ロッテのエース清水直行投手が7日、「目立とう宣言」を行った。この日、横浜・鶴見の東芝グラウンドで初芝、小野らと共に本格始動した。古巣でノック、キャッチボールなどに汗を流し「どうしてもロッテは脇役になってしまう。目立ちたいという野望を持って今年はやりたい」と目を光らせた。
今年は交流戦があり、セ、パを問わずアピールするチャンスだ。今年の目標の1つに200イニング投球回数突破を掲げた。その結果として「11球団から白星を挙げられたらいいですね」と話した。一昨年の登板回数はリーグトップの204回1/3、3年前もリーグ最多の27試合先発を記録。全球団勝利で全国のファンに存在感を示す。
巨人上原とは29歳と同い年で「投げ合って勝ってみたい」という。さらに3月26日の開幕戦の相手は新球団の楽天だ。「注目されるだろうし、開幕投手を狙いたい」と意欲十分。さらにオリジナルグッズとなる清水タオルを作製、ファンと共にそれを振りかざして登場するアイデアも練っている。05年はロッテのエースから、球界を代表するエースへと脱皮を図る。
アゴは球場で触って下さい−。ロッテの新人6選手中5選手が7日、さいたま市内のマリーンズ寮に入寮。社会人出身のルーキーには今季からマイカー通勤が許可され、長いアゴが自慢の手嶌智投手は「駅とかでモミクチャにされなくて済みますね」と、危険回避にバンザイだ。
寮から千葉マリンまでは電車で1時間以上。現在の主力選手も1年目は電車通勤を余儀なくされていたが、球団は社会人出身の新人には車通勤を許可する方針。これを最も喜んだのが手嶌だ。アゴをネタに顔が売れたため、「よく(アゴを)触られる」そうで、電車通勤となれば目立つ顔立ちが仇となりかねない。車通勤は大助かりで「球場なら触るのはOKです」と千葉マリンでの“お触り”解禁を約束した。
しかし、これで悩み解消、というワケではなかった。手嶌の乗るワゴン車は91年製、なんと14年モノの中古車。「もうガタがきてるんです。運転席を閉めると、助手席の鍵穴が飛んじゃうし…」。ロッテの名物ルーキーは早速、新車を購入する決意を固めた。
代理人を立てて契約更改交渉を行っていた小林宏が7日、当初の提示に500万円上積みされた、1800万円増の8000万円でサイン。「(代理人交渉は)言いたいことも言えたし、休養にもなってよかった。体調もいいので、今季は2ケタ勝ちたい」と、9勝を挙げた昨季以上の活躍を誓った。
契約更改7日 | ||||
---|---|---|---|---|
位 | 齢 | 年俸 | 増減 | |
小林宏 | 投 | 26 | 8000 | △1800 |
[注] 年俸は推定で単位は万円。
清水が横浜市内の東芝総合グラウンドで自主トレを本格始動。東芝野球部員らと共に2時間ほどキャッチボールなどで体を動かした。トレーニングは元日から始めているそうで、「社会人時代の仲間とやると原点に戻れる」と充実した表情。「新しい球種を覚えて、防御率のタイトルが取れれば」と新たな挑戦にも意欲的だった。
新入団選手6人のうち、5人が入寮した。自由枠の手嶌(新日本石油)は、5巡目の大松(東海大)と共に車で到着。今年から社会人出身の即戦力ルーキーの“車通勤”は認められている。「電車の中でアゴを触られても困りますからね」。愛車は平成3年式のワゴン車で、運転席のドアを閉めると助手席のカギ穴が飛び出すという(古いんです)。ルーキーは“ベテラン”のマイカーで通う。
代理人を立てて契約更改交渉を行っていた小林宏之投手が7日、当初の提示に500万円上積みされた、1800万円増の8000万円でサインした。今回から始めた代理人交渉を「言いたいことも言えたし、休養にもなってよかった」と話し「体調もいいので、今季は2ケタ勝ちたい」と、9勝を挙げた昨季以上の活躍を誓っていた。(金額は推定)
球団初の代理人交渉を重ねてきた小林宏が、1800万円増の8000万円でサインした。「初めてやったことですが、良かったと思う。言いたいことは伝えてもらったし、練習に専念できた。次のオフもお願いしたい」と代理人を“続投”するつもりだ。昨年は9勝に終わったが「今年も先発でやりたい」と2ケタ勝利を狙う。
ロッテの営業職員公募の知らせに7日、球団事務所に申し込み電話が殺到した。シーズン席の売上げ増、看板広告収入増を目指し、ロッテは外部から営業職員を公募。しかもアピール方法は自由だ。この日だけで200件を超える申し込みがあった。瀬戸山代表は「大変だけど、嬉しいね」と話した。
ロッテは打撃投手として西野敬投手(22=中央学院大)を採用した。
ロッテの新人、久保康友投手(24=松下電器)手嶌智投手(22=新日本石油)大松尚逸外野手(22=東海大)木興拓哉投手(18=北海道栄)青松敬鎔捕手(18=上宮太子)がさいたま市の合宿所に入寮した。
1番乗りは木興。午前中に入寮を済ませた。「早く終わらせたかったので、早く来ました」と 木興。荷物を運び込むと、早速買い物に出掛けた。午後からは、青松、久保、手嶌の車に大松が同乗して入寮。久保は「市役所で手続きを済ませてから来ました。自主トレは走っていました。焦らずじっくりやっていきたい」と気を引き締めていた。なお、竹原は8日に入寮し、10日からロッテ浦和球場で新人合同自主トレをスタートさせる。