ダイエーの斉藤が今季最多タイ、毎回の11三振を奪い、今季5度目の完投勝利で、パリーグでは1985年の佐藤義則以来の20勝を達成。また、防御率でも西武の松坂に並び勝率と合わせて3部門でトップに立った。ダイエーは5回に2点を先制。1点差で迎えた8回には松中が2年ぶり3度目の30号となる2ランを放ちリードを広げた。松中は123打点目でシーズン自己最多打点記録を更新。さらに城島が捕手で63年の野村克也以来の全試合フルイニング出場を達成した。ロッテは渡辺俊が完投するも、打線の援護がなく連勝は4でストップ。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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千葉ロッテ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 |
福岡ダイエー | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 2 | x | 4 |
ダイエー・斉藤の20勝達成に“貢献”した形となった山本監督は「ヒットを打たれても要所を抑えている。さすが20勝を達成するだけのことはある」と今季5勝目を献上し、脱帽するしかなかった。一方、松中に中越えの30号2ランを喫した渡辺俊は「3ボールにしたのがいけなかった。直球の方がいいと思って投げたが…」と悔やんでも悔やみ切れないといった様子だった。
ロッテは7日、小坂が左足親指の骨の損傷と診断されたと発表した。小坂は6日に千葉市内の病院で検査を受けた。今後はチームに同行しながら、アイシング治療を1週間続けて様子を見る。
9月度「ニッセイ月間MVP賞」が発表され、投手部門で清水直が選ばれた。清水直の9月の成績は、4試合に登板し、全てのゲームに勝利する4連勝をマーク。28回を投げ、防御率は2.89。
ロッテの秋季キャンプが、さいたま市のロッテ浦和球場で行われることになった。昨年まで1軍キャンプ地となっていた千葉・館山での合宿を廃止し、午前と午後に分けて練習を行う。
ロッテの重光オーナー代行は7日、チームの外国人選手について「ミンチーは来年まで契約がある」と13勝を挙げている右腕の残留を明らかにした。今季で契約が切れるフェルナンデス、ショート、シコースキー、メイについては白紙とし、再契約しない可能性を示唆した。フェルナンデス、ショートは後半戦で打率を3割に乗せたが評価は今一つ。重光代行は「結果的に高い数字を残しているが、シーズンの重要な時期(前半戦)で打っていない」と話した。「フリオ・フランコは良かったですね」と、やはり1995年に獲得したフランコ級の強力助っ人獲得に意欲を見せた。
ショートが7日、成田空港発で米国に帰国した。来季の契約に関しては未定。
ロッテが、ボビー・バレンタイン新監督の招聘と同時に、腹心コーチと大砲の獲得にも乗り出すことが7日、分かった。重光昭夫オーナー代行がこの日、東京・西新宿のロッテ本社で、外国人コーチの入閣について「(バレンタイン氏が)1人か2人、連れてくると思います」と明かした。
コーチは、トーマス・ロブソン氏が有力視される。ロブソン氏は、1995年の第1次バレンタイン政権で、バレンタイン監督の要請で打撃コーチに就任しロッテを2位に導いた。ロッテを退団した1997年からは、バレンタイン氏が監督となったメッツで打撃コーチやGM補佐を歴任。今季はレッズ打撃コーチに就いたが、シーズン途中で解任され、来季ロッテコーチ就任に支障はない。
ロッテが来季のスタッフとして、元ロッテ・ヘッドコーチの平野謙氏、西武の松沼博久投手コーチ、元オリックス・ヘッドコーチの中尾孝義・編成部調査担当をリストアップしていることが7日、分かった。
平野氏は昨年までロッテのコーチを務め、走塁、守備を含めた総合的な戦略の知識が豊富。また、松沼コーチはバレンタイン政権下の1995年から5年間ロッテのコーチを務めた経験を持ち、西武の投手陣をまとめた手腕が評価されている。中尾氏にはヘッドとしてだけでなく、バッテリーの指南役を期待している。ロッテは秋季練習の始まる27日までには組閣を固めたい意向だが、バレンタイン氏にはメジャー4球団がオファー。交渉は難航が予想され「(コーチ人事は)フロント主導でやっていく」と、川北代表は次期監督決定の前に組閣を準備することも示唆した。