わたしはかもめ2003年鴎の便り(10月)

便

10月12日

千葉ロッテ5−1オリックス(千葉マリン)

ロッテが初回無死からいきなり5点を奪い今季最終戦を飾った。代田の右前打と井上純の右中間二塁打で先制。福浦死球の後、堀の中前打で2点目。さらにフェルナンデスが、右中間に32号3ランを放った。渡辺俊は6安打1失点の完投勝ちで9勝目。初めて規定投球回数に到達。フェルナンデスはチーム13年ぶりの3割30本を記録。オリックスは、勝率.353の球団ワースト、防御率5.95はプロ野球ワースト記録でシーズンを終えた。谷は3安打を放ちパリーグの右打者では17年ぶりに打率を.350に乗せた。なお、引退試合となったオリックス・進藤は空振り三振に終わり、ロッテ・福澤は8回に代打で安打を放った。パリーグは全日程終了。

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オリックス0001000001
千葉ロッテ50000000x5

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渡辺俊9勝目!規定投球回数到達

渡辺俊はシーズン終盤を5試合連続の完投で締めくくり、今季の投球回数を140イニングとし、プロ入りして3年目で初めて規定投球回数に到達した。今季9勝のうち、後半戦だけで7勝(2敗)。下手から浮き上がるような独特のボールを駆使し、凡打を打たせるたびに自信をつけていった。

渡辺俊
「2ケタ勝利には1つ足りなかったけど、今年の目標の1つをクリアできました。勝ち方や試合の流れをつかめるようになった。来年は筋力アップして球に威力を出したい。」

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フェルナンデスが残留アピール

フェルナンデスが、1回の右越え3ランで3割、30本塁打、100打点を達成し、残留を猛烈にアピールした。外国人選手との来季の契約は、先発の大黒柱・ミンチー以外白紙の中で、右翼席には「ホセ(フェルナンデス)残せ」の横断幕。そこにたたき込み「ファンのいる所にホームランが打てて良かったよ」と、一塁を回ったところでは、高々と両腕を突き上げて、右翼席の歓声に応えていた。

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山本監督が退団

山本監督が、フロントへの憤慨を退団セレモニー拒否の形で示した。今季最終戦となったオリックス戦終了後、選手会長の小坂らの花束贈呈後、マイクで千葉マリンのファンに挨拶する予定だった。だが、既に監督は辞退を申し入れていた。熱狂的な「山本マリーンズ」コールを浴び、両手を挙げて応えたものの、結局マイクを握ることはなかった。

発端は試合前にフロントが行った5コーチに対する解雇通告。既に退団決定の山本監督だが、この行動は許せなかった。試合前に高代、山下、筒井の3コーチへの解雇通告がなされ、2軍の佐々木監督、小野コーチは千葉マリンに呼び出され、解雇通告を受けた。

最後の采配を白星で終えた山本監督だが、フロントへの不満は抑え切れない。最終戦という特別な日の解雇通告は、あまりにもデリカシーに欠ける。試合後、川北球団代表との握手もなし。最後の最後に怒りが爆発する形となった。

一方、山本監督が怒りを爆発させる要因となった最終戦の解雇通告について、川北代表は気配りしたことを強調した。

山本監督
「140試合の最後に(最終戦当日に)5人を切るなんて。全日程終了の翌日とか、オレと一緒の時(9月27日)にすればいいじゃないか。人の心を読んで欲しい。こんなこと現実にあってはならない。(5年連続Bクラスの)成績は申し訳ない。やり残したことはない。これからも、陰ながら応援する。」
川北代表
「最後だから、ちょうどいいでしょう。試合前に通告することで、みんなに挨拶することができるし、家族を球場に呼ぶこともできる。そういった意味でもベスト。反発?あるわけがない。」

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パ・リーグ全日程終了[サンスポ]

パ・リーグは12日、ロッテ−オリックス最終戦(千葉)で全日程を終了。ダイエーが3年ぶりの優勝を決め、ロッテは8年連続Bクラスとなる4位、オリックスは球団史上初めて2年連続最下位に終わった。個人投手部門では、パで18年ぶりの20勝を挙げたダイエー・斉藤が最多勝、最優秀投手(最高勝率)松坂(西武)と同率で分け合った最優秀防御率の主要3タイトルを初めて獲得。主要3冠は90年の野茂(近鉄)以来となる。打撃部門では、ローズ(近鉄)が51本塁打で2年ぶり3度目の本塁打王に返り咲き。また、昨年減少した観客動員数は過去最高の1014万4000人で、平均試合時間は3時間22分で昨季より10分長くなった。セ・リーグは16日に全日程を終了する予定。

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パ・リーグの全日程が終了

パ・リーグは12日、ロッテ−オリックス最終戦(千葉マリン)で全日程を終えた。3年ぶりの優勝を決めた福岡ダイエー以下、2位は西武、3位は近鉄。4位は8年連続Bクラスとなるロッテ、5位は日本ハム。オリックスは球団史上初の2年連続最下位に終わった。

個人投手部門では、パで18年ぶりの20勝を挙げた斉藤(福岡ダイエー)が最多勝、最優秀投手(最高勝率)、松坂(西武)と同率で分け合った最優秀防御率の主要3タイトルを初めて獲得した。主要3冠は平成2年の野茂(近鉄)以来となる。打撃部門ではローズ(近鉄)が51本塁打で2年ぶり3度目の本塁打王。首位打者は打率.360をマークした小笠原(日本ハム)が2年連続2度目。打点王には123打点で松中(福岡ダイエー)が初めて輝いた。また、昨年減少した観客動員数は過去最高となる1014万4000人で、平均試合時間は3時間22分で昨季より10分長くなった。

パ・リーグ観客動員数
チーム試合観客数1試合平均昨年前年比(%)
福岡ダイエー703,228,00046,1003,108,000+3.8
西武701,664,00023,8001,682,000-0.8
大阪近鉄701,433,00020,5001,350,000+6.2%
千葉ロッテ701,225,00017,5001,210,000+1.2%
日本ハム701,319,000188,001,260,000+4.4%
オリックス701,275,00018,2001,099,000+15.9%
42010,144,00024,2009,709,000+4.8

パ・リーグ個人タイトル
首位打者小笠原道大日本ハム.360
最多安打谷佳知オリックス189
最多本塁打ローズ大阪近鉄51
最多打点松中信彦福岡ダイエー123
最高出塁率小笠原道大日本ハム.473
最多盗塁井口資仁福岡ダイエー42
最優秀防御率松坂大輔西武2.83
斉藤和巳福岡ダイエー
最優秀投手(勝率1位)斉藤和巳福岡ダイエー.870
最多勝利斉藤和巳福岡ダイエー20
最優秀救援投手豊田清西武40SP
最優秀中継ぎ投手森慎二西武26H
最多三振奪取松坂大輔西武215

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高代ヘッドら首脳陣5人退団へ

ロッテは12日、1軍の高代延博ヘッド(49)、山下徳人打撃(38)、筒井良紀ブルペン(48)の各コーチと、2軍の佐々木信行監督(50)、小野和幸投手コーチ(41)と来季の契約を結ばないと発表した。5人とも退団する見込み。

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最終戦終了後の日程

1軍メンバーは13日からオフに突入。とりあえず、14日から20日までは完全休養。21、22日とマリンスタジアムで練習を行い、23日からはロッテ浦和球場で練習を行う予定。なお、田中良、舩木、橋本将、渡辺正、伊与田の5選手は、13日からファームのコスモスリーグに合流する。

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バレンタイン監督、7億円大筋で合意[スポニチ]

ロッテの新監督にボビー・バレンタイン氏(現ESPN解説者)が復帰することが12日、決定的となった。候補者をバレンタイン氏に絞って交渉を進めてきた結果、大筋で合意に達したもの。3年契約で、チームの成績に応じたオプションを含めると総額7億円に上る破格の契約となる。ロッテはこの日、8年連続のBクラスで全日程を終了。95年に2位に躍進させた手腕にチーム再建を託すことになった。

バレンタイン氏と交渉に入っていることが明らかになってから6日。ここまで3年契約を前提に条件面について詰めた結果、大筋で合意に至った。00年にメッツをワールドシリーズに導いた手腕は米球界でも評価が高く、メジャーの複数球団からオファーがあったのも事実。そんな中で“決め手”となったのは同氏の日本への愛着だった。

重光昭夫オーナー代行が「前回は期間が短くて不完全燃焼という思いを感じる。彼は日本が好きだし、適応している」と話した通り、前回は監督就任1年目の95年に2位に導きながら当時の広岡GMとの確執もあって契約を1年残して退団。最後は解任という形だったが、球団側とのしこりは全くない。それどころか“日本でやり残した”という思いが強かったそうで、交渉はスムーズに進んだ。「不完全燃焼」という前回の反省から契約期間は3年で、Aクラス入りの条件などのオプション付きで総額7億円。既に球団側では監督付き通訳の人選に入り、新居についても千葉県内の物件もリストアップするなど、受け入れ準備を進めている。

この日、チームは8年連続Bクラスとなる4位で全日程を終了。チーム再建には戦力の底上げと若手の育成が不可欠だ。バレンタイン氏は指揮を執った95年に選手のモチベーションを巧みに操作し、同時に若手を育てながら10年ぶりの2位に躍進させた。育成と選手掌握術。その手腕は96年から監督に復帰したメッツでも証明されている。現在のロッテには機動力野球が機能した8年前と同様に小坂、サブローらの“足”を武器とする選手が多く、バレンタイン氏にかかる期待は果てしなく大きい。

バレンタイン氏は昨年10月に解雇されたメッツとの契約が今月31日まで残っており、解説者を務めるESPNとの契約も満了していないことから、正式な契約は11月に入ってからとなる見込みだ。退団を惜しむロッテファンの声を受けながら、無念の思いで日本を去ってから8年。ファンに愛された「ボビー」がロッテ再建のために帰ってくる。

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ロッテ、BWレオン監督を打撃コーチで獲得へ

前西武・伊原監督をヘッドコーチとして就任要請しながらオリックスに強奪されたロッテが、来季の去就に揺れるオリックスのレオン監督を打撃コーチにとして獲得に乗り出す可能性が出てきた。伊原新監督就任が決まった7日の試合後に降格人事となる打撃コーチ就任を小泉社長から要請されたレオン監督は、対応の遅さに「自分はいつでも話しを聞ける用意はしていたのに」と不信感を抱き、即答を避けた。返答期日は2、3日だったため10日に中村GMとレオン監督との話し合いの場が持たれたが結論は出ず、決裂する可能性が高くなった。レオン監督には日本、メジャーを含め数球団のオファーが届いている。

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レオンコールに涙

1978〜1982年までプレーしたロッテ相手に、最後のさい配となったBW・レオン監督。ロッテファンから起きた「レオン・リー」コールに、レオン監督は帽子を振って応えた。左翼席のオリックスファンに挨拶した後、右翼席にもゆっくりと歩み寄って右手を振り、感慨深そうに声援に応えていた。オリックスから要請されている打撃コーチについては「メジャーからもオファーがあるが、オリックスが最優先。数日中に決めたい」と神妙に話した。

BW・レオン監督
「自分のやってきたことが認められたようで嬉しかった。1番の誇りは選手を1度も責めることをしなかったことだ。」

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レオン監督が「レオン・リー」コールに大粒の涙[サンスポ]

オリックス・レオン監督はロッテファンから起きた「レオン・リー」コールに帽子を振って応えた。「認めてくれて嬉しかった」と大粒の涙をこぼした。球団から要請されている打撃コーチについては「メジャーからもオファーがあるが、オリックスが最優先。数日中に決めたい」と神妙に話した。

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山本監督が巨人2軍コーチへ

今季限りで退任が決まっている山本功児監督が来季から巨人の2軍コーチに就任することが12日、明らかになった。2軍ヘッド兼打撃コーチとなる見込み。同日、千葉マリンで行われたオリックス最終戦で今季全日程を終えた山本監督は「(巨人のコーチ就任は)決定はしていない。2、3日中に話し合いをする」としているが、21年ぶりに古巣・巨人のユニホームを着るのは確実となった。同監督は、9月29日に退任が球団から正式発表された翌日に巨人関係者から来季の2軍コーチの要請を受けたが、シーズンの日程が終了していなかったため態度を保留していた。

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山本監督が試合前のスタッフ解雇通告に激怒[サンスポ]

最終戦を飾った山本監督は3万のファンに退団挨拶をする予定だったがキャンセル。グラウンドから一塁側と右翼席の声援に帽子を振って応えただけだった。「なぜ試合後にしなかったのか。ファンに挨拶したかったが、申し訳ないができなかった」。試合前に1、2軍スタッフ計5人が解雇を通告された。フロントとの軋轢が一気に爆発した感じだった。

渡辺俊
「来年は体重(71キロ)を2キロくらい増やして2ケタ勝利を狙いたい。」(9勝目を完投で飾り規定投球回数に到達)

◇スタッフ5人に解雇通告

ロッテは1軍の高代延博ヘッド(49)、山下徳人打撃(38)、筒井良紀ブルペン(48)の3コーチ、および2軍の佐々木信行監督(50)、小野和幸投手コーチ(41)と来季の契約を結ばないことを発表した。

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