12月2日12月2日ロッテの重光昭夫オーナー代行は2日、今季韓国プロ野球で56本塁打のアジア新記録をマークした李承燁内野手について「今後は間に入る人を通じて話をする」と、球団が李の代理人と交渉を進める方針を明らかにした。所属のサムスンからFA宣言した李は、米大リーグ行きを熱望し、ドジャースなどと接触したが、交渉は難航している。ロッテは李の獲得交渉に必要な身分照会を既に終えている。東京都内で取材に応じた重光代行は「彼はいい選手。例え日本でプレーするのが1、2年でもいい」と話し、ロッテでプレーした後、大リーグへの移籍も容認する考えを示した。
メジャー移籍を熱望している韓国の“56発男”李承燁内野手は2日、一転してロッテ入りへ前向きな姿勢を示した。この日、重光オーナー代行が「日本でプレーするのは1、2年でもいい」と、メジャー移籍容認をあらためて明言。それを伝え聞いた李は、メジャーを断念した場合「30％が日本で70％が韓国だったけど、今は（ロッテ入団が）五分五分以上になった」と初めてロッテ入団の可能性を口にした。
ロッテは1年契約で1億5000万円の条件を用意。李はドジャースから年俸100万ドル（約1億1000万円）の条件提示を受けているが、交渉は難航している。李はこの日、神奈川県内のゴルフ場でロッテの左腕・加藤と初対面。「来年は一緒のチームでプレーしよう」とラブコールを送られ「加藤さんが投げるときには僕が打つよ」と早くも“援護弾”を約束した。李は3日に韓国に帰国する。
56本塁打のアジア記録男・李承燁の心が、ロッテ入りへ大きく傾いた。ロッテ・重光昭夫オーナー代行が2日、李が大リーグを断念した場合、球団として単年契約する考えがあることを明言。2005年以降のメジャー挑戦を後押しすることを示唆した。これを聞いた李は、「非常に光栄。日本に対して5分以上の気持ちが出てきました」と、希望するメジャー挑戦が消滅したときには、ロッテでプレーする可能性をほのめかした。
笑顔が絶えないのは、スコアのせいだけではなかった。日本滞在中の李はこの日、知人と共に神奈川・箱根でゴルフを楽しんだ。コースを回るのは3度目ながら、119（62、57）とまずまずのスコアでホールアウト。引き揚げたクラブハウスでは、さらに嬉しい知らせが待っていた。ロッテとの1年契約、2005年メジャー挑戦。重光オーナー代行の言葉を伝え聞くと、笑みを浮かべながら2度、3度とうなずいた。これまでメジャー断念の場合に、韓国残留7、日本移籍3と話してきた李。それがこの日は「日本行きの可能性として5分以上の興味がある」と気持ちの変化を告白した。また、この日、偶然にも同じゴルフ場で、バレンタイン監督が復活を期待する左腕加藤と遭遇。堅い握手を交わした。「彼が投げているときに僕が打てば、勝ち星が増えるかもしれません」と、リップサービスも忘れなかった。
さらに李は、ゴルフ場を去る直前に、「ロッテと契約した場合」と前置きした上で「福浦選手と一塁を争いたい」と話した。バレンタイン監督の構想ではDH。だが、一塁の定位置にこだわる姿勢を見せた。それより何より福浦の名前を自ら口に出したあたり、ロッテに対する予備知識は十分？来日3日目にして李のハートはロッテにグラリと傾いた。
昨年は米大リーグ・メッツに所属していた小宮山悟投手のロッテ復帰が2日、正式に決定した。同投手は5年ぶりの復帰となり、1年契約の年俸4000万円。背番号は前回の在籍時と同じ14。3日に入団発表が行われる。1年の空白を経て、小宮山がロッテに5年ぶりに復帰する。川北球団代表がこの日、1日のうちに契約に合意したことを明らかにした。
小宮山は早大から平成2年、ドラフト1位でロッテ入団。10シーズン在籍し、横浜との2年間を含め日本で通算107勝（132敗）2セーブを挙げた。昨年はメッツに移籍し、25試合で0勝3敗。退団した今季はどの球団からもオファーがなく、復帰に向け練習を積んでいた。
ブランクといえば、ロッテは今春、辛酸をなめている。2年間のブランクを承知で元横浜のローズを獲得したが、自信を回復できなかった本人が春季キャンプ中に退団－帰国という最悪の事態を招いた。「ローズのときとは違った見方をしています。投手としてのテクニックや精神的なものを教えてもらえると思う」と川北球団代表。8年前の平成7年、采配を振るったバレンタイン監督の希望もあった。
米国に帰国（11月28日）する1週間前、実は隠密裏に千葉マリンでテストを行い、実際にピッチングを視察した。そこで「十分いけると判断した訳です」（川北球団代表）と期待は大きい。小宮山は現在38歳だが、先発ローテーション入りの候補の1人だ。
その期待が年俸に表れている。自由契約選手なので、本来なら3000万円が妥当だが“期待料”として1000万円上積みされた。入団発表は3日、千葉マリンで行われる。小宮山が8年連続Bクラスのロッテを変える。
ロッテ・重光昭夫オーナー代行は2日、今季韓国プロ野球で56本塁打の「アジア新記録」をマークした李承燁内野手について、「今後は間に入る人を通じて話をする」と球団が李の代理人と交渉を進める方針を明らかにした。
所属のサムスンからFA宣言した李は、米大リーグ行きを熱望し、ドジャースなどと接触したが交渉は難航している。
ロッテは李の獲得交渉に必要な身分照会を既に終了。東京都内で取材に応じた重光代行は「彼はいい選手。例え日本でプレーするのが1、2年でもいい」と、ロッテでプレーした後、大リーグへの移籍も容認する考えを示した。
米大リーグ、元メッツの小宮山悟投手（38）が1年間のブランクを経て、来季ロッテに5年ぶりに復帰することが2日までに決まった。既にロッテの重光昭夫オーナー代行が直接、本人に電話で入団要請を済ませ、球団関係者が正式な交渉を始めていた。バレンタイン監督も、帰国直前の先週、小宮山の練習風景を極秘視察している。小宮山はこの日、「条件などについてはぐだぐだ言わず、スパッと（ロッテに）行こうと思っている」と前向きな姿勢を示しており、近く正式に契約する見通しとなった。小宮山は2002年のシーズン終了後、メッツを退団。今季も現役でのプレーを希望していたが、どの球団からもオファーがなく、来季に備えてトレーニングを積んでいた。
川北智一球団代表も「契約について1日、合意した。3日に千葉マリンスタジアムで会見する。あくまで戦力として考えている。（ブランクの）ハンディはないと思う。メンタル面での影響力も期待している。プラスアルファの部分を条件に上乗せした」と明らかにした。1年契約で、契約金はなく、年俸は4000万円。背番号は前回の在籍時と同じ14。