わたしはかもめ2003年鴎の便り(12月)

便

12月20日

小林雅、2億3000万円で更改

今季、33セーブを挙げて3年連続の30セーブを達成した小林雅が20日、西武・豊田と並びパ・リーグ投手最高年俸となる7500万円増の2億3000万円で更改した。ロッテでは初の2億円プレーヤー誕生。今年は日本人最速の通算100セーブも記録。これまで最高だった2000年黒木の1億8000万円を抜き、球団史上初の和製2億円プレーヤーとなった。6年目の年俸では、巨人上原、マリナーズ・イチローに次ぐ3位。査定では11月のアジア選手権(札幌)で日本代表として五輪出場権を獲得したことも高く評価された。

球団側はあえて2億3000万円以上の数字を提示しなかった。関係者によると「来年以降、再び頑張って単独トップを勝ち取って欲しい」という期待の表れだという。もちろん本人もそのつもりだ。「金額の重み、責任感の重みを強く感じています」と、球界を代表する抑えとして高い評価を受けたことを喜んだ。ただ、チームは4位と低迷したことで「個人の目標はないです。チームスポーツなので、リーグ優勝して日本一になりたい。それができなければ、恥ずかしく、悔しい」と、個人の目標は置かず、バレンタイン監督のもと優勝を第1とする考えを表明した。

一方、抑えとして好投したアテネ五輪アジア予選については、「僕が日本のプロ野球でやっている意味のため、絶対に負けられなかった」と、3戦全勝という結果に満足していた。(金額は推定)

契約更改(12-20)
小林雅23000△7500
小林雅
「入団5年目で、まさかリーグ(の投手)で1番の年俸をもらえるプレーヤーになるとは思いもしませんでした。夢の夢の金額に、プライドと責任を持っていたい。」

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小林雅が球団初の2億円プレーヤーに[サンスポ]

ロッテの守護神・小林雅英投手は20日、西武・豊田清投手と並びパ・リーグ投手最高年俸となる2億3000万円で契約を更改した。ロッテでは初の2億円プレーヤー誕生。7500万円のアップで、査定では11月のアジア選手権(札幌)で日本代表として五輪出場権を獲得したことも高く評価された。

どんなピンチにも動じない守護神が、顔を紅潮させながら千葉マリンの会議室から出てきた。

小林雅
「入団5年目で、まさかリーグ(の投手)で1番の年俸をもらえるプレーヤーになるとは思いもしませんでした。夢の夢の金額に、プライドと責任を持っていたい。」

入団2年目までは中継ぎ、先発要員で、本格的に抑えになったのは一昨年から。守護神になってわずか3年で、ロッテ初の2億円プレーヤーの座をつかんだ。「初めは先発よりも抑えのほうが集中できるかな、くらいの気持ちだった。こんなに自分に適したポジションとは思わなかった」。

今年は3年連続の30セーブ以上に加え、「大学(日体大)、社会人(東京ガス)とまるで日の丸に縁がなかった」男が日本代表としてアジア選手権にも出場。2試合に登板して2回1/3を投げ、無安打、4奪三振、1Sと来年のアテネ五輪出場権獲得に大貢献し、長嶋監督の期待に応えた。

小林雅
「球団は五輪予選に出場したことも評価してくれました。五輪(の代表)に選ばれれば出たい。日の丸を背負いパフォーマンスしたい。」

本多運営部主査は、西武の守護神・豊田と同額になったことについて「同じスタート台に立ったと認識、競争してもらいたいから」と説明した。「(来季は)30にこだわります。30歳、背番号30、4年連続30セーブ。そして、何よりチームが30年ぶりに優勝するためにも、自分の役割を果たしたい」と小林雅。自他ともに認める球界最高の抑え投手として、勝負の6年目を迎える。

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小林雅、2億3000万円で1発サイン[スポニチ]

小林雅がパ・リーグの“顔”になった。ロッテの守護神・小林雅英投手が20日、千葉マリンスタジアム内で契約更改交渉に臨み、7500万円増の2億3000万円で1発サイン。同じ抑えの西武・豊田と並び、パ・リーグの日本人投手では最高額となった。

6年目での2億円突破は5年目で超えた巨人・上原、高橋由に次ぎ、オリックス・イチロー(現マリナーズ)巨人・松井(現ヤンキース)西武・松坂と肩を並べるスピード昇給。ロッテの日本人選手でも史上最高年俸となったが「責任感を強く感じました。チームスポーツなので優勝して日本一になりたい」と小林雅は逆に口元を引き締めた。

抑えとして4年目を迎えた今季の救援失敗は44試合で4度だけ。0勝2敗で3年連続30セーブとなる33セーブをマークした。五輪アジア地区最終予選でも日の丸を背負って活躍。交渉の席では来季のシーズン中に行われるアテネ五輪期間中の査定方法を確認するなど、長嶋ジャパンの守護神としての自覚も見せた。

西武・豊田の年俸を意識して、あえて同じ金額にしたという交渉役の本多運営部主査は「頑張って単独1位になってもらいたい」と来季は最優秀救援投手のタイトルを獲るよう注文をつけたという。球団の配慮に感謝しながら小林雅は言った。「30に縁がある年なのでいい年にしたい。来年で30歳、背番号30、30年ぶりの優勝…」。そしてプロ野球史上初の4年連続30セーブを達成すれば、ロッテは優勝にグッと近づける。

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李、パ投手攻略開始

李承Yが22日、地元の韓国・大邱で来季へ向けたトレーニングを開始する。それに先立ち、代理人の金基柱氏が20日、千葉マリンを訪問。パ・リーグ他5球団主力投手の資料を球団から入手した。金氏は21日に渡韓して李に資料を渡すという。日本での活躍に向けて抜かりはない。金氏が手にしたのは、松坂(西武)、和田(ダイエー)ら各球団7〜8人ずつの投手データ。球種や攻め方などが、詳しく書き込まれているという。李は既に対戦投手のビデオは入手している。これに細かいデータが加われば、相手がどのような投手かが把握できる。「オープン戦から全試合出場して日本人投手に慣れたい」、「予定より早く1月10日に来日したい」などと、日本の野球に慣れることを第一に考えている李にとって、詳細なデータは鬼に金棒といえそうだ。

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