12月10日12月10日今季韓国プロ野球で“アジア新記録”となる56本塁打をマークしたアジアの大砲、李承燁内野手のロッテ入りが10日、決まった。ロッテ・川北智一球団代表と李の代理人・金基柱氏が都内の料理店で2度目の交渉を行い、契約金1億円、2年契約の年俸2億円プラス出来高で合意に達した。この出来高は「優勝＆本塁打王」で1億円というビッグボーナスだ。
2度目の交渉は波乱含みだった。午後7時45分の交渉開始から30分経過したところで、李の代理人・金氏が「水入りです…」と店を出て韓国へ国際電話を入れた。決裂のムードを漂わせたが、10分間の休憩を挟んだ30分間の第2ラウンドで、ロッテは『合意』の2文字をつかみ取った。
笑顔で交渉を振り返ったのは川北球団代表。契約金1億円、2年契約の年俸2億円で基本的に合意。慌ただしかった原因は出来高の部分だった。ロッテがこの出来高で大幅に譲歩したことで、ついに『ロッテ・李』が誕生した。
李が韓国で所属しているサムスンは「4年10億円」を用意しているといわれ、ロッテが提示した年俸と比較すると5000万円の開きがある。そこで「優勝＆本塁打王」を達成した場合、何と1億円の超大型インセンティブをつけ、最終的に金氏を納得させた。
川北球団代表は李のポジションについて「DHを嫌がっているようですが、一塁は福浦と争ってもらいたい」とあくまでも競争による獲得を促した。しかし、李が希望している背番号「36」については了承した。
李は11日、韓国ソウルでロッテ入団を表明する。今月中にも正式契約を結ぶ運びだ。ロッテに“アジアの大砲”がやってくる。バレンタイン監督の9年ぶりの復帰もあり、2004年のロッテは熱い。
韓国プロ野球サムスンからFA宣言している李承燁内野手のロッテ入団が10日正式決定した。都内でロッテの川北智一球団代表と李の代理人、金基柱氏が2度目の交渉を行い、2年総額7億円の条件で合意した。背番号はサムスン時代と同じ36。ロッテはボビー・バレンタイン監督の強い意向でアグバヤニ、小宮山の入団を実現させているが最大の目玉だった李獲得にも成功した。
都内の料理店で金基柱氏と2度目の入団交渉を行い、合意にこぎつけた川北球団代表は「素晴らしい選手が獲得できて嬉しい。チームとして来季は上位にいくための戦いができると確信しています」と喜びを隠せなかった。2年契約で総額7億円。サムスン時代と同じ背番号36も誠意の表れだった。李は、11日にソウル市内で記者会見を開いて、ロッテへの移籍を韓国国民に表明。早ければ13日にも来日し、正式契約を交わす。
1選手に対する球団最高額の提示で「アジアの大砲」を射止めた。4日の初交渉では2年契約で年俸2億円に契約金1億円、チームの順位で変動するオプションに個人成績を加えた最大1億円のインセンティブを提示。さらに、55本塁打のプロ野球記録を超えれば1億円の“スペシャルインセンティブ”も盛り込まれた。また、李が希望する大リーグ挑戦についても、バレンタイン監督のサポートで移籍先の球団を探すことを約束。大リーグへの移籍が難航した李と外国人の強打者獲得を狙ったロッテの思惑がタイミングよく一致した。
ロッテは9年ぶりに復帰したバレンタイン監督の強い意向を受け、例年にない積極的な補強を敢行。「ハワイアン・パンチ」の愛称通り、パワーには定評のある右の大砲アグバヤニ（元メッツ）を獲得。さらに56本塁打の「アジア記録」をマークした左の大砲である李が加わったことで、打線の破壊力が格段にアップした。シドニー五輪で戦った西武・松坂との対戦などが話題を呼ぶのは間違いなく、集客力でも大幅なアップも期待できる。また、投手陣では小宮山の5年ぶりの復帰が実現。ストーブ・リーグの主役はロッテだった。
さらに川北代表が「（補強は）まだあるかもしれません」と話している通り、吉井（オリックス）の獲得にも動いている。バレンタイン監督の人脈とルートをフルに使った補強を展開するロッテからまだ目が離せない。
李承燁の入団が10日内定した。4日に川北智一球団代表が李の代理人と交渉。条件などを提示し、李側からの返事を待っていたが、10日、川北球団代表が李の代理人と2度目の交渉を行い、細部の契約条件を煮詰め、合意に至った。李は今月中に来日予定。契約を交わし、正式に発表されることになる。