わたしはかもめ2005年鴎の便り(2月)

便

2月2日

小林雅、交流戦にらんで居残り特打[スポニチ]

今季から導入される交流戦をにらみロッテの守護神・小林雅英投手が2日、室内練習場で異例の居残り特打を行った。

流れる汗が心地いい。ユニホームを脱ぎ、アンダーシャツと短パン姿で約30分間。松井ブルペン捕手を打撃投手役に、意外?にもコンパクトなスイングで右方向へ快打を連発した。

「13年ぶりにしてはいいでしょう。まあ、遊びですよ。気分転換になりますからね」。特注の赤褐色バットを手に、ブルペンでは見せたことのない笑顔を見せた。

リードした終盤にマウンドに上がり、試合を締めるのがクローザーの役割。しかもセ・リーグ主催の交流戦はわずか18試合。常識的に考えれば打席に入る確率は“ゼロ”に近い。

それでも意気込みは増すばかりだ。キャンプには特注バットを4本持参。しかも、この日使用した青ダモの素材だけではなく、感触を比べるためにメープル製まで用意している。

高校時代(山梨・都留)は甲子園出場こそなかったが、3番打者として活躍。「本塁打を打った記憶はない」と言うが、シュアな打撃にはひそかな自信がある。

「せっかくいいバットを作ったんだから、使わないともったいないでしょう。今季は3イニング以上投げますよ」。今季から就任した選手会長は、投打でチームを引っ張る。

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小林雅が居残り特打…13年ぶりのバッティング[サンスポ]

小林雅が2日、室内練習場で30分の居残り特打を敢行。都留高時代には3番打者を務めたが、バッティングは実に13年ぶり。赤褐色のバットを4本持参、鋭い打球を連発した。今季、組まれている交流試合のなかで、投手が打席に立つのはセ・リーグ主催の18試合のみ。投球回数が限定される守護神にとって、打撃を披露する機会は極めて少ない。それでも「可能性がない訳ではないから」。選手会長自らが居残り特訓だ。

◇梶原氏が広報担当に

ロッテは梶原紀章氏(28)が広報担当に就任したと発表。

◇この日のファンサービス

李承Yが打撃練習で折れたバットを、室内練習場の前で待っていたファンにプレゼント。バレンタイン監督は子供にサイン。声をかけようとするが、もらうなり走り去る。こういうファンはいかがなものか。

渡辺俊
「恥ずかしい。子供の夢を壊すので、テレビで流さないでください!。」(打撃練習で空振り)
バレンタイン監督
「イエス!RBI(打点)。」(李の鋭い打球を見て)

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打者・小宮山も好調!快音響かせる[ニッカン]

ベテラン小宮山が、打撃練習で貫録のバットさばきを見せた。この日の鹿児島は前日に続き、朝から雪が降り積もった。今年から実施されるセ・リーグ主催の交流戦では、投手も打席に立つ。そのためチームでは今キャンプで投手も打撃練習を行うことになった。小宮山はバットを短く持ち、バント、バスターなど球をバットの芯でとらえた。メッツ時代の02年以来の打撃だが「バッティングはあまり好きじゃないんだけどね。それでもやれるんだから、みんなすぐに慣れるよ」と語った。手がしびれるなど他の投手陣が四苦八苦する中、室内練習場で快音を響かせていた。

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黒木40メートル30球×2

右肩痛、そして昨年10月の右ひじ手術からの復活を目指す黒木が、順調な調整ぶりだ。2軍キャンプ地のロッテ浦和球場で、前日には40メートルの距離でも投球練習を30球。この日はそれを2セット行った。3日は3セットに増やす。黒木は「この時期は量じゃなくて、その後の肩の反応を見ることが大事。良いとか、悪いとか言えないよ」と冷静だが、大谷トレーニングコーチは「順調です。この状態であれば、ブルペンはもう少しのところ」と話した。

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サブマリン進化

◇サンライズボール

渡辺俊がさらなるサブマリンとなる。地上スレスレから投げる下手投げで、昨年はチームトップの12勝。そのサブマリン投法が今年は進化する。直球は最速134キロだが「より速く見せるため」球をギリギリまで持ち続け、できるだけ体の前でリリース。球離れが遅くなり、打者にとっては、より近いところから球が出てくるため打ちづらい。結果的に今より低い位置から投げることになる。さらに球に伸びが生まれるため「サンライズボール」と命名。「体のバランスが重要になる」とブルペンで50球投げた。

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悪天候で2日連続の室内練習

小林雅
「新しいボールを使いました。縫い目の山の部分が高いですね。キャッチボールでも使っていなかったので、早く慣れたかった。まあ、オリンピックで似たようなボールを使っていたし、違和感は無かった。逆に、自分はこっちがいいかな。去年は失敗もしてしまったので、今年は失敗をなくしたい。それが1番の目標。そうすれば、チームの勝ちにつながるはず。とにかく、このキャンプでは、ゲームができる技術をしっかり作っていくだけです。」
今江
「去年の12月、裏方さんからのアドバイスで、自分のタイプを考えた時、もっとボールを見極めて打たないといけないと感じました。ちょうど、ソフトバンクの城島選手のフォームですね。アドバイスも『城島選手はこうやっている』というところから気がつきました。ウェイトもそれを考えてやりました。ようやくバッティングになってきたかなという段階ですね。昨シーズンは本塁打が1本で悔しかったので、もっと打てるんだぞというところを見せたいです。」
「昨日は、次に何をやっていいのか分からなくて、オロオロしてしまい、ブルペンでは、みんなビシビシ投げているし、隣でルーキーはいいボールを投げていたので、ムキになってしまいました。でも今日は、とにかく自分のペースでと言い聞かせて練習しました。今の状態は7〜8割という感じ。このまま1軍に残って開幕を迎えたいですね。」
塀内
「とにかく、守備はどこでもいいから1軍に入りたい。状態はまだまだ。でも、やるしかないですから。」
大松
「周りの選手がすごくて…。自分はまだまだです。もっとやらないと。」
バレンタイン監督
「今は各選手コンディションを整える段階であり、反復する時期。今日は、満足して終えることができた。次クールに入って外に出てスタートする。室内で困っているということはない。」

◇広報

ロッテは新たに梶原紀章氏(28)の広報就任を発表した。

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Bsユニホーム、大阪D用作製

オリックスが「大阪ドーム用ユニホーム」をつくることが2日、明らかになった。新調されたホーム用ユニホームは胸のロゴが「Blue Wave」から「Buffaloes」に変わっただけで、色も字体も昨年のオリックスと同じ。ビジター用も「ORIX」のロゴのままで近鉄ファンから猛反発されていた。配慮する意向から急遽、別バージョンのユニホーム作製に着手。シーズンから着用することになった。関係者によると胸のロゴをBSにし、所々に赤をあしらったものになることが濃厚。極力、オリックス色を弱め、統合球団を意識したものになる見込みだ。

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大阪新球団概要を発表

◇梨田氏、GM監督

大阪に市民球団の設立を目指す団体の中心となっている近畿産業組合(本店・大阪市)が2日、大阪市内の日本銀行大阪支店で会見し、GM兼監督に前近鉄監督の梨田昌孝氏を招聘することを明らかにした。共同経営の形をとる新球団について同組合の青木定雄会長は、既に関西財界を中心に約30社から賛同を得ていることを認め、今月中にもプロ野球組織(NPB)に新規参入手続きを取る予定。巨人前オーナーの渡辺恒雄・読売新聞グループ本社会長ら球界首脳との会談も求め、06年からの球界参入に意欲を示した。

大阪に市民球団の設立を目指す関西の企業グループが、新チームのGM兼監督に梨田氏の起用を固めた。この日、日銀大阪支店で会見を開いた旗振り役の近畿産業信用組合の青木会長は「球団ができたときの選手の運営については梨田さんにお任せするつもりだ」と語り、補足する形で大本理事が「GM兼監督と位置付けている」と説明した。

新球団は、個人と関西の法人企業からの共同出資を得て運営する。最終的に支配下70人選手枠に合わせて70社を募るが、既に30社から了解をとりつけている。MKタクシー(京都市)の創業者として業界の価格破壊を実現した青木会長の迅速な根回しは、監督を中心としたスタッフ人事にまで及んでいた。

昨年は近鉄、オリックス合併を発端に史上初のスト決行など、球界は再編問題に揺れた。同会長が球団の新設を真剣に考えた時期は昨年10月頃で「今なら近鉄買収に手を上げたが、その時には球団経営がうまくいくかどうか分からなかった」という。伝統ある近鉄球団の消滅で、関西経済の地盤沈下を危惧する声が上がっていた。

大阪への球団招致。そのアドバイザー役に浮上したのが“最後の猛牛”を率いた梨田氏だった。「もし受けてもらえるならスタッフ、選手を集めるのは梨田さんに任せるつもりだ。スポーツは商売と一緒で精神文化をとり入れ、子供に夢を与えることが大事。大阪を活性化させたい」(青木会長)。01年に近鉄をパ・リーグ優勝に導いた手腕、球団消滅の憂き目に遭いながらスタッフ、選手の処遇を気に留めるなどの気配りのできる人間性などに白羽の矢が立てられた。

今回の市民球団参入が認められれば球界は「6・7」と不規則な形となる。ただ関係者は「これを機に(球団設立に)出てくる企業があるかもしれない」と2次再編の可能性に期待を寄せた。青木会長は「プロ野球が12球団で自分達だけの権利を守っていては、他のスポーツに負けてしまう」と球界拡大路線を強調。1ヶ月後をメドに新規参入の申請手続きを目指す。

梨田氏
「青木さんとお会いした時、大阪にフランチャイズ球団が必要だと熱く訴えておられたことが印象的でした。1企業だけで球団を所有する時代ではなくなったというご意見には共感する点も多く、何より球界への熱意を感じました。近鉄が合併して寂しい思いをしていた時でもあり、私で協力できることならば、といくるか考えていることも言わせていただきました。GMや監督の候補として名前が挙がることは光栄ですが戸惑いもあります。キャンプが始まったばかりの時期ですのでこれいついては何とも申し上げようがありません。」

◇大阪市民球団構想の概要

項目内容
初期投資100億円
出資個人出資(1口×1万円活動)
法人企業選手サポーター制度
専用球場大阪ドーム(大阪市大正区=1軍)
舞州ベースボールスタジアム(同此花区=2軍)
保護地域大阪府
準保護地域京都府
設立準備アドバイザースタッフ梨田昌孝元近鉄監督
準備委員会3、4人で近々設立
NPBへの申請1ヶ月後をめど
選手の獲得方法(1)球団買収
(2)ドラフト、トライアウト
(3)エキスパンションドラフト
球団運営プラン
初期設備費用、新参加球団の預かり補償金25億円など運営費を含む初期投資額を100億円と算定。100万人を目標に募る「1口×1万円活動」でまかなう予定。府民、市民の出資を基本にファンが支える市民球団プラン。
選手サポーター制度
京阪地域の有力企業約200社の中から70社を、サポーター企業として選ぶ。同企業はそれぞれ特定の選手と契約し、年俸や経費などを負担。球団に選手をレンタルし、選手ユニホームへの広告活動などを検討している。選手はサポート企業名入りユニホームを着てグラウンドに立つ。
球界への対応
野球協約への抵触も懸念されるが、市民球団側は「プロ野球協約は別次元で、あくまで我々の主旨。協約を曲げてまでとは思っていない」と柔軟に対応する。既に30社から賛同を得ている。1軍の専用球場はオリックスが本拠地使用する大阪ドームを予定。阪神も大阪府、兵庫県を保護地域にしており、市民球団の希望する保護地域と重なることから理解を求めていく。
市民球団の収支予想
初年度から3700万円の黒字を見込んでいる。入場料、広告、放送権、グッズ販売など総収入を約55億円と算定。入場料収入は02年セ・リーグ平均入場者数から算出し、70試合で約38億円とはじき出した収支は人件費、球場使用料など約54億円。差し引きで3700万円の黒字を導き出した。

◇球団買収「ある」

青木会長は既存球団の買収に関して、西武、オリックスなどの具体名を挙げながら「買収する場合もある」と否定しなかった。西武グループ再建をめぐり、球団売却は今季終了後に検討される。ただ球場施設を含めた売却を視野に入れれば、関西に本拠を置く今回の構想と食い違いが生じる。それらの検討も含めて青木会長は「(読売の)渡辺さんにもお会いしに行くし、(オリックス)宮内さんにも間接的に伝わっているはずだ」と積極的に根回しに動く。この日は根来コミッショナーが不在だったため、近日中に上京して事情説明を行う。

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