わたしはかもめ2003年鴎の便り(11月)

便

11月29日

バレンタイン監督、審判に暴力したら解任

ロッテが、来季から指揮を執るボビー・バレンタイン監督と珍契約を結んでいたことが29日、分かった。抗議などの際、バレンタイン監督が審判に暴力を振るった場合、契約を解除できるというもの。子供に夢を与える同社のブランドイメージを守ると共に、熱血指揮官を無用なトラブルからも守る意味合いが含まれている。

日本プロ野球史上最高の3年10億円を払って契約したバレンタイン監督に、何と「解任条項」があったというから驚きだ。重光オーナー代行は「うちはお菓子メーカーですから。子供の夢を壊すわけにはいかないですよ」と、その理由を説明。頭を下げて連れてきた大物指揮官だが、暴力だけはNGと念を押した。

まだ30代半ばの青年監督時代のこと。レンジャーズで指揮をとっていた同監督は、1シーズン18回退場の大リーグワースト記録を樹立。ナインの士気を鼓舞するため、また選手をかばうため、先頭に立って抗議の輪に飛び出していく熱血漢だった。若気の至りであったかもしれない。もちろんファンは、バレンタイン監督の過剰アクション気味の抗議シーンを期待している。バレンタイン監督は1995年の西武戦で、3プレー連続で審判に猛抗議。その後のサヨナラ勝ちにつなげた。メッツ時代の1999年には爆笑事件もあった。バレンタイン監督が、退場を宣告されてからTシャツ姿に着替え、つけひげと眼鏡で変装してベンチに戻ってきたのだ。野球規則では、退場処分を受けた者が再びベンチに戻ることは禁止。2試合の出場停止処分も受けた。

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ロッテの誘惑に李承Yは興味なし

李承Yは米国から帰って3日目の30日、日本に向かう。目的は、公式にはテレビ出演。日本テレビ企画の野球選手関連番組への出演が早くから決まっていた。しかし、李の訪日が関心を集めたのは、27日にロッテ千葉マリーンズの辛東彬(シン・ドンビン、ロッテグループ副会長)オーナー代行が「ボビー・バレンタイン監督と話し合って李承Yの獲得を推進する。」とスカウトの意思を示したため。辛オーナー代行は「李はいい選手だ。監督と話をして、韓国に調査を指示したい」と話した。日本の各スポーツ紙は28日、一斉に「ロッテ、李承Y獲得を推進」という見出しで記事を書き、関心を示した。たまたま同時期に李が日本を訪れるため、注目が集まるのもおかしくない。

これに対し、李承Yは「ロッテのオーナーが関心を示したのは新聞を読んで分かった。今回の訪日は3日に予定の日本テレビに出演するためだ。日本の球団関係者に会う計画はない。今回は妻を同行しない。放送出演なので、国内マネージメントを担当している金トンジュン(JSエンターテインメント代表取締役)さんと一緒に行く」と説明した。

李承Yは27日の帰国インタビューで「日本行きや三星への復帰は考えていない」と言明している。しかし、ロッテが積極的に出た場合、揺れる可能性もある。ロッテは既にバレンタイン監督との契約で、3年間で1000万ドル(約120億ウォン)という、監督としては破格な金額を提示しているからだ。 李承Yは「実は、日本で野球すればと誘う人が多い」と話している。今回の訪日でも数多くの誘惑があるはずだ。

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