1月15日1月15日ロッテが最寄りの駅から千葉マリン球場まで「緑の絨毯」を敷き、観客動員アップを狙う構想が15日、明らかになった。JR京葉線の海浜幕張駅から球場まで約1キロの間を「アストロ・ネクストターフ」という人工芝でつなげ、誘導路にしようというもの。昨年まで球場に徒歩で行く場合、ファンの高揚感を上げる、という点では乏しかった。「アストロ−」は、実際に千葉マリンで使用されている人工芝。球場に向かうまで、この芝を踏みながら臨場感を少しでも味わってもらい、気分を高められれば−という狙いだ。
前日には重光オーナー代行も出席して、東京・西新宿のロッテ本社で球団、本社合同の6時間にもおよぶ営業プロジェクト会議が行われた。さらにこの日も千葉市の球団事務所で、休日返上で営業会議。瀬戸山球団代表は「色々なアイデアが出た。駅から球場までをマリーンズロードにしたい。金銭的な問題もあるが、人工芝を敷いて雰囲気を出すのも1つの方法」と語った。カンヌ映画祭の赤絨毯ならぬ「緑の絨毯」作戦だ。
さらに、これまで海浜幕張駅との連携は希薄だったが、協力を仰ぐ構えだ。電車の発着メロディーを、ロッテの応援歌である「ウイ・ラブ・マリーンズ」のメロディーに変えてもらえるようアプローチしていく。試合の途中経過の表示やテレビ中継など「今後、JR側にも要請にうかがいたい」と瀬戸山代表は話す。狙うは、昨年マークした球団最多観客動員記録（159万6000人）の更新だ。
ロッテの瀬戸山隆三球団代表が15日、球団事務所で行った営業会議後、「マリーンズロード」の“夢プラン”を披露した。「駅から球場までの道を緑にしたい。赤い絨毯じゃないけれどね」。千葉マリンから最寄り駅であるJR海浜幕張駅までの約1キロの道程を人工芝で彩る計画だ。道沿いでは球団応援歌「WE LOVE MARINES」を流し、試合の途中経過が分かるモニターテレビを設置する計画もある。
海浜幕張駅の1日平均乗車数は約4万3000人。「この街には色んな人達がいる。みんなにアピールしたい」。ただし道路の改修となれば金銭面を含め自治体との協力は不可欠。クリアすべきハードルは高いが、夢成就となれば球団史上最高となった昨年の観客動員159万6000人を更新する可能性も出てくるだけに、積極的にプロジェクトを推進していく。
カンヌ映画祭が赤絨毯なら、千葉マリンは緑絨毯！？ロッテ・瀬戸山隆三球団代表は15日、私案として千葉マリンスタジアム最寄りのJR海浜幕張駅から球場までの約1キロの道のりを緑の人工芝にするプランを明かした。駅から徒歩15分とアクセスが悪い千葉マリンだが、それを逆手に取る考え。試合経過を知らせるために「誰かにテレビを背負わせるのもいいね」と同代表は大乗り気だ。
千葉マリン誘導プロジェクト開始！ロッテが、観客動員数アップに向けて3つの施策を検討していることが15日、分かった。球場の最寄り駅・海浜幕張駅の利用者を呼び込むため、
という3作戦を計画している。
4万人超の駅ユーザーに猛アピールする。瀬戸山球団代表は「今までは（試合当日に）試合があることも知らない人が多かった」と話す。駅の乗客者は1日4万3600人（03年平均）。周辺はオフィスビルが建ち並び、映画館などの娯楽施設も豊富。大イベント御用達の幕張メッセもあり、平日休日を問わず人々が詰めかける。駅利用者へ宣伝を成功させれば、3万人収容の球場はアッという間に満員御礼！という訳だ。
まずは駅のホームでロッテを印象づける。応援歌「WE LOVE MARINES」を電車発車時のメロディーとして流すため、JRに協力を要請する考えがある。蒲田駅では「蒲田行進曲」、マンガ「鉄腕アトム」の発祥の地とされる高田馬場駅は「鉄腕アトム」のテーマを採用するなど、発車時の音楽は地域の代名詞でもある。
改札を出ても宣伝態勢はバッチリだ。「テレビを背負わせてもいい」と瀬戸山代表。駅周辺に軽量フラットテレビを装備した“宣伝マン”を配置し、試合の途中経過を知らせるアイデアだ。
球場までは徒歩15分、約1キロの直線道路。球団は選手のパネルなどを設置した「マリーンズロード」を創設する方針だが、さらに人工芝を敷き詰め、グラウンドを歩く感覚で球場に誘うプランもある。球団最多の年間159万6000人を動員した昨年以上の集客を目指すロッテ。球場への誘導作戦が実現すれば、幕張新都心はマリーンズ一色になる。