わたしはかもめ2005年鴎の便り(1月)

便

1月21日

茂原市にも後援会

◇千葉県内4番目

ロッテが草の根運動で球団強化を図る。21日、千葉・茂原市にチーム後援会が24日に設立されることが分かった。瀬戸山隆三球団代表が同市を訪れ、発足式が行われる。千葉県内の後援会組織は千葉市、成田市、館山市に続いて4番目となる。球団営業担当者と同市関係者で交流があり、実現した。後援会関係者は「千葉県のプロ野球チームということでバックアップしていきたい。球団、選手と交流を深めていきたい」と語った。

後援会には地元企業を中心に、法人30社が加盟する見込みだ。早速、ツアーを組んでオープン戦を応援する。今後はオープン戦や2軍戦の誘致、野球教室の開催なども計画している。

「地元から応援してもらえるのはありがたい。そういう基盤をもとに、チームを強くしたい。そういう動きが広がればいい」と球団関係者は期待した。地元重視は球団改革の一環。目先の利益だけにとどまらず、まず足元から見てみようという訳だ。千葉県には79市町村あるが、将来的には「県内制覇」を目指して働き掛けを続ける。

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「勝つこと+α」へ努力[朝日新聞・千葉]

勝つこと−。74年の日本一以来、実に30年間、リーグ優勝からも遠ざかっている我がマリーンズにとって、優勝が悲願であることは言うまでもない。そして、それは長い間チームに声援を送りつづけてくださっているファンの皆さんの悲願でもある。ファンサービスの充実や、球場を含めた施設改善なども、チーム強化をおざなりにしてのそれでは意味をなさない。

しかし、「勝つ」ことだけで、マリーンズが長い間抱え込んできた体質改善がなされるだろうか。答えは「否」と考える。

01年秋、大阪近鉄バファローズは、北川の代打逆転サヨナラ満塁本塁打というこれ以上ないほど劇的な一発でリーグ優勝を手にした。しかし、あれからわずか3年後に、球団そのものが消滅することなど、誰が想像しただろうか。

勝つことと同時進行で求められていたはずの、より多くのファンの皆さんに楽しんでいただくための環境整備や、球団収支の改善のための収益構造改革などは、疎かになっていなかったのだろうか。

最寄り駅であるJR海浜幕張駅からマリンスタジアムまでの動線の充実、さらには駅周辺での大型ビジョン設置による実況中継など、マリーンズでは幕張地区全体の盛り上がりに向けて、県や関係企業への協力を要請している。

リピーターではない、初めて球場を訪れようとするファンの目線での不都合を1つでも多く解消すること、そしてそんなファンがまた行きたいと思ってくれる球場になるように、周辺環境を含めて充実させることが、根本的な収益構造の改善にもつながると考えるからだ。

開幕までおよそ2ヶ月、残された時間はさほど長くない。「勝つこと」だけではない何かをおまけにできるよう、球団スタッフは日夜努力を続けている。

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