西武は1点を先制された3回、カブレラの適時打と大島の2ランで逆転。しかし、ロッテは9回、2死から振り逃げで走者を出すと、代打初芝が適時二塁打を放ち、土壇場で同点に追いつき延長へ。結局12回引き分けとなった。先発・渡辺俊は、延長12回1人で150球を投げきった。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | R | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
千葉ロッテ | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 3 |
西武 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 |
渡辺俊が延長12回、150球を投げきった。3回に3点を失ってからは制球が良くなった。体への負担が大きいとされる下手投げ。元来がスタミナ自慢の渡辺俊は「回が進むごとに体がマウンドに馴染んできた」とケロリとしていた。12回完投は1998年の中日・野口、パ・リーグでは1996年の日本ハム・今関、近鉄・酒井、西武・西口以来の“快挙”だ。
渡辺俊が延長12回を1人で投げ切った。「途中から、こんなに長く投げた人はいないだろうと思った」と150球の力投を振り返った。3回に3点を失ってからは制球が良くなった。体への負担が大きいとされる下手投げ。スタミナが自慢の27歳は「回が進むごとに体がマウンドに馴染んできた」とけろりとしていた。
ロッテは渡辺俊の力投も実らず、71年以来32年ぶりの10カード連続勝ち越しを逃した。序盤から高低を揺さぶる投球で8安打3失点。リーグでは96年8月3日の日本ハム−西武戦(東京ドーム)で今関、西口が記録して以来の12回完投劇を演じた。150球の球数にも「せっかく追いついてもらったので、楽しく投げようと思っていた」とケロリ。山本監督は「素晴らしい投球だった」と称賛を送った。