オリックスが13安打1点で打ち勝ち、千葉マリンでの連敗を11でストップした。ロッテは8回に堀のシーズン自己最多となる21号2ランなどで4点を返すが、千葉マリンでの連勝は7、そしてチームの連勝は6でストップした。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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オリックス | 0 | 4 | 0 | 0 | 2 | 3 | 0 | 0 | 2 | 11 |
千葉ロッテ | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 0 | 5 |
川北智一球団代表は29日、千葉マリンで行われたロッテvsオリックス戦の試合前、今季で契約の切れる山本功児監督と来季の契約を結ばないことを明らかにした。後任には“サンデー兆治”として活躍、いまだに人気の根強いOBの村田兆治氏が有力視されている。
ロッテは9月に入って14勝4敗1分けと快進撃を続けているが、それでも借金は4(28日現在)もあり、4位が確定的。山本監督は平成11年に監督就任以来、5シーズンで1度もAクラスはなかった。
同代表は「Bクラスに低迷していて、いつの間にか選手から闘争心が薄らいでしまったので、明るく、楽しく、そして厳しさもある人」を新監督の条件に挙げた。新監督候補は村田氏ら数人に絞られており、日本シリーズ(18日開幕)前に決まる見通しだ。
山本功児監督の今季限りでの退任が29日、正式に決定した。この日、川北智一球団代表が千葉マリンスタジアムで会見を開き「(1年契約の)任期満了ということで、来季の契約を結ばないことにしました」と発表、山本監督には27日に通告したことを明かした。
山本監督は88年からロッテのコーチを務め、監督に就任した99年以来4、5、5、4位。5年目を迎えた今季もAクラス入りが絶望的な状況となっており、5日に重光オーナー代行と川北代表が会談を開き、事実上の解任を決めていた。後任について川北代表は「これから急ピッチでやっていく。秋季キャンプは新体制で始めたい」と語った。候補には元ロッテ2軍監督を務めたレン・サカタ氏(現SFジャイアンツの巡回コーチ)らが挙がっている。
山本功児監督の今シーズン限りでの退団が29日、決まった。成績不振による事実上の解任で、川北智一球団代表はこの日、千葉マリンスタジアムで「任期満了に伴い、来季の契約をしないことを一昨日(27日)球場で本人に伝えました。」と語った。山本監督のフロント入りについても「それはありません」と否定した。山本監督は最終戦まで指揮を執る。
後任について、川北球団代表は「これから急ピッチでやっていく。秋季キャンプは新体制で始めたい」と語った。候補には1995年にチームを最後のAクラス(2位)に導いた米大リーグ、メッツ前監督のボビー・バレンタイン氏らの名前が挙がっている。
山本監督は1999年に就任して以来4、5、5、4位と振るわず、契約を1年更新した今季も打力の弱さが解消されず、現在4位でBクラスが決まっている。
今季限りで5年間の監督生活を終えることになった山本監督は、試合後、退任理由などを聞こうとする報道陣に囲まれた。しかし、退任についての質問には「感想?何もない。当然です、当然です」と淡々としていた。30日には優勝直前のダイエーと対戦することにも「頑張ります」とだけ話し、足早に監督室に消えた。
山本監督の年度別成績(29日現在) | ||||||
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年 | 試合 | 勝 | 敗 | 分 | 勝率 | 順位 |
1999 | 135 | 63 | 70 | 2 | .474 | 4 |
2000 | 135 | 62 | 67 | 6 | .481 | 5 |
2001 | 140 | 64 | 74 | 2 | .464 | 5 |
2002 | 140 | 67 | 72 | 1 | .482 | 4 |
2003 | 130 | 61 | 66 | 3 | .480 | 4 |
計 | 680 | 317 | 349 | 14 | .476 |
山本監督の退団が発表されたこの日は、好調だった打線が湿り、今季初の7連勝を逃した。16年目にして自己最多の21号本塁打をマークした堀は「今、初めて知った。目標を超えて嬉しいことは嬉しいけど、(山本監督を)辞めさせたのは自分達の責任でもある」と沈痛な表情。今季から選手会長に就任した小坂も「突然のことで、びっくりしています」と後の言葉が続かなかった。
1回と8回に二塁打を放った福浦は、これで昭和31年に山内一弘がつくった年間47二塁打の球団記録に並び、日本記録の谷(オリックス)の52本にあと5本となった。「球団記録に並んだのは光栄です。二塁打は狙って打てるものじゃないので、ヒットの延長で達成できればいい」と淡々としていた。
大敗の中で今季47本目の二塁打を放った福浦が、56年(毎日)に山内が達成したシーズン最多二塁打の球団記録に並んだ。歴代でも3位タイに入り、01年に谷(オリックス)がマークした52本にも5本差と迫った。残り10試合を残しているだけに「ヒットを狙って結果を出したい」と記録更新に意欲的。自己最多の21号を放った堀は、30日のダイエー戦に向けて「自分達の野球をやるだけです」と胴上げ阻止へ静かな闘志を燃やした。
1回と8回に二塁打を放った福浦は、これで昭和31年に山内一弘がつくった年間47のシーズン二塁打球団記録に並び、日本記録の谷(オリックス)の52本にあと5本となった。
シーズン二塁打3傑 | ||||
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本 | 選手 | 所属 | 年度 | |
1 | 52 | 谷佳知 | オリックス | 平13 |
2 | 48 | クラーク | 近鉄 | 平10 |
3 | 47 | 山内和弘 | 毎日 | 昭21 |
野球の日本代表編成委員会は29日、東京都内のホテルで、10月末から札幌ドームで開幕する2004年アテネ五輪の予選を兼ねたアジア選手権の日本代表22選手を発表した。長嶋茂雄監督(前巨人監督)が指揮を執る今回のチームは全員がプロの主力選手で構成されている。
投手は9人が選ばれ、先発は上原浩治(巨人)松坂大輔(西武)和田毅(ダイエー)ら5人、抑えを含めた救援陣は小林雅英(ロッテ)岩瀬仁紀(中日)らが入った。捕手はパ・リーグ打点トップの城島健司(ダイエー)と谷繁元信(中日)の2人。内野手は、2年連続首位打者が濃厚な小笠原道大(日本ハム)や松井稼頭央(西武)ら5人を選出。外野手は、高橋由伸(巨人)福留孝介(中日)ら6人に決まった。セ・リーグ優勝の阪神からは安藤優也投手と赤星憲広外野手の2人で、候補だった井川慶投手、矢野輝弘捕手、今岡誠内野手は出場を辞退した。
アジア選手権は10月31日に開幕。シードされている日本は10月末の合宿(福岡ドーム)を経て、11月5日に始まる4チームでの決勝リーグから出場し、上位2チームに与えられる五輪の出場権を目指す。
日本代表22選手一覧表 | ||||
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投手 | 上原浩治 | 巨人 | 28 | 右右 |
木佐貫洋 | 巨人 | 23 | 右右 | |
石井弘寿 | ヤクルト | 26 | 左左 | |
岩瀬仁紀 | 中日 | 28 | 左左 | |
安藤優也 | 阪神 | 25 | 右右 | |
黒田博樹 | 広島 | 28 | 右右 | |
松坂大輔 | 西武 | 23 | 右右 | |
和田毅 | 福岡ダイエー | 22 | 左左 | |
小林雅英 | 千葉ロッテ | 29 | 右右 | |
捕手 | 谷繁元信 | 中日 | 32 | 右右 |
城島健司 | 福岡ダイエー | 27 | 右右 | |
内野手 | 二岡智宏 | 巨人 | 27 | 右右 |
宮本慎也 | ヤクルト | 32 | 右右 | |
井端弘和 | 中日 | 28 | 右右 | |
松井稼頭央 | 西武 | 27 | 右両 | |
小笠原道大 | 日本ハム | 29 | 右左 | |
外野手 | 高橋由伸 | 巨人 | 28 | 右左 |
福留孝介 | 中日 | 26 | 右左 | |
赤星憲広 | 阪神 | 27 | 右左 | |
木村拓也 | 広島 | 31 | 右両 | |
和田一浩 | 西武 | 31 | 右右 | |
谷佳知 | オリックス | 30 | 右右 |