ダイエーが80勝目を挙げ、3年ぶり3度目のパリーグ優勝を決めた。3点をリードするものの4回に逆転を許したダイエーは、3点を追う6回打者11人の猛攻で7点を取り再び逆転に成功。8回にもさらに3点を加え試合を決めた。2位西武が負けたためダイエーの優勝は試合の途中で決まったが、南海時代を含めると13度目となるリーグ優勝を勝利で飾った。ダイエーは南海時代の1966年以来となる完全優勝。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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福岡ダイエー | 0 | 1 | 1 | 1 | 0 | 7 | 0 | 3 | 0 | 13 |
千葉ロッテ | 0 | 0 | 0 | 6 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 10 |
パ・リーグは30日、ダイエーが3年ぶり3度目(1リーグ時代を含め15度目)の優勝を果たした。優勝へのマジックナンバー1のダイエーはロッテと対戦したが、西武がオリックス戦で先に3−6で敗れ、この時点で優勝が決まった。王監督は巨人時代の1度を含め、監督として4度目のリーグ制覇。
4回には一挙6点を奪い逆転に成功したが、中継ぎ陣の崩壊やミスが絡んでの再逆転負け。9回の猛攻も及ばず、意地を見せられなかった。今季限りで退団する山本監督は「シーズンを通して実力の差が出たということ。(胴上げの光景を)しっかりと焼き付けておけばいい」と、4回に1度は3点差を逆転するなど来季につながる執念を見せたナインを称えていた。
福浦が2本の二塁打を放ち、球団のシーズン最多二塁打の記録を更新する49本目の二塁打をマークした。また、4回、1死から堀、フェルナンデス、佐藤、サブローが4連続2塁打で同点に追いついたが、1イニング4連続二塁打はパ・リーグ6度目となるタイ記録で球団タイ記録。その後、里崎四球、渡辺正三振で2死となった後、小坂ヒットで満塁。ここで福浦は走者一掃、球団新となるツーベースを放ったが、1イニング5ツーベースはパ・リーグ3度目となるタイ記録。二塁打で2つのリーグタイ記録もマークした。
福浦が2本のツーベースを放ち、シーズン49二塁打の球団新記録を樹立した。従来の記録は昭和31年に山内一弘がつくった47本。谷(オリックス)の持つ日本記録52本の更新に向け、福浦は「二塁打は狙って打てるものではないですが、頑張ってみます」と意欲をみせた。