで5点。4回は渡辺正、小坂の長短打で2点、その後も本塁打で加点した。ミンチーは6回6失点も11勝目。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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大阪近鉄 | 2 | 1 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 1 | 1 | 8 |
千葉ロッテ | 5 | 0 | 0 | 2 | 0 | 1 | 1 | 0 | x | 9 |
ロッテはフェルナンデスを5番に下げ、ベテランの堀を11年ぶりに4番に起用。サブローを7番に入れたオーダーが、ズバリ的中。監督300勝を記録した山本監督は「オレのことはどうでもいい。今日はみんながホントに良く打ってくれた。サブロー、正人(渡辺)が打つと打線が締まるね」と、久し振りに白い歯をのぞかせた。
11安打で9点を挙げ、山本監督の通算300勝に華を添えた。最後は1点差に迫られたが「最終的に逆転されなかったからね。300勝?オレのことは関係ないよ。チームが勝てばいいんだよ」と指揮官。右翼席からの「山本マリーンズ」コールに帽子を振って応えた。この日は堀を92年8月16日のダイエー戦(平和台)以来11年ぶりの4番に抜擢。初回の反撃の口火となる左中間適時二塁打を放った堀は「“ヨッシャー”という気持ちで打った」と鼻息が荒かった。
堀が、珍記録をつくった。1992年8月12日ダイエー戦(平和台)以来の4番に座り、今年1シーズンだけで全打順スタメン出場を達成。昨季、3年ぶりに規定打席に到達。今年は開幕6番から、めまぐるしく打順が変わりながらも結果を残し続けたからこその珍記録達成だ。
ロッテの重光武雄オーナーは27日、東京・渋谷区のロッテ本社で山本功児監督の来季の去就について「そのようなこと(続投)は決まっていません」と語り、契約を更新しない可能性を示唆した。昨年オフに1年契約を結んだ同監督だったが、今季は早々と優勝争いから脱落。黒木知、小野、加藤といった主力投手陣に故障者が続出したことに加え、新外国人のショート、フェルナンデスも期待を裏切り、8年連続Bクラスは確実な情勢だ。球団内部には山本監督の手腕を疑問視する声も上がっており、今後、新監督招聘の動きが活発化する可能性は高い。
一方で川北智一球団代表はこの日、千葉マリンスタジアムで会見。2位に躍進した95年に指揮を執ったボビー・バレンタイン氏(現ESPN解説者)を新監督として招聘するとの一部報道を「球団としてはコンタクトを取っていない。情報だけが独り歩きしている」と完全否定した。また山本監督の評価については「納得していません。シーズン中でもあるので今後の結果を踏まえて判断します」と語っており、来季の去就は白紙であると強調した。