わたしはかもめ2003年鴎の便り(12月)

便

12月22日

福浦、1億5000万円保留

3年連続打率3割をマークした福浦は22日、約3000万円増の1億5000万円の提示を保留した。交渉後、福浦は落胆の表情を浮かべた。1時間30分のロング交渉中、福浦が希望したのは最低でも1億8000万円。その差3000万円は小さくない数字だ。次回交渉は26日だが、「多分決まらないでしょう」と、越年も辞さない覚悟を見せた。

今季はチームでただ1人、140試合全試合に出場。打率は3年連続で3割を記録し、本塁打(21本)、打点(76点)、安打(172本)、二塁打(50本)などで、自己最高の成績をマークした。投手陣で最高評価の小林雅を参考に「打撃陣ではトップの評価」という自分の年俸を算出してきたのだから、3000万円増で納得できるはずがなかった。ただ一方で、球団関係者は「得点圏打率(2割5分5厘)がやや低いのと、リーグトップの併殺数(22個)がマイナスしたかな」と分析。全体的な数字と、好機での成績のどちらを重視するかで見解が分かれていると説明した。(金額は推定)

福浦
「評価しているとは言ってくれましたけど、金額的に差がある。納得するまでは絶対に(判を)押しません。140試合出場したことや、自己最高の本塁打(21)、打点(76)を評価してほしい。首位打者を取った年(2001年)より、今年の方が評価は高いと思う。」

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福浦、1億5000万円を保留[スポニチ]

今季140試合にフル出場して3年連続の打率3割をマークした福浦は、球団提示の1億5000万円を保留した。「自分の中で140試合出場は、首位打者を取った一昨年より内容があると思っているので、今回は譲れない」。希望額は1億8000万円。3000万円の開きがあり、越年は必至だ。

◇李承Yが自主トレ開始

ロッテ移籍が決まっている韓国の56発男、李承Y内野手が大邱で来季に向けた本格的な自主トレーニングを始めた。母校の慶北高グラウンドでキャッチボールやフリー打撃などをこなし「バレンタイン監督の指示通り、来年2月初めまでに体の状態を80%まで引き上げたい」と話した。1月中旬に再来日する予定。

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藤田が折れた

藤田が約1000万円減となる5800万円で更改した。ルーキー以来の1発サインだった。今季の登板は28試合にとどまり、入団以来5年続けていた50試合登板の記録がストップ。「何も言えないですから」と落胆した。ただ、今年は起用法に不満があったことから、交渉では移籍を志願。2時間の話し合いの末、球団の説得に折れた。「監督も代わるし、一からという気持ちでやる」と、復活を誓っていた。また、サブローは500万円減の4700万円でサイン。(金額は推定)

契約更改(12-22)
福浦(保留)15000△2900
サブロー4700▼500
藤田5800▼950

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巨人、元ロッテのシコースキーと入団合意[スポニチ]

巨人は22日、ロッテを今季限りで退団したブライアン・シコースキー投手と入団交渉が合意に達した、と発表した。米ミシガン州デトロイトで22日午後(日本時間23日)に正式契約する。背番号は42。

シコースキーは平成13年からロッテで主に中継ぎとして登板。今季は47試合で4勝6敗1セーブ、防御率3.16。通算では9勝16敗3セーブ、防御率3.90。広報を通じて「東京ドームのファンの前で100%全力を尽くすことを誓います」とコメントした。

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李が始動

李承Yが22日、韓国・大邱の母校、慶北高で始動した。髪を短く刈り込んだ李は、ウエイトトレーニングとランニングを中心に、昼食をはさんで午前11時から午後4時まで汗を流した。また、この日も日本の投手をビデオで分析。1月上旬の来日に向け万全のスタートを切った。

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実行委、代理人制度見直し着手[スポニチ]

プロ野球実行委員会が22日、東京・内幸町のコミッショナー事務局で開かれ、代理人制度について集中的に討議した。同制度はオーナー会議で00年オフに限り適用することで合意。01年以降は協議機関を設けて検討するとされていたが、00年の合意事項を基に各球団の判断で慣例的に継続されてきた。しかし、今オフに巨人・上原の契約更改交渉に関して球団と代理人の弁護士の主張が対立。日本ハムへの移籍が発表された入来も代理人交渉をめぐってトラブルの渦中にある。そのため12球団はあらためて協議機関を設け、日本プロ野球選手会と共に同制度の見直しに着手する方向性を決めた。

この日の会議では「代理人が複数の選手と契約しない」という00年の合意事項について各球団の意見を聴取。代理人交渉を契約更改に限定するのかFA、トレード交渉に拡大するのかなど、代理人交渉の“解釈”についても意見が交わされた。

選手会側は上原らの契約交渉に関して事実関係の調査を求めることなど、3点を実行委員会で議題とし、文書での報告を求めていた。この件に関してコミッショナー事務局の長谷川事務局長は「質問状の答えの中身についてお話はできない」と語るにとどまった。

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