9月4日9月4日山本功児監督の解任が決定し、後任にロッテで2軍監督などの経験を持つレン・サカタ氏（現サンフランシスコ・ジャイアンツ巡回コーチ）が浮上していることが4日、明らかになった。5日に新宿区のロッテ本社で重光昭夫オーナー代行、川北智一球団代表、広野功編成部長が首脳会談を行い、本格的な人選がスタートする。
重光オーナー代行は2日に「フロント、コーチを含めて抜本的に変えていく必要がある」と話していたが、この日までに山本監督の解任が正式に決定。さらに後任監督の有力候補にレン・サカタ氏が挙げられていることが分かった。
現在、SFジャイアンツの巡回コーチを務めている同氏は、95年にロッテを2位に躍進させたボビー・バレンタイン元監督（現ESPN解説者）の信頼が厚く、ともに来日。2軍監督として手腕を振るい、現在主力として活躍する小野、福浦、サブローらを育成した。昨年はジャイアンツ3Aグリズリースの監督に就任するなど、監督としての手腕にも定評がある。96年オフにも江尻監督の後任に名前が挙がった経緯もあり、球団内部では「方向性を変える意味でも違った発想を持った人の方がいい」との声は大きい。5日には重光オーナー代行、川北球団代表、広野編成部長のトップ会談が行われ、本格的な人選が開始される。球団の一部にはOBらを後任に推す声もあるが、重光オーナー代行は「新しいことをしていかなければならない」とも語っていることから、米国球界での指導歴が長いレン・サカタ氏が現時点での最有力候補であることは間違いない。
この日、重光オーナー代行は3日のオリックス戦（ヤフーBB）で15安打13得点と大勝したことに「彼らは打ったり打たなかったりしますから」と冷ややかな反応に終始。次期監督の人選については一切のコメントを避けたが、8年連続Bクラスが濃厚な現状だけに抜本的なチーム再建策が必要不可欠なのは明らかだ。