ロッテのボビー・バレンタイン監督(53)が、さらなる外国人野手の獲得に乗り出していることが29日、分かった。ロッテは既に投手のミンチー、野手ではアグバヤニ、李と契約。ウイークポイントの先発左腕候補としてグレンドン・ラッシュ投手(29=ブルワーズからFA)と交渉中だ。しかし、それに満足することなく、「第5の外国人」獲得を画策している。
既に、手薄な三塁を含めた内外野全てのポジションを守ることができるバレンタイン門下生のマット・フランコ内野手(34=ブレーブスからFA)ら数人をリストアップ。来月中旬をメドに、監督本人が粘り強くアプローチしていく構えだ。左打ちのフランコは、ブ軍では主に代打として出場。本塁打は年間3本だったが、うち2本が代打アーチという勝負強さが売りだ。
年俸2億円の2年契約で獲得した李はレギュラーとしてほぼ確定。だが今季メジャー出場のないアグバヤニの活躍は未知数だ。また内野では、三塁フェルナンデスが抜けたため、ロッテはどこでも守ることができる万能選手の獲得を視野にいれている。
バレンタイン監督は「来季は外国人野手3人、投手2人体制で戦いたい」と明言。川北球団代表も「まだ動きがありますよ」とさらなる選手獲得に意欲を見せている。貪欲なロッテの補強に終わりはない。
ロッテがメジャー流のメディア対応に生まれ変わる可能性が出てきた。本拠地・千葉マリンは取材エリアが狭く、試合後は、グラウンド内を除けば、ベンチ裏からロッカー室への幅わずか2メートル弱の通路でしか取材が許されていない。だが来年のロッテは話題が豊富で、しかも韓国の「国民的打者」李承Yの加入もあり、毎試合、30人以上の日韓報道陣でごった返すことになるのは必至だ。
そこでバレンタイン監督は「ロッカー室での取材?そうだね。考える価値はある」と、メジャー流の取材方式を示唆。広いロッカー室の中で、報道陣がじっくりと選手に話を聞ける場を提供する考えがあることを明言した。重光オーナー代行も「女性記者もいるので、着替えをする選手達にも意見を聞いてみないといけないですね」と、検討を約束した。
大リーグでは試合前と試合後に、一定時間内の記者のロッカー室立ち入りが許されている。選手の生の声をより正確にファンに伝えることが人気拡大につながるという考えがあるからだ。バレンタイン監督も、メディアと選手の関係をより良好に、スムーズなものにし、ファンを増やそうと考えている。
ロッテと契約した「56本男」李承Y内野手(27)が、年明けから古巣サムスンの本拠地「慶山ボールパーク」で自主トレを行うことになった。ビザの関係で来日は早くても来月15日。そのため李は、「サムスンが許可してくれるなら、チームメート達と練習したい」と熱望。チーム側も了承した。李は当初、年明けは母校、慶北高のタイ合宿か、知人が指揮を執る信一高のサイパン合宿に帯同する予定だったが、諸事情で断念した。
西武は29日、前ロッテのホセ・フェルナンデス内野手と正式契約したと発表した。1年契約で、契約金、年俸を合わせ総額120万ドル(約1億2800万円)プラス出来高払い。背番号は1。今季ロッテで打率3割3厘、32本塁打、100打点の成績だった。来年2月のキャンプインからチームに合流する予定。(金額は推定)
西武は29日、前ロッテのホセ・フェルナンデス内野手と正式契約した。年俸は契約金と合わせ120万ドル(約1億3200万円)プラス出来高払いの1年契約。背番号は「1」に決定した。
この日、球団の仕事納めに出席した伊東監督はフェルナンデス、カブレラ、和田のクリーンアップで計120ホーマーの量産に期待し「そうなればいい。そのくらいの力はある」と力説。営業サイドも昨季、日本タイ記録の55本塁打を放ったカブレラと、ロッテで32本をマークしたフェルナンデスを2本柱で集客の目玉にしたい考えで、年明けにもホームページ上などで、2人のニックネームを公募する見通しだ。まもなく始まる伊東新体制を、新規参入のフェルナンデスが盛り上げる。
西武は29日、前ロッテのホセ・フェルナンデス内野手の獲得を発表した。1年契約で、年俸は契約金と合わせて120万ドル(約1億2840万円)プラス出来高。背番号は1に決まり、伊東監督は3番・三塁で起用する方針で、カブレラ、和田とのクリーンアップで松井稼の穴を埋める考えを示した。
かつて黄金期を支えた秋山、清原、デストラーデのクリーンアップ。伊東監督はフェルナンデスが加わる来季の主軸を想像し「あれぐらいの破壊力はある。相手には脅威だろう」と力を込めた。フェルナンデスは今季ロッテにシーズン途中に入団して32本塁打を記録。50本のカブレラ、30本の和田と合わせて112発になる。日本一に輝いた90年のAKO砲は114本塁打。守備が不安な新助っ人だが、指揮官は「手が届く範囲を普通に処理してくれれば…」と伝説のクリーンアップ再現に期待した。
球団ではカブレラとのカリブ海コンビに話題性でも期待。球団関係者は「迫力は(今季までのマクレーンとのコンビより)こっちが上。いい名前を考えて欲しい」と開幕までにコンビの愛称を公募したい考えで、新生レオ打線の売り出しに球団も意欲的だった。