わたしはかもめ2005年鴎の便り(1月)

便

1月29日

ロッテのパスクーチ、大家が先生[ニッカン]

ロッテの新外国人は、日本人投手を研究済みだった。バル・パスクーチ外野手(26=エクスポズ)が29日、成田着の航空機で来日。昨季は大家とチームメートで、背番号35は大家の34と1つ違いで控室のロッカーは隣。「春季キャンプから彼の投球を見ていた。日本には彼のようなタイプの投手が多いと思うので、参考にしたい」。コーナーに変化球を投げ分ける技巧派投手が、いい手本になった。

大家の生き様にも感動を覚えていた。大家は昨年6月に打球を受け、右前腕部を骨折。シーズン絶望と思われたが、リハビリを経て3ヶ月で復帰した。「あんなに大きなケガをしたのに、復帰してよく投げてくれた」とパスクーチ。大家が復帰した9月15日のマーリンズ戦では、3ランを放って援護した。マイナー通算112発の大砲は、ロッテのプレーオフ出場の原動力になりそうだ。

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ロッテの顔だ福浦、球団最高3年6億円[ニッカン]

◇06年オフFA見越し長期契約

昨季、4年連続の3割を記録した福浦和也内野手が、名実共に「チームの顔」に躍り出た。福浦は29日、千葉マリンで昨年末以来となる契約交渉に臨み、球団史上最高の大型契約となる3年総額6億円超(出来高含む)でサイン。

期待の表れだった。福浦は06年オフにFAとなる。他球団へ移籍されてはかなわん−とばかりに、ロッテは07年までの長期契約を結んだ。単年では年俸1億8000万円(推定)をベースに、出来高クリアで2億円を超す。代理人同席で会見に臨んだ福浦は「自分の希望通り。1年、1年勝負のつもりで、しっかりやりたい」と意欲を見せた。

FA年度をまたぐ大型契約は大リーグでは一般的だが、日本ではまだ少ない。しかし今回は球団、本人双方に利点があり、成立となった。ロッテ側のメリットは(1)本来FA移籍も可能な07年も主砲を拘束できる(2)出来高を増やすことで若干でも年俸ベースを抑えられる。福浦側は(1)08年以降のFA権をたてに、再び長期大型契約が見込める。(2)出来高が高く設定されているので、活躍に見合う報酬を受け取れる、となる。

昨年、同じ一塁手として比較された李承Yの年俸2億円も超える可能性のある契約に「彼にはチームリーダーになって欲しい。ロッテがプレーオフに進出したら、さらに出来高をつけるのもいいですね」と期待をかける瀬戸山代表。福浦には成績面はもちろん、精神的支柱としての責任感も求められる。

福浦
「希望通り、納得してサインしました。複数年契約です。お世話になっているロッテで、これからもっと貢献していきたいという気持ちです。遅くなったのは、忙しく、都合がなかなかつかなかったため。昨年末には、ほぼ合意に達していましたから。複数年とはいえ、やるからには、1年1年が勝負だと思っています。そんなに甘い世界じゃないですからね。フォームは、このキャンプ中にものにしたいと思っています。」

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異例!福浦3年契約で合意[スポニチ]

福浦和也内野手が29日、千葉マリンで代理人と共に2度目の契約更改交渉に臨み、年俸1億8000万円プラス出来高の3年契約で合意した。日本人選手とは複数年を結ばない球団方針の中、出来高を含め総額6億円は破格の提示。名実ともに“チームの顔”となった主砲のバットが31年ぶりの優勝へチームを引っ張る。

パ・リーグの大トリとなったキャンプ直前の“駆け込み契約”。代理人と共に会見場の席に座る福浦の表情が自然と引き締まった。「サインしました。ロッテにお世話になってきたし、複数年でお願いしました」。

1億8000万円の3年契約、出来高を含めれば総額6億円を超える。順調ならば06年シーズン中にFA権を取得し、同年オフに行使できる権利も1年先送りすることを決めた。

球団としても「出血」の数字だった。99年に初芝、堀と3年契約を結んだが、2人とも不調に終わり、日本人選手とは複数年を結ばない方針だった。さらに年間37億円の赤字を削減しようと、今年の営業成績次第で職員のボーナスカットも辞さない姿勢まで示している。そんな不況下で決断した背景には、キーマンとして欠かせない戦力と認めたからだ。

「今回は特別。今まで以上の責任感でチームを押し上げて欲しい。バレンタイン監督と相談して主将についても検討したい」。瀬戸山球団代表は4年連続3割をマークした福浦とキャンプ中も出来高について話し合いを継続し、チーム順位によるオプションも検討している。「やるからには1年1年が勝負」と福浦。まずはプレーオフ進出と、4年ぶりの首位打者奪回が使命となる。

◇李、早くも戦闘モード

前日28日に来日したばかりの李承Yが千葉マリンを訪れ、ランニング、キャッチボールなどで汗を流した。「マリンで練習したことで気持ちも高ぶってきた」とキャンプインを前に早くも戦闘モード。56本塁打男の真価が問われるシーズンとなるが「具体的な目標は決めていないけど、結果は球場で見て欲しい」と不言実行での巻き返しを狙う。

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福浦、3年6億円契約で“スン様”超え[サンスポ]

福浦和也内野手が29日、千葉市・美浜区の千葉マリンスタジアムで契約交渉に臨み、年俸1億8000万円プラス出来高、3年総額6億円でサイン。同じ一塁手の李承Y内野手を成績で圧倒し、契約面でもスン様超えを果たした。

パ・リーグで唯一、未更改だった福浦が、日本人選手でチーム唯一の複数年契約を勝ち取った。年俸は2500万円増の1億8000万円。出来高を含め、3年で総額6億円の大型契約だ。

福浦
「自分の希望額に届きました。金額の面では(年末に)ほとんど合意していたけど、色々コミュニケーションをとっていました。」

4年連続3割をマークするなど昨季は打率.314、11本塁打、73打点。一方の李は主にDHとして出場し打率.240、14本、50点。成績では勝っているにもかかわらず、李(年俸2億円)より金額が下回っていることに矛盾を感じていた。

瀬戸山隆三球団代表は「チームを引っ張るのは日本人の中軸(打者)の仕事。引っ張るだけでなく、押し上げてもらわないと」とチームリーダーとして期待。順調に行けば来年オフにFA権を取得する福浦に、契約規模では李以上となる、3年6億円を認めた。

「やるからには1年1年が勝負。この世界は甘くない」と福浦。30日のキャンプ地・鹿児島入りに向け、表情は気合に満ちていた。

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福浦、3年総額6億円[報知]

◇堀、初芝以来ロッテ複数年の“封印”解いた

パ・リーグで唯一、契約を済ませていない福浦和也内野手が29日、千葉マリン球場で代理人同席のもと、2度目の契約更改交渉に臨み、2500万円増の年俸1億8000万円プラス出来高2000万円、総額6億円(金額は推定)の3年契約でサインした。

“禁断の扉”をこじ開けて見せた。1998年オフに堀、初芝が3年契約を結んだが、翌年から大不振に。選手の気の緩みを恐れたロッテは、それ以来、複数年契約を封印してきた。だが、首位打者を獲得した2001年以後、4年連続打率3割以上をマークしてきた福浦に対しては球団側も“特別待遇”を認めた。「過去の実績を高く評価してもらった。複数年(契約)はその表れ」と代理人の長坂弁護士は説明した。

来オフにはFA権を取得するが、瀬戸山球団代表は「3ヶ年計画で野球に集中し、攻撃力の顔としてチームを引っ張って欲しい」と懇願し、3年契約を提示。福浦も「ここまでロッテでお世話になってきたので」と快諾した。

ぬかりは一切ない。「やるからには1年1年が勝負。この世界は甘くない」オフは連日ウエートトレに励み、春季キャンプでは、軸足の左足に重心を残すボンズ式の打撃フォームに本格的に取り組み、長打力アップも狙う。球団悲願の「プレーオフ地元開催」は福浦のバットが命運を握っている。

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フランコ460発?

ロッテの外国人選手が続々と来日した。ハワイからベニー外野手、ロサンゼルスからフランコ内野手とセラフィニ投手が成田空港に到着。昨季打率3割1分5厘、35本塁打、100打点のベニーは「来日2年目だから、落ち着いている。今年もコンスタントに打ちたい」。フランコは「今年は460本塁打が目標」と壮大なジョークをぶち上げていた。

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李顔つき違う

前日28日に来日したばかりの李が、千葉マリンで汗を流した。ランニング、キャッチボール、ウエートトレと、みっちり約3時間の練習。李は「僕はプレーで見せるだけですから」と、多くを語らなかったが、李東勲通訳は「去年とは雰囲気、顔つきが全然違いますよ」と、早くも今季の活躍を予感していた。

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