わたしはかもめ2003年鴎の便り(9月)

便

9月18日

ロッテ1巡目に川崎工・内

ロッテが今秋のドラフト会議で、川崎工・内竜也投手(18歳、181センチ、70キロ、右投右打)を1巡目で指名する方針であることが18日、分かった。内については西武、近鉄もリストアップしているが、ロッテは最高の1巡目という順位を用意して獲得を目指す。

内はMAX145キロを誇り、平均135キロの高速スライダーを操る本格派右腕。今夏の神奈川大会では5試合全てに完投し、防御率0.61をマーク。県内では無名ともいえる川崎工を初の8強に導いた。広野編成部長は「高い評価をしています」と話した。内本人は「のびのびしたところで野球がしたい」と、パ・リーグ志向であるといわれている。ロッテは当初、自由獲得枠による大学生、社会人の獲得を視野に入れていたが、方向転換した。

川北球団代表
「今年は自由獲得枠候補が少ないので無理に使うことはない。高校生が中心になるでしょう。」
広野編成部長
「昨年までは野手を中心に獲得してきたから、今年は投手を補強したい。」

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新監督候補に西武・伊原監督[スポニチ]

ロッテの新監督候補に西武の伊原春樹監督が急浮上していることが18日、明らかになった。ロッテは山本功児監督の後任の人選を進めているが、有力候補がまだ絞り込めていない状態。そこで今季限りで西武を退団することが決定的となっている伊原監督を推す声がチーム内外から挙がっている。戦術的な伊原野球が来季のロッテが目指す野球と重なっており、伊原監督の退団が正式に決まり次第、本格的に獲得に動き出す。

混迷しているロッテの新監督問題に、意外な人物が浮上してきた。西武の伊原監督だ。川北球団代表は新監督の人選について「今はまだシーズン中なのでこれからです」と言葉を濁したが、ロッテは山本監督の解任を決めた今季の中盤から水面下で調査を開始。ここにきて伊原監督の退団が決定的となったことで、獲得に乗り出す方針を固めた。

ロッテでは球団側と本社とで候補者が1本化されていない状況が続いている。新監督候補には95年にロッテ2軍監督を務めたレン・サカタ氏(現SFジャイアンツの巡回コーチ)の名前が挙がり、ロッテOBの牛島和彦氏を強く推す声もある。また、95年にロッテを2位に躍進させたボビー・バレンタイン氏(現ESPN解説者)も候補にあがったが、同氏は3年8億円以上の契約金に加え、95年オフに金銭面でのすれ違いから退団した経緯もあって招聘を断念した。いずれにせよ現段階ではどの候補者とも具体的な交渉には至っていない。

球団側が新監督に求めるのは現有戦力の底上げだ。しかも8年連続Bクラスの低迷から抜け出すためには、抜本的なチーム改革が急務となる。川北代表は「ホームランを何本も打てる選手がいれば別だけど、機動力が使えれば違っていた」と今季の敗因を振り返り、エンドランやバント、盗塁をきっちりできるチームづくりを目標に掲げながら「どのチームもデータの量は変わらない。いかにして相手の癖を見抜くかが必要になる」と続けた。

そのロッテが求める監督像に伊原監督はぴったりあてはまる。小坂、サブローら、俊足の選手が多いにもかかわらず、ここまでの盗塁数62はリーグ最下位。盗塁だけではなく、攻撃面全体に細かさが足りなかったロッテを変えるのは、ほかにいないとの声まで一部では上がっている。昨季、新人監督最多の90勝でリーグ制覇に導いた手腕への評価は高い。

今後は伊原監督の去就が正式に決まり次第、本格的な獲得交渉に入る。同一リーグ2球団で続けて指揮を執るとなると、阪神・星野監督に続いて史上7人目となる。「レオの頭脳」が注入されれば、ロッテには間違いなく新時代が訪れる。

◇伊原監督「そんな話は…」

急浮上したロッテの監督招聘案に西武・伊原監督は「そんな話は聞いたことがありません」と淡々。今季限りでの退任が既に決まっているが、フロント入りやコーチとして残留の可能性もあり、去就に関しては「シーズンが終わってから…」と話すにとどまった。この日は遠征先の神戸から帰京し、都内の自宅で静養。残り10試合でダイエーとは3ゲーム差だが、20日からの近鉄戦(西武ドーム)に向け「2ゲーム差になれば面白くなりますよ」と気持ちを高めていた。

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