11月25日11月25日複数の韓国紙が25日、ロッテのボビー・バレンタイン監督が、今季アジア新記録の56本塁打を放った李承燁内野手の獲得に乗り出す意思を示したと報じた。李は現在、メジャー移籍を目指し渡米中だが、交渉が不調に終わった場合は日本球界入りも視野に入れている。ロッテが獲得すれば、既に入団が決まっているアグバヤニとともに左右の大砲が加わることになる。韓国の地元紙によると、バレンタイン監督は前日24日に、李の関係者と接触。李は来春の正月用テレビ番組収録のため来日することになっており、その際に李本人に会いたいとのメッセージを伝えていたことが明らかになった。
今季在籍した3人の外国人野手のうちメイとショートは既に解雇。今季3割、30本、100打点をクリアしたフェルナンデスとは交渉中だが、決裂ムードが漂い始めている。そうした状況もあり、早めに李側へアプローチしたともみられる。
李自身も、日本球界に興味を抱いている。今季所属したサムスンからFA宣言し、現在はメジャー移籍を目指し夫人とともに渡米中。だがマリナーズから今月中旬に提示された条件は、今季年俸6億3000万ウオン（約6000万円）を下回る5億ウオン（約4800万円）にとどまり、その後に接触したドジャースもマリナーズをわずかに上回る程度だったという。李はマリナーズとの交渉前に「もし今回、米国でできなければ、日本で1年プレーしてから、米国へ再挑戦する」との気持ちを明かしている。サムスンをはじめ韓国球団と契約すれば、FA権再取得まで最低4年間は待たなければならない事情がある。バレンタイン監督の推薦を得て1年後にあらためてメジャー挑戦した方が得策との見方もある。また「大リーグ行きを断念する意向を韓国内の知人に伝えたことが確認された」と報じた地元紙もある。
| 李の年度別成績 | ||||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 年 | 試 | 打 | 安 | 本 | 点 | 率 |
| 1995 | 121 | 365 | 104 | 13 | 73 | .285 |
| 1996 | 122 | 459 | 139 | 9 | 76 | .303 |
| 1997 | 126 | 517 | 170 | 32 | 114 | .329 |
| 1998 | 126 | 477 | 146 | 38 | 102 | .306 |
| 1999 | 132 | 486 | 157 | 54 | 123 | .323 |
| 2000 | 125 | 454 | 133 | 36 | 95 | .293 |
| 2001 | 127 | 463 | 128 | 39 | 95 | .276 |
| 2002 | 133 | 511 | 165 | 47 | 126 | .323 |
| 2003 | 131 | 479 | 144 | 56 | 144 | .301 |
フェルナンデスに代わる大砲どりに動くことが25日、確実になった。再契約交渉が難航しており「来季はメジャーでやりたい」とするフェルナンデス川が現在も連絡を一切絶っている、川北球団代表はこの日、「（交渉期限を）延ばすつもりはない。バレンタイン監督も言っているように、我儘は許されない。あと2、3日で分かること」と、28日まで合意の回答がなければ一転、解雇の方針を明らかにした。また、今季年俸の3倍にあたる120万ドル（約1億3200万円：出来高含む）の破格条件を提示していることも分かった。これ以上の慰留には消極的で「ほかから話があっても不思議ではない」と、ライバル球団への流出もやむなしとした。その場合は新外国人への獲得に資金を回すことになり、「（大リーグの）FA選手だけで200人以上いる。理想は三塁を守る大砲」と、既にリストアップに動いていることを示唆。李は一塁もしくはDHだが、ロッテは韓国でもプロ球団を保有しているパイプもあり、今後、状況によってはフロントとしてもリストアップする可能性はある。
ドラフト5巡目指名した三島輝史投手（18）の入団が25日、決まった。広野編成部長らが大阪府大東市内の同校で交渉し、契約金2500万円、年俸450万円（金額は推定）で契約した。背番号は35。
ロッテのD5巡目・三島（大阪桐蔭高）が25日、契約金2500万円、年俸450万円で契約。「僕のピッチングの特徴は内角を思い切って攻めること。早く1軍で自分のピッチングができるようになりたい」と三島。ロッテは26日に交渉予定のD3巡目・杉原（開星高）とも契約金4000万円、年俸500万円で合意しており、12球団のトップを切って6人の指名全選手の入団が決まる。