わたしはかもめ2003年鴎の便り(12月)

便

12月16日

李が入団発表「ボクは必ず期待に応える」[サンスポ]

ロッテ入りする韓国プロ野球の大砲・李承Y内野手の入団発表が16日、千葉市内のホテルで行われた。李は自身のノルマに「打率.290、30本塁打、100打点以上」を設定。これまで日本で結果を残せなかった母国の先輩にふれ、「ボクは必ず期待に応える」と力強く言った。 韓国プロ野球の威信をかける。今季56本塁打の“アジア新記録”を樹立した李は、『成功』の2文字だけを見ていた。

「(先輩達が)失敗したのは、日本の野球に慣れることが遅かったからだと思う」。午後4時から行われた入団会見。日本のプロ野球に挑戦して結果を出せなかった先輩と同じテツは踏まない覚悟だ。

最近では、韓国から中日・宣銅烈らが来日。中には活躍した選手もいたが、巨人では趙成a(チョ・ソンミン)、鄭a台(チョン・ミンテ)、鄭a哲(チョン・ミンチョル)と好成績を収めることなく母国に戻った選手も多い。

動きは速かった。この日午前、成田空港着の飛行機で韓国から来日。早速、本拠地・千葉マリンを視察した。「風が強いと言われたので、どのくらいなのか知っておきたかった」と実際に打席に立ってみた。「風が強いと集中力に欠ける。打席からはあまり影響を受けないことが分かり安心した」と早くも手応えをつかんだ。

李は年明けの1月10日から開始予定の合同自主トレに参加する。日本野球を経験した先輩から情報も入手済みで、既にオリックス・具台晟からもアドバイスをもらっている。

「松坂投手(西武)のことを聞いたら『シドニー五輪で対戦したときとは天と地ほどの差がある。変化球、コントロールがよくなっている』といわれた。頭にいれて対戦したい。」

契約金1億円、年俸2億円の2年契約(プラス出来高1億円)。韓国プロ野球の大砲はプライドをかけて戦う。

◇李夫人に報道陣100人が溜息

記者会見に臨んだ李の後から夫人の李松静(イ・ソンジュン)さんが現れると、約100人の報道陣から溜息がもれた。夫人は現在、韓国・ソウル市の中央大学映画科の4年生で、モデルやテレビCMに出演している美人。将来は女優をめざし渡米するプランもあるという。李の活躍によっては、夫婦でロッテのCMに出演なんてことがあるかも…。

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李承Y“松坂討ち”宣言[スポニチ]

韓国・サムスンからFA宣言した李承Y内野手が16日、ロッテと2年総額7億円で正式契約を結び、千葉市内のホテルで入団会見を行った。00年のシドニー五輪3位決定戦で西武・松坂大輔投手から決勝打を放った李は来年の再戦でも“松坂討ち”を宣言。また、06年に李のメジャー移籍を容認している重光昭夫オーナー代行は業務提携を進めるメッツへの移籍を斡旋する考えを明らかにした。

穏やかな表情が一変した。松静夫人も見守る入団会見。まばゆいフラッシュの中で、00年にシドニー五輪で対戦した西武・松坂についての質問に李が敏感に反応する。口元をグッと引き締めると、こう言い放った。

「ビデオとかで研究して、あくまでも自分が狙っている球を1つに絞って打ちたいと思います。」

韓国球界の英雄が見せたプライド。ロッテの主軸として、来年3月27日の開幕戦(西武ドーム)で対する松坂を意識せざるを得なかった。韓国球界の先輩で、シドニー五輪の韓国代表だったオリックス・具から「あのときの松坂と今の松坂では天と地の差がある。相当打ちにくい投手になっている」と聞いているが、動じる気配はない。シドニー五輪予選リーグで松坂の152キロを右中間へ2ラン。3位決定戦では決勝の左中間二塁打を放ち、韓国を銅メダルに導いたイメージが今も残っている。

アジアの大砲として日本のエースを打つ−。そのための準備は万全だ。サムスン時代から愛用している「SSK」社のバットを日本仕様に改良。これまでと同じ34インチ(約86センチ)のものを25グラム重い950グラムに増量。韓国よりも広い球場に対応するため、グリップを2〜3ミリ削り、よりヘッドを利かせた長距離打者用のバットを発注した。

チームリーダーとしても期待の掛かる李は、来年1月10日から日本で自主トレを行うことも表明。会見前には千葉マリンのグラウンドに初めて立ち「風はいつもどれぐらい?デーゲームでの太陽の位置は?」と球団関係者を質問攻めにした上で、強風が名物の球場に自信をのぞかせた。

「フェンスを越えるバッターとして今までやってきたスイングでやりたい。」

松坂を打ち、日本でもアジア新の56本塁打を再現する。そして何より韓国の英雄は、ロッテに30年ぶりの優勝をもたらすことをファンに約束していた。

※これまで松庭夫人と表記してきた李夫人の名は、夫人からの要請で今後、松静夫人とする。

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李が入団会見

来季からロッテでプレーする韓国プロ野球のスーパースター、李承Y内野手が16日来日し、千葉市内のホテルで入団会見を行った。今季韓国プロ野球で56本塁打のアジア新記録をマークし、5度の最優秀選手(MVP)に選ばれた大物選手とあって入団会見には多くの韓国マスコミを含む約100人が集まった。サムスン時代と同じ背番号36のユニホームに袖を通した李は「打率2割9分、30本塁打」と目標を挙げた。李は会見前に夫人と共に本拠地の千葉マリンスタジアムを視察。「大歓迎ライオンキング李承Y選手」というスコアボードのハングル文字に迎えられた。その後、契約金1億円、年俸2億円で正式に2年契約を交わした。李は17日に帰国し、22日から本格始動する。(金額は推定)

「韓国での実績は忘れ、新人のつもりで頑張る。ロッテを選んだのは、最初に交渉の話が来たし、米国出身のバレンタイン監督の下でプレーできるから。日本野球は正確という印象で、投手の制球がいい。来年の目標は打率2割9分、30本塁打。」

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背番号変更

ロッテの背番号が以下のように決定した。ロブソン打撃コーチが82、ランペン内野守備走塁コーチが83、喜多が36から44に変更。谷は63、浜名は32、曽我部が65。

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前阪神の曽我部獲得

ロッテは16日、阪神からテスト入団した曽我部直樹外野手(31)と、年俸700万円で契約した。今季阪神では1試合に出場しただけだった。また、渡辺正が950万円アップの2350万円で更改した。前半戦は守備固めが多かったが、後半には先発で二塁を守るなど104試合に出場した。(金額は推定)

契約更改(12-16)
渡辺正2350△950
曽我部700▼200

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スカウト契約

ロッテは坂巻明スコアラー、山下徳人前打撃コーチと来季のスカウト契約を結んだと発表した。

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