プロ野球コミッショナー事務局は18日、今年のフリーエージェント(FA)有資格者として西武の松井稼頭央内野手ら60選手を公示した。今年初めてFA権を得たのは松井のほか伊良部秀輝投手(阪神)、下柳剛投手(阪神)、大村直之外野手(大阪近鉄)ら13選手で、石井琢朗内野手(横浜)、堀幸一内野手(千葉ロッテ)らは2度目の取得となった。
また、これまで逆指名枠で入団した選手は10年に達しないと取得が認められなかったが、今回、実行委員会の決定により9年に短縮された。藪恵壹投手(阪神)、鳥越裕介内野手(福岡ダイエー)がこの改正によりFA権を取得した。FA資格を継続し保持しているのは、古田敦也捕手(ヤクルト)、緒方孝市外野手(広島)らで西武の伊東勤新監督ら現役を引退した選手も含まれている。
FA権を行使する場合、日本シリーズ終了の翌日から土、日曜日と祝日を除く7日以内に在籍球団に通知し、コミッショナー事務局からFA宣言選手として公示された翌日から国内外全ての球団との交渉が解禁となる。
FA有資格選手一覧 | |
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福岡ダイエー | 大道、吉田、坊西、村松(初)、田口(初)、鳥越(初) |
西武 | 伊東、上田(初)、松井(初) |
大阪近鉄 | 吉田、島田、五十嵐、高村、赤堀、的山(初)、大村(初) |
千葉ロッテ | 佐藤、橋本武、垣内、初芝、堀(2度目) |
日本ハム | 田中幸 |
オリックス | 大島 |
阪神 | 広沢、久慈、石毛、伊良部(初)、下柳(初)、藪(初)、八木(2度目) |
中日 | 立浪、山本昌、紀藤、酒井、関川、落合(初) |
巨人 | 清原、河本、後藤(初)、江藤(2度目) |
ヤクルト | 古田、鈴木、土橋、高津、浜名、飯田(2度目) |
広島 | 野村、佐々岡、西山、前田、緒方、町田、瀬戸、木村拓(初) |
横浜 | 中村、小川、種田、佐伯、中嶋、石井(2度目) |
来季に復活をかける黒木知が18日、27日からさいたま市の浦和球場で行わ来季に復活をかける黒木知宏投手が18日、27日からさいたま市の浦和球場で行われる秋季キャンプから1軍合流することが確実となった。コスモス・リーグで監督代行を務める高沢2軍打撃コーチが「実績もあるんだし、肩の痛みがないと言っているんだから上(1軍)でやってもいいと思う」と推薦する意向を明かした。
新監督就任が決定的なボビー・バレンタイン氏の正式発表と来季の組閣が決定するのは11月上旬。そのため1、2軍の振り分けは来週中にも開かれる今季のスタッフによるコーチ会議で決定する。黒木は今季、2年ぶりの1軍復帰は叶わなかったが、2軍戦で14試合に登板。21日のコスモスリーグ・日本ハム戦(ロッテ浦和)26日のヤクルト戦(戸田)に先発する予定で「状態もいいし、上でも十分にやっていける」と復活への手応えを口にしていた。