西武が今季初のサヨナラ勝ちで連敗を2で止め、ダイエーとのゲーム差を4.5とした。4点を追う西武は6回に赤田の2点適時打、8回にはカブレラの2試合連続となる43号ソロで1点差とし、土壇場の9回に高木浩が適時打を放ち同点に追い付く。10回に2死二、三塁から赤田が自身初のサヨナラ打となる内野安打を放ち試合を決めた。ロッテは5回までに堀の18号2ランなどで6点を取るが、小林雅がつかまり、今季5度目のサヨナラ負けで連勝は6でストップした。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | R | |
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千葉ロッテ | 0 | 3 | 0 | 1 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 6 |
西武 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 2 | 0 | 1 | 1 | 1x | 7x |
ロッテは小林雅の乱調で連勝は6で止まった。1点差の9回に同点に追い付かれると、延長10回2死二、三塁から赤田をボテボテの一塁ゴロ。打ち取ったはずの打球も、わずかに一塁ベースカバーが遅れてサヨナラ負けだ。今季初の3連投にも「関係ない。先頭を出して自分を苦しめてしまった」と小林雅。最大4点差をひっくり返された山本監督は「有利な試合ばかりできない。いつも緊迫した場面で投げてんだから仕方ない」と守護神をかばった。
今季初の7連勝を目前にしながら小林雅で落とした山本監督は「3連投で疲れもあるだろうし、いつも緊迫した中で投げるのは大変なこと。そういつも勝てない」と守護神をかばった。その小林雅は「9、10回にいずれも無死から走者を出して計算が狂い、自分のピッチングを苦しくしてしまった」と、唇を噛み締めた。
パ・リーグの小池唯夫会長は10日、ロッテの山本功児監督に厳重注意と5万円の制裁金を科した。山本監督は9日の西武24回戦(西武ドーム)の1回に西武・松井の盗塁がセーフと判定されたことに抗議、川口二塁塁審に暴言を吐いて退場処分となった。
また9日のダイエー−近鉄23回戦(福岡ドーム)の9回に、阿部真のバントが併殺打となった際に「バットに2度当たったためファウル」として抗議、試合を12分間中断させた近鉄の梨田昌孝監督と山村球審ら4人の審判団にそれぞれ注意処分を通告した。