ロッテが今季最多となる17安打で、西武との乱打戦を制して今季2度目の6連勝。ロッテは1回に堀の16試合連続安打となる適時二塁打で先制。2回にも3点を加えると、3回には渡辺正に自身初の4号満塁弾、その後も井上純の2本の本塁打などで着々と加点し、リードを守りきった。西武はカブレラの42号、松井の2打席連続の28・29号などで追い上げ、9回にも2点を取り、1点差まで詰め寄るも及ばず、連敗でダイエーとのゲーム差は5.5に広がった。なお、1回にロッテ山本監督が審判に暴言を吐き退場処分を受けた。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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千葉ロッテ | 1 | 3 | 4 | 1 | 3 | 0 | 1 | 1 | 0 | 14 |
西武 | 3 | 1 | 0 | 1 | 5 | 0 | 1 | 0 | 2 | 13 |
審判への暴言で退場処分を受けた山本監督は、ロッカーに戻ってくる選手1人1人に手を差し伸べた。西武に競り勝っての6連勝。「ヒットが17本ずつで勝てたのは選手の頑張り以外にない。6連勝?今までの努力がここにきて実ってきたからだ」と満足そうだった。渡辺正が勝ち越しとなる満塁ホームランを含む5打点を叩き出し、お立ち台に上がった。
ロッテは山本監督の退場に刺激された打線が、今季最多の17安打で14得点を奪う猛打爆発。今季2度目の6連勝で5カード連続の勝ち越しを決めた。初回、西武・松井の二盗の判定に暴言を吐き捨て退場処分を受けた指揮官は「退場?あれは終わったこと。勝てばいいんだよ」とすっきり。今季初の1試合5本塁打で乱打戦を制し、指揮を執った高代ヘッドコーチは「長打が出てくれたので采配を振る場面がなかったよ」とおどけていた。
プロ初先発の田中良は、初回、打線が堀のタイムリーで1点を先行。その1点を背負ってマウンドに上がった。しかし、先頭の松井にいきなり四球を許してリズムを崩した。続く小関にライト線へ二塁打を打たれ同点に追いつかれると、カブレラに逆転の2ラン。2回表に打線が再び4対3と1点を勝ち越したが、その裏、またもや先頭の細川に四球。小関の犠牲フライで同点に追いつかれてしまった。結局、田中良はこの回でマウンドを下り、初先発はほろ苦いマウンドとなった。
山本監督が9日の西武戦(西武ドーム)で退場処分を受けた。1回無死一塁で西武・松井の盗塁がセーフになった判定を巡り、川口二塁塁審に激しく抗議し、暴言を吐いたもの。今季パ・リーグ9人目(両リーグ14人目)。監督の退場は7日の中日・山田監督に次いで2人目。
ロッテの波留敏夫外野手(33)と垣内哲也外野手(33)が、来季の戦力構想から外れていることが9日、分かった。9月中にも、各選手に通告するとみられる。波留は横浜、垣内は西武時代のV戦士として、ともに経験と実績を買われ、昨季オフに交換トレードで入団。しかし、波留は故障もあったが44試合出場で打率.180と打撃不振。垣内も出場は17試合にとどまり、5月25日以来2軍落ちしている。
重光オーナー代行は「抜本的に変えていく必要がある」と、フロントや現場を含めた大刷新を予告。結果を残せなかった2選手に対し、わずか1年で戦力外との判断が下された。今回、波留、垣内を含め、リストラの対象となっているのは例年より多い約15選手。血の入れ替えを断行する今オフは、戦力補強を積極的に行っていくことになる。