わたしはかもめ2003年鴎の便り(12月)

便

12月7日

福浦、一塁争いで李に挑戦状

福浦が7日、入団間近の李承Yへ挑戦状を叩きつけた。「福浦と一塁を争いたい」という李に対し、「それなら僕も頑張らなくちゃならないですね」と定位置は譲らない構えを見せた。バレンタイン監督からはレギュラー内定のお墨付きを受けている。仮に一塁を明け渡してもDHで出場できる。それでも、実力で定位置を確保したい。一塁で常時出場することが打撃の好調さにつながることを福浦は知っているからだ。この日、ロッテ浦和球場での野球教室に参加。集まった少年達に「バッティングは、下がしっかりしないと打てないよ」と繰り返し指導した。自らもオフの間は上半身に比べ、下半身を重点的に鍛える。

福浦
「DHは嫌いなんですよ。一塁を守ることによって、打撃のリズムや下半身の強さが保たれるんです。」

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李、1年でメジャー

李承Yが、10日にロッテ側と2度目の代理人交渉を行うことが7日、分かった。この日、韓国で代理人と話し合った李は、ロッテの提示した契約内容に大筋で合意。2度目の交渉では2005年にメジャー再挑戦するために1年契約の要求や、インセンティブ(出来高)の内容を見直すことになりそうだ。

李の代理人・金基柱氏はこの日、韓国で李と話し合い、4日の第1回交渉でロッテが提示している「2年契約で総額5億円、2006年にバレンタイン監督のバックアップでメジャー行きを模索する」という条件について正式に李本人に伝えた。李は「いい話だが、すぐには決められない」として即決を避け、決断を持ち越したい意向を明かした。金氏は「李の方からも要望があった。オプション?そういうことと考えていいと思います」と話し、李が1年契約でのメジャー挑戦も考えていることを示唆。出来高の内容を含めた李の要望を受けて、金氏は「(ロッテの)川北代表と、もう1度話し合うことになる」としており、10日にも2度目の交渉が行われる予定。

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韓国56発男・李がロッテ入団の結論を持ち越し[サンスポ]

今季、韓国プロ野球で“アジア新記録”の56本塁打を放った李承Y内野手は当地でロッテから提示された条件について代理人を務める金基柱(キム・キジュ)氏と話し合ったが、結論を持ち越した。

金氏は「李は提示を前向きに考えている。今後は彼が出した条件について、もう1度ロッテ側と接触する」と語った。次回交渉は10日に東京で行われる予定。李は所属のサムスンからFA宣言し、米大リーグ行きも希望している。

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藤田、トレード志願していた

藤田が、球団にトレード志願をしていたことが7日、明らかになった。5年連続50試合登板を継続中だったが、今季は27試合に登板したのみ。起用法などに不満を抱き、「出してくれと言いました」と直談判に至った。球団側は左投手が手薄なこともあり、放出となると渋っているのが現状。だが藤田は22日に予定されている契約更改交渉の席で、「(移籍志願を)認めてくれたらサインします」と強硬姿勢を貫くつもりだ。

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バレンタイン監督、吉井も獲る[スポニチ]

ロッテがオリックス・吉井理人投手の獲得を目指していることが7日、明らかになった。ボビー・バレンタイン監督の強い意向によるもので、近日中にオリックス側に正式に打診する。メッツ監督時代の98年から同じユニホームを着た吉井の実力を高く評価するバレンタイン監督は、今季わずか2勝に終わった右腕の再生に自信を持っており、同年代の小宮山と共に投手陣のリーダー的存在として期待している。

川北球団代表は本紙の取材に対し「現場と色々話し合っている段階」と語り、既に吉井獲得を球団内部で検討していることを認めた。昨年オフにオリックスと2年契約を結んでいる吉井だが、それを引き継ぐ形にすれば獲得は可能。近日中に層の厚い外野手を交換要員とするか、金銭でのトレードをオリックス側に打診する。

こうした動きの背景にあるのはバレンタイン監督の強い意向だ。同監督は秋季キャンプ中に他球団の全投手を編集した約500本のビデオを自らチェック。そこで、目に留まったのがメッツ監督時代に起用した吉井だった。今季は8月に左足首の手術を受けて戦線離脱。その後、1軍復帰はできず2勝に終わったが、ツーシームなどの豊富な球種と制球力は健在である点に着目。再生は十分可能と判断した。

そのための切り札的存在が、秋季キャンプでフィジカル・フィットネス・アドバイザーとして招いたトム・ハウス氏だ。同氏はレンジャーズ時代に投手コーチとしてノーラン・ライアンを指導した経験を持つ名指導者。95年にバレンタイン監督がロッテの指揮を執った際も臨時コーチとして小宮山、伊良部らを指導し、2位躍進の原動力となった。また、40歳にして150キロ台の直球を投げるランディ・ジョンソン(ダイヤモンドバックス)にメカニック面をアドバイスするなど、ベテラン投手の再生にはうってつけ。ロッテでは同氏を来春の鹿児島キャンプにも招くことを決定済み。1年間のブランクを経て現役に復帰する小宮山にとってもハウス氏の存在は貴重だ。

韓国プロ野球サムスンからFA宣言した李承Yの獲得が内定し、小宮山の復帰も決定。そして今度は吉井と矢継ぎ早の補強策を展開するバレンタイン監督。ロッテがパ・リーグの台風の目となりそうだ。

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