わたしはかもめ2003年鴎の便り(9月)

便

9月30日

千葉ロッテ10−13福岡ダイエー(千葉マリン)

ダイエーが80勝目を挙げ、3年ぶり3度目のパリーグ優勝を決めた。3点をリードするものの4回に逆転を許したダイエーは、3点を追う6回打者11人の猛攻で7点を取り再び逆転に成功。8回にもさらに3点を加え試合を決めた。2位西武が負けたためダイエーの優勝は試合の途中で決まったが、南海時代を含めると13度目となるリーグ優勝を勝利で飾った。ダイエーは南海時代の1966年以来となる完全優勝。

123456789R
福岡ダイエー01110703013
千葉ロッテ00060000410

ページトップ

ダイエーV、王監督5度舞い

パ・リーグは30日、ダイエーが3年ぶり3度目(1リーグ時代を含め15度目)の優勝を果たした。優勝へのマジックナンバー1のダイエーはロッテと対戦したが、西武がオリックス戦で先に3−6で敗れ、この時点で優勝が決まった。王監督は巨人時代の1度を含め、監督として4度目のリーグ制覇。

ダイエー・王監督
「今日を迎えるまでかなり苦しかったこともあって、3回の優勝の中で1番嬉しい。今日も(前半に)6点取られたが、絶対に勝ちたいという強い気持ちが選手から伝わってきた。今年を象徴するゲームだった。日本シリーズは勝つか負けるか2つに1つ。このところ苦しんだ経験を生かし、ダイエーらしい戦いで絶対に日本一になる。」
パ・リーグ・小池唯夫会長
「爆発力ある打撃、積極果敢な走塁、夢を運ぶ先発投手達。最後は苦しんだが、その戦いぶりは見応え十分でした。日本シリーズで戦う阪神は、相手として不足はありません。全力を尽くし、日本一に輝くことを期待します。」
山本監督
「先発陣に入った若い投手がいい働きをした。打線は以前から強力だった。今年は小久保の穴を埋めようと周りが奮起したのだろう。」
西武・伊原監督
「ダイエーは走攻守のバランスが良く、特に投手陣は10年前の西武を彷彿とさせた。球宴前の3連敗が響き、最後までその差を詰められなかった。」
近鉄・梨田監督
「先発投手陣の層が厚くなった。攻撃陣は小久保が抜けても村松、川崎らの成長で、つなぐ野球が浸透していた。うちが乗り切れなかった面もある。」
日本ハム・ヒルマン監督
「強力な打線にばかり目がいきがちだが、投手力の安定が大きかったんじゃないか。印象に残る選手は和田、城島、松中といったところだろう。」
オリックス・レオン監督
「打線に切れ目がなく強力で、投手陣も斉藤ら若手が活躍するなど投打にバランスがよかった。日本一の座を勝ち取ることを期待します。」

ページトップ

来季につながる執念

4回には一挙6点を奪い逆転に成功したが、中継ぎ陣の崩壊やミスが絡んでの再逆転負け。9回の猛攻も及ばず、意地を見せられなかった。今季限りで退団する山本監督は「シーズンを通して実力の差が出たということ。(胴上げの光景を)しっかりと焼き付けておけばいい」と、4回に1度は3点差を逆転するなど来季につながる執念を見せたナインを称えていた。

ページトップ

福浦がシーズン二塁打の球団新記録

福浦が2本の二塁打を放ち、球団のシーズン最多二塁打の記録を更新する49本目の二塁打をマークした。また、4回、1死から堀、フェルナンデス、佐藤、サブローが4連続2塁打で同点に追いついたが、1イニング4連続二塁打はパ・リーグ6度目となるタイ記録で球団タイ記録。その後、里崎四球、渡辺正三振で2死となった後、小坂ヒットで満塁。ここで福浦は走者一掃、球団新となるツーベースを放ったが、1イニング5ツーベースはパ・リーグ3度目となるタイ記録。二塁打で2つのリーグタイ記録もマークした。

福浦
「ツーベースはたまたまだけど、記録を作れたことは光栄。素直に嬉しいです。残り試合で頑張って抜けたら良いですね。とにかく全力で打つだけです。」

ページトップ

福浦がシーズン49二塁打の球団新記録[サンスポ]

福浦が2本のツーベースを放ち、シーズン49二塁打の球団新記録を樹立した。従来の記録は昭和31年に山内一弘がつくった47本。谷(オリックス)の持つ日本記録52本の更新に向け、福浦は「二塁打は狙って打てるものではないですが、頑張ってみます」と意欲をみせた。

ページトップ