ロッテのボビー・バレンタイン新監督は22日、同日に予定された米国への帰国を急遽28日に延期した。理由は今月27日に千葉・長生郡一宮町のホテルで行われる球団納会に出席し、温泉につかりながら選手とのコミュニケーションを図るためだ。
米国には日本のように銭湯がないので、湯船につかって語り合う…なんてことはまずない。27日に球団納会が行われる千葉・一宮町のホテルはもちろん温泉だ。
「おそらく、鹿児島と同じように裸でコミュニケーションをはかるんでしょう」と池田マネジャー。バレンタイン監督は8年前の鹿児島キャンプで宿舎の展望浴場を体験済み。しかも「選手と和気あいあいで楽しんでいた」(同マネジャー)というだけに、今回の狙いもそこにあるようだ。
今月1日に来日した当初は、さいたま・ロッテ浦和球場で行われている秋季キャンプを15日まで視察して帰国する予定だった。それが22日まで延び、さらに27日の球団納会が終わるまでに延期された。
選手と接していたいという思い…。前回指揮を執った8年前から、現在もチームでプレーしているの初芝、堀、諸積の3人だけ。温泉でコミュニケーションとは、「相手を知る前に自軍を把握しなければいけない」というバレンタイン監督らしいアイデアかも。入浴後はもちろん、カラオケ大会が予定されているとか。
黒木知が22日、千葉マリンスタジアムで始動した。清水将を相手に、ブルペンで70球を投げ「今日からスタートです」と笑顔をみせた。右肩痛からの復活を目指した今季、結局1軍マウンドには届かなかった。秋季キャンプは20日に打ち上げたばかり。中1日での再出発は「来季こそ」の決意の表れにほかならない。年内、そして来年1月も肩を休ませず、現在の体調を維持していく意向だ。新人時代の指揮官だったバレンタイン監督の存在も刺激になっている。「当時は、どんなに負けても使い続けてくれた。何とか胴上げしたいよね」と恩返しの気持ちも強い。
ドラフト4巡目で指名した近大の田中雅彦捕手(21)の入団が22日、決まった。広野編成部長らが奈良県生駒市の近大野球部寮で交渉し、契約金6000万円、年俸1000万円(金額は推定)で契約。背番号は39に決まった。母校PL学園3年時の担任は、先輩サブローと同じ、英語の田中秀幸先生。1994年ドラフト指名のサブローは、英語で入団発表の挨拶、就任したばかりのバレンタイン監督を喜ばせた。田中は「僕も早速勉強します」と意欲的。