わたしはかもめ2003年鴎の便り(12月)

便

12月31日

毎月14日はバレンタインデー[ニッカン]

ロッテが千葉マリンで「バレンタインデー」の通年開催を検討していることが31日、分かった。2004年は偶然にも、球宴休みをはさむ7月を除き、毎月14日に本拠地主催試合が組まれる。9年ぶりのバレンタイン新監督のためのような日程編成に、球団内にプロジェクト班が発足することになった。

営業担当の横山係長は「遠征、移動日、(試合のない)木曜日がどこかで重なるもの。とても珍しい」と驚きを隠せない。「せっかくのチャンス。営業展開の方向で動いている」と、目玉企画に考えていることを明かした。

イベントを予定する5回の「14日」のうち4回は平日。集客力の鈍る平日だけに話題性で観客を呼べる企画力が必要となるが、ファンサービスを重視するバレンタイン監督も全面協力に異論はない。グランドで今年のロッテは話題満載。「アジアの大砲」の李の入団、小宮山が復帰など注目度は高い。横山係長は「相手から(営業の)話を持ちかけられるケースが増えた」と手応えを感じており、チョコレート業界最王手の面目に懸け営業でも「バレンタインデー」で攻勢に出る。

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メッツが要請、バレンタイン監督「極東スカウト」になって

バレンタイン新監督に対し、メッツのフレッド・ウィルポン・オーナーが球団のアドバイザー役を要請していると、30日付のスターリジャー紙電子版が報じた。ロッテが容認するようなら、メッツの極東スカウトとして、小林雅ら日本人選手のメジャー移籍に大きな戦力となりそうだ。

1996年途中からメッツ監督に就任したバレンタイン氏は、昨年6月に不振を理由に解雇された。ただし、ウィルポン・オーナーとはその後も食事したりと親交を保っている。メッツは2年連続でナ・リーグ東地区最下位になるなど、補強面で失敗が続いており、新しい選手供給源として日本、韓国、台湾などのアジアに対して興味を示している。中でも米国に次ぐレベルの日本球界に対しての興味は、今オフの松井稼頭央内野手獲得に証明されている。ウィルポン・オーナーは、チーム強化のアドバイザーとしてバレンタイン監督に大きな期待を寄せている。野球協約第182条では、2個以上の球団を兼職することはできない、としているが、ウィルポン・オーナーは私的なアドバイザーとして起用したいようだ。現在、ロッテはメッツと業務提携を結ぶ方向で話し合いを進めており、異例の日米2球団所属のバレンタイン監督兼アドバイザーの実現の可能性は高い。

ロッテは今オフに獲得した李に対して、2年後の渡米を容認。日本人選手でも、日本代表の抑えとして米球界でも注目の小林雅、今季チーム最多勝の清水直らのメジャー移籍予備軍が控えている。ロッテの新外国人獲得へのルート開拓の意味も含めてバレンタイン監督が、日米両球界の最高の橋渡し役となるか。

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