バレンタイン新監督が10日、ロッテ浦和球場の秋季キャンプで初ノックを行った。相手はドラフト1巡目の新人西岡。室内練習場で15分ほど指導した。
前メッツ・新庄獲りで、日本ハムに1歩遅れをとっているが、ロッテ・川北球団代表は「(日本ハムの)交渉状況を見守っている段階」と言い、バレンタイン監督も「急ぐことはない」の構えでいる。しかし同監督は「交渉云々ではなく、久し振りに会いたい」とメッツ時代の“教え子”との再会を待ち望んでいる。
ダイエーからFA宣言した村松有人外野手が10日、福岡市内でダイエー、ロッテと交渉した。ダイエーには3年契約で総額3億6000万円プラス出来高払いの条件を提示されたが、交渉はわずか10分程度。村松は「条件に不満はない」とした上で「元々環境を変えたいという気持ちがあった。違う野球を勉強したいということを伝えた」と、移籍の可能性をあらためて示唆した。
ロッテは1年契約で1億円の条件を提示。前日交渉したオリックスは4年契約で年俸総額4億円プラス出来高、ダイエーも3年総額3億円を提示している。複数年契約を希望する村松だが、「まだ気持ちの整理ができていない。1番打者、優勝経験者の力がプレーオフに絡むには必要と言われた。(複数年の)保証をもらうと、持ち味のガッツあふれるプレーなんかに甘えが出る」と揺れる心境を口にした。村松は14日にも日本ハムとも交渉予定。「じっくり考えたい」と話し、結論はダイエーの台湾遠征(13〜17日)後に出す意向を示した。
ダイエーからFA宣言した村松有人外野手が10日、福岡市内でロッテ、ダイエーと交渉に臨んだ。ロッテは出来高払いを含む単年1億円、ダイエーは3年総額3億6000万円プラス出来高を提示したが、いずれもオリックスが既に提示した4年4億円の条件を下回る結果となった。
わずか10分、テーブル上のウーロン茶が減る間もなかった。古巣と臨んだ残留交渉はスピード決裂。村松は吹っ切れたような表情を浮かべた。
福岡ドームに隣接するホテルで行われたダイエーとの交渉で、高塚球団社長と佐藤本部長に事実上の“離縁状”を付きつけた。下交渉での3年3億円から3年3億6000万円の上積みも「心の動きはない」。退団の固い決意を滲ませた。
ダイエーとの交渉に先立って、昼にはロッテの広野編成部長、高柳編成担当と福岡市内の料亭で交渉に臨み、単年契約1億円という予想外の“格安”提示を受けた。ロッテ側からは「補償をもらうとハングリーさがなくなる」と説得されたが、熱意だけでは心が揺らぐことはなかった。
12日に日本ハムと交渉した後、村松は早ければ週明けの17日に結論を出す方針。現時点では9日の交渉で4年4億円という好待遇を提示、村松が重視する「天然芝のグラウンド」を擁するオリックスが、争奪戦を大きくリードしている。