11月23日11月23日好天に恵まれた3連休の中日の23日、セ・リーグを18年ぶりに制した阪神をはじめ、巨人、ヤクルト、広島、横浜、ロッテの6球団がファン感謝デーを行った。東京ドームの巨人のファンフェスタには5万人、甲子園には4万8000人が詰め掛けるなど、6球場に17万3000人のファンが集まり、選手との交流やゲームなどを楽しんだ。
千葉マリンスタジアムでのファン感謝デーに、1万7000人が集まった。千葉市に寄付されたチャリティーオークションでは初芝のグラブが最高値の5万円で落札されるなど、約60万円の収益。「今季の応援に対するお礼の行事」という理由で欠席したバレンタイン監督は、オーロラビジョンに映し出されたビデオレターで挨拶。日本語で「ロッテは1番です。来年はロッテが1番になる」と優勝を約束していた。
日本代表の守護神としてアテネ五輪切符獲得に貢献した小林雅英投手に、特別ボーナスが用意されていることが23日、明らかになった。この日、川北球団代表が「基本的には140試合の査定だけど（五輪の活躍を）加味する部分はある」と説明。今季の査定でもチームトップの評価とあって、12月中に行われる契約更改交渉では今季の年俸1億5500万円から、日本人では球団初の2億円の大台に乗ることが確実となった。
この日、ファン感謝デーに参加した小林雅は「評価してもらえるのは大変ありがたい」と“五輪査定”に大感激。ファンからの「メジャー挑戦は？」との質問には「日本でこのチームで優勝して、ファンと楽しんでから考えたいと思う」。ロッテファンに歓喜をもたらすまで、メジャー挑戦を封印することを誓った。
ロッテ・川北智一球団代表は23日、来季の契約交渉が難航しているホセ・フェルナンデス内野手の退団を示唆した。メジャー復帰を希望しているフェルナンデスは3500万円増の年俸8000万円の球団提示を拒否。条件提示から1ヶ月が過ぎても連絡がなく、川北代表は不快感をあらわにして「（バレンタイン）監督も言っているように、サインしたくなかったらしなくていい」と話した。今季の契約にはシーズン終了後に他球団との交渉を認める条項が盛り込まれており、今月中に合意しない場合には新外国人の獲得に乗り出す方針も示していた。
ロッテは23日、米国帰国中のホセ・フェルナンデス内野手に対し、今月末までに再契約の意思表示がなければ来季の契約を結ばない考えを明かした。ボビー・バレンタイン監督の独自リストで新外国人候補は例年になく豊富。代わりはいくらでもいる（？）と強気の姿勢だ。
フェルナンデスはキャンプ中に帰国退団した元横浜のローズの代役として4月に来日、打率.303、32本塁打、100打点をマーク。ロッテは確実性のある打撃を評価し、今季の年俸5000万円から倍増の1億円を提示、再契約する方針を固め、フェルナンデスから返事を待っていた。
フェルナンデスは米国に帰国した後「婚約者が米国での生活を希望している」とメジャー復帰を最優先にすると示唆していたが、既にロッテの条件提示から1ヶ月が経過したのにナシのつぶての状態。痺れを切らした球団は「今月いっぱい待って返事がなかったら考え直す」（川北球団代表）と最後通達。今月中に返事がなければ、契約を更新しない構えだ。
同代表によると、来季から指揮を執るバレンタイン監督がメジャーのFA選手を含めた200人以上の独自リストを持っているため、フェルナンデスに代わる選手はいるという。例年なら外国人選手に振り回されかねないところだが、“ボビー効果”で強気に出られるという訳だ。
既に新外国人として愛弟子アグバヤニの加入が決定。フェルナンデスも暢気に構えているとバレンタイン構想から外されかねない状況だ。
1万7000人が詰めかけ、選手は野球教室、オークション、写真撮影会などグラウンドとスタンドで7組に分かれてファンと交流。最後に全選手がステージに上がると、バックスクリーンのオーロラビジョンからバレンタイン監督が日本語の“ビデオレター”で挨拶。「ロッテは来年1番になります」という公約に歓声が上がっていた。