渡辺俊介投手が20日、新潟県中越地震の被災地、和島村立北辰中学校を激励慰問した。交流会には同校生徒と周辺地域の野球少年計240人が参加。震災後、和島村にプロ野球選手が訪れるのは初めてとあって、渡辺俊と交流を楽しんだ生徒達は笑顔を取り戻していた。
目の前に広がる仮設住宅、道路の亀裂…。北辰中に向かう途中、飛び込んできた悲惨な光景に渡辺俊は思わず絶句した。「水害、震災はテレビでしか見てなかった。軽く見ていたことに恥ずかしさを感じます」。交流会でマイクを握るや、自分の考えの甘さを謝罪。その一方で、子供達の明るい表情に救われた。「みんながこんなに明るいとは思わなかった。逆に元気をもらった気がします」。写真撮影や野球教室を通して生徒と触れ合い、今季の優勝を約束して被災地をあとにした。
公約の優勝を達成するために、新球の習得に挑戦する。挑戦するのは「シンカー系のチェンジアップ」。現在のシンカーは125キロ程度で直球の球速とほぼ同じ。高津(ホワイトソックス)や潮崎(元西武)から教えを請い、100〜110キロの新球でタイミングを外す考えだ。「個人的には最高勝率のタイトルを狙いたい」と渡辺俊。今度はグラウンドから、被災者の心を温める。
ロッテのサブマリン・渡辺俊介投手が20日、新潟県中越地震の被害に遭った新潟・和島村の中学校を訪れ“潮崎シンカー”でタイトル獲りを宣言した。
「チームの優勝にも直結するし、最優秀勝率を狙いたい」。今季は鋭く沈む速いシンカーに加え、左打者の外に逃げる緩いシンカーにも挑戦する。「スピードは100から110キロぐらい。昨年から(元西武の)潮崎さんに投げ方や握り方を教えてもらっている。試合で使いながらものにしたい」。
束の間の子供達との交流。「こんなに元気があると思わなかった」。渡辺俊は新たなパワーを受け、さらなる進化を狙う。
渡辺俊介投手が「ロッテの顔」として球場内外で先頭に立つ!20日、新潟県中越地震の被災者を激励するため、和島村の北辰中学を訪問。生徒や近隣の野球部員計240人と野球教室など交流会を行った。同村では道路の陥没、家屋損壊などの被害があった。子供の頃、スキーで度々新潟を訪れたことがある渡辺俊は「今まで被害の現実味がなかったが、(現地を訪問して)思い知らされた」と語った。
生徒が積極的に質問する姿から、「逆にこっちが勇気をもらった」という。公式戦に100人程度を「俊介シート」として招待するつもりだ。昨年、12勝(6敗)とチーム最多の勝ち星をあげたが、それだけで満足していない。「自分にできることがあれば協力していきたい」。社会活動などでもロッテの顔として取り組む考えも披露した。
今年は「優勝に直結するものをとりたい」と勝率のタイトルを狙う。左打者対策で100キロの遅いシンカーを新球として修得するつもりだ。既にホワイトソックス高津、元西武潮崎からボールの握りなどを勉強し、自分なりにアレンジする。被災者に「自分の試合を見てて下さい」と投球でエールを送り続ける。
プロ野球楽天イーグルスの本拠地「県営宮城球場」の命名権(ネーミングライツ)公募に応じた人材派遣会社「フルキャスト」(東京都渋谷区)が、球場名を「フルキャストスタジアム宮城」に改称する意向であることが20日、分かった。
応募したのはフルキャスト1社だけ。県が設置した有識者らによる懇話会がこの日、球場名称やスポンサー企業としての適格性を審査、結果を浅野史郎知事に報告し、正式決定する見通し。同社は命名権売却に対し、年間2億円の3年契約計6億円を提示している。
命名権売却は球界参入にあたり楽天が要請。球場名に「宮城」を入れることなどを条件に、新球団支援策の一環として県が導入を決めた。売却収入は県に1億5000万円、楽天に4億5000万円を配分。それぞれスポーツ振興や新球団の強化費などに充てる。
楽天の本拠地・宮城球場の命名権(ネーミングライツ)公募に関し宮城県が設置した有識者らによる懇話会が20日、仙台市内で行われ、唯一応募した人材派遣会社「フルキャスト」(東京都渋谷区)について適格性を検討した。話し合いでは賛否両論の意見が交わされたが、最終的には「フルキャストスタジアム宮城」という名称を含めスポンサー企業として適正と判断。浅野史郎宮城県知事が21日に懇話会の報告を受け、承認する見通しだ。
これを受け、フルキャストは「今回の公募は社の知名度を高めたいということで、特に若い人達に興味を持ってもらえれば」(同社広報部)と話した。既に楽天の全面サポートを計画。まずはデータ収集、分析サービスを提供し、チームの強化を手助けする。既に同社では02年よりデータスタジアム株式会社を設立し、J2クラブを中心にチームデータの蓄積や現場での選手育成に役立てられている。
さらに将来的に楽天が海外キャンプを行う場合の現場選択、宿泊準備などのコーディネートも引き受ける予定だ。また同社ではサッカー日本代表の三浦淳宏(神戸)、楢崎正剛(名古屋)らとマネジメント契約を結んでおり、楽天の選手とも同契約を結び野球教室などイベントの企画運営を中心にライフプランをサポートする。
世界一への第一歩は“メジャー球”の導入だ。ソフトバンクは20日、福岡ドームで監督・コーチ会議を行い、王貞治監督の提案により“飛ばないボール”を今季の公式球として採用することを決定した。2月1日からの宮崎キャンプでは、新公式球に対応するための基礎練習が主になる。また、27日に行われる12球団監督会議でも、各球団に06年度からの一斉導入を求める方針を確認した。
日本一奪回へ。王監督が下した決断は“飛ばないボール”の導入だった。
「目標は日本一だけど今はその先に世界一がある。ゴールはだいぶ遠くなったが、日本一は通過点だと考えてやりたい」。力強い言葉で抱負を語った指揮官だったが、遠くなったのはゴールだけでなく、外野スタンドもだ。かねて「メジャーに追いつき追い越すためには向こうのボールを取り入れるべきだ」と力説してきたことを、会議の席上で提案。通算868本塁打を放ち、誰よりも1発にこだわってきた大砲が、本塁打を捨てる決心をしたのだ。
最大の理由は、孫オーナーが掲げた「世界一決定戦」開催構想だ。パワーを必要とするメジャー球に近いボールでプレーすることで、世界一決定戦に備えようとの狙いがある。
角田球団代表は「コルクをメーカーが改良した。麻から木綿にしてボールのヤマを高くし、反発係数を落とした国際基準に近いものにします」と明言。提供するミズノ社も「コルクを変え、コルクの周囲に巻いているウールを100%から1割落とせば簡単」と2月1日から始まる宮崎キャンプに間に合わせる予定だ。
もちろん“メジャー球”への順応作業も怠らない。王監督は「基本を見直し忠実にということ。バント1つにしても、他のチームに比べできないことがあった。バント練習は全員にさせる」と、宮崎キャンプでは三冠王の松中やメジャー214発の新外国人バティスタらにも、バント練習を義務付ける方針。また、島田外野守備走塁コーチは「1発が少なくなるから守備で走る量が増える」と野手の走力アップを宣言。尾花投手コーチも「ホームランを90本台に減らしたい」と昨季の146被本塁打からの大幅減を公約した。
王監督は27日の12球団監督会議の席で06年シーズンからの「飛ばないボール」の使用を全球団に提案するつもり。日本一の先には世界一。世界の王が飛ばないボールで世界制覇に突き進む。
ソフトバンクが今季から主催試合で、従来より反発計数を抑えた『飛ばないボール』を採用することが20日、明らかになった。春季キャンプから使用する予定。国際化戦略の一環としてボール統一を提唱する王貞治監督自らが率先して改革を進めたものだ。
自慢の強力打線なら『飛ぶボール』でなくてもOK。王ホークスが今季の公式球から、反発計数の小さい『飛ばないボール』へ変更することになった。
これまでは反発計数が比較的高いとされるミズノ社製の公認球を使ってきた。しかし、昨年11月の日米野球で指揮を執った王監督は「日本選手は(ボールが)『飛ばない』と力んでいた」。不慣れなメジャーの公式球を使っては実力を発揮できない現実を痛感した。
同月下旬には日本プロ野球組織(NPB)にも、国際球への統一を自ら直訴。27日の12球団監督会議でも来季からの世界統一を提唱するつもりだ。監督会議で座長を務める指揮官が、自軍から範を垂れた格好だ。
「世界を目指していくんだから、国際球に近いものに変えて行く」とは角田球団代表。同じミズノ社製でも材質を変えて、反発計数を抑えたものを使用する。今季、巨人が導入するものと同じものになる。
ボールの製造が間に合わないため、春季キャンプでは投球練習だけに使用。福岡ドームの外野フェンスは高さ5.8メートルと高く、島田外野守備・走塁コーチは「(西武の)カブレラのこすったような本塁打は入らないし、むしろメリットの方が大きい」ととらえている。
ハデな空中戦を期待するファンの中には反対意見もあるだろうが、松中、城島ら総年俸21億円超の打線は、国際規格のボールでリーグ随一を証明する。
ソフトバンクは20日、FAで入団した大村への補償でオリックスが選手の獲得を希望しているため、獲得を妨げることができるプロテクト28人を確定。名簿をオリックス宛に送付した。
「シーズン中の1軍選手とそう変わらない」と王監督。公表はされないが、昨年の1軍戦力と有望な若手はリストアップされ、故障明けの選手は漏れている模様。オリックスは投手の補強を検討しており、当落線上の田之上、篠原、水田、永井らの中から人的補償を求めるものとみられる。
ソフトバンクが「飛ばないボール」の採用を決定した。20日、福岡ドーム内で、スタッフ会議を開き、王貞治GM兼監督は自慢の21億円打線にも、繊細な野球を徹底させる方針を確認。新生ホークス元年の日本一奪回を誓った。
12球団屈指の強力打線を完成させた指揮官が、宮崎春季キャンプでコーチ陣に指示したのは、パワーを押し出すのではなく、バント、走塁など、基本プレーの徹底だった。「戦力的には自信がある。だからこそ、派手でない部分をやろう。バントとか細かな部分が疎かになっていた」と、松中、城島ら主力打者に加え、投手陣にも打席に入る交流戦対策として、反復練習をさせる方針だ。
これまで使用したM社が、反発係数を抑えたボールを開発。これを使用することで、守備力も昨季以上に要求される。そのため、例年、第2クールから始めていたシートノックも、初日から敢行。内外野の連係プレーの完成度を高める。
今オフは、トニー・バティスタ内野手(31)=エクスポズからFA=、ホルベルト・カブレラ内野手(32)=マリナーズ=の大物助っ人を2年契約、総額23億円で補強し、国内では近鉄からFA宣言した大村直之外野手(28)を、3年契約、総額5億円で獲得したが、昨季までの豪快な野球に細かいプレーが備われば、鬼に金棒だ。
「今までは日本一が目標だったけど、その先には世界一というのがある。日本一はそのための通過点」と、胸を張った王監督。まずは地味な練習を繰り返し、ソフトバンク元年の栄冠を目指す。
ソフトバンクは20日、FA移籍で入団した大村への補償で、オリックスが選手の獲得を希望しているため、獲得を妨げることができるプロテクト28選手を確定した。王GM兼監督と福岡ドーム内で話し合った角田球団代表は「監督と意見交換して、つくりました。多分向こうは、投手が希望だと思う」と説明。作成したリストは、提出期限の26日までにオリックスに送付するが、オリックスが選手の補償を求めない場合は、金銭での補償になる。
西武グループの事業再編をまとめる「西武グループ経営改革委員会」の諸井虔委員長(太平洋セメント相談役)が20日、都内でスポーツ報知の取材に応じ、年間約20億円の赤字といわれる西武ライオンズの来季以降の売却について、11月末までに結論を出したいとする考えを明かした。さらに個人的な見解として、売却の場合は球団と西武ドームのセットでの売却を示唆した。
諸井委員長は現在のところ名乗りを上げている企業はないとした上で「売るにしろ売らないにしろ、11月末までに何とかしなければ。グループとしては西武鉄道を使って球場に来てもらいたい」と話した。野球協約には、球団保有者が変更される場合には11月30日までに実行委員会とオーナー会議での承認が必要とされており、その期限が念頭にあるようだ。
西武は昨年10月、ライブドアに売却を打診した経緯があるが、200億円といわれる金額が障害となって交渉は決裂した。売却先にはテレビ朝日、有線ブロードネットワークス、日産自動車など複数の企業が浮上しているが今後も“セット販売”はネックとなる。さらに、西武ドームはネーミングライツを2軍のスポンサーにもなったIT企業「インボイス」に複数年契約で売却する方向で進んでおり、こちらも支障になるかもしれない。
球団の親会社であるコクドは現在、保有する西武鉄道株の虚偽記載を公表する前に売却した株の買い戻しを進めており、同委員会では球団に関して議題にあがっていない状態。諸井委員長は「球団を売却した場合にどれだけのプラスとロスがあるのか調査してもらっているが、今月や来月中には無理でしょう」と話し、時間をかけて議論していく考えだ。
2月1日から行われる、鹿児島キャンプの日程と1軍メンバーを発表した。
キャンプの日程では、1月30日に鹿児島入り。31日は自主トレを行い、2月1日にキャンプイン。今年は、ほぼ4勤1休ペースで行われ休日は5日。28日にキャンプを打ち上げ、3月1日に2日からヤフーで行われるオープン戦のため、大阪に移動する。一方、2軍は昨年よりも1週間早い7日に鹿児島入りし、8日から薩摩川内市で2次キャンプに突入。26日に打ち上げ、27日に帰京する。
投手 | 捕手 | 内野手 | 外野手 |
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