アジアの大砲は静かな闘志。3日、天候が回復したため今キャンプ初の屋外練習が行われた。フリー打撃に登場した李承Yは25スイング中、場外弾を含む10本塁打を放った。「昨年と比べれば、全て落ち着いた環境で(練習に)取り組めている。納得できるバッティングができています」。25スイングで10本だから、本塁打率は実に4割。ヨン割?スン様?ヨン割様!バンザーイ、バンザーイ。
第1クール最終日でようやく好天に恵まれた。初めて屋外で練習し、新外国人のパスクチが李承ヨプと並んで、フリー打撃で快音を響かせた。29スイングで5本のサク越え。40スイングで場外弾を含む10発を放った李に比べ、派手さはなかったが「早く日本の野球に慣れたい」と気持ちは前向き。
ロッテのエースの清水直が順調にキャンプ第1クールの投球を終えた。初日から3日連続ブルペンで捕手を座らせて投げ、それぞれ50、45、50の計145球。全てストレートだった。「最初は真っすぐだけでいいんですよ。後半に遅いボールに切り替わっていく。変化球は第3クールからになるかな。順調です」と合格点をつけた。投球を終えるとクシャミをして「花粉症持ちですからね。気をつけないといけない」と話した。楽天と戦う開幕投手に向け、敵は花粉症だけ?だ。
ロッテの新外国人のヴァル・パスクチ外野手が初フリー打撃で29スイング中、5本のサク越えを見せた。打撃投手のボールを的確にとらえた。李がセとの交流戦で外野を守る構想があるが「競争して残った選手がチームに貢献すればいい。日本の投手の緩急に対応していきたい」と静かに闘志を燃やした。
ヨン様に負けじとロッテの「スン様」も肉体改造で、サク越えを連発した。李内野手が3日、今年初のフリー打撃に臨み、40スイングで場外1本を含む10本塁打を放った。好調の理由は筋力トレーニング。オフも韓国のジムで専属トレーナーをつけ、鹿児島入り後も宿舎の自室にダンベルを持ち込み、時間を見つけて鍛えている。バレンタイン監督も「体が一回り大きくなった」と驚いた。体重は3キロ増の95キロ。韓国の俳優ペ・ヨンジュンに負けじと肉体改造に成功した。金髪でイメージチェンジも図り、雪辱のシーズンに臨んでいる。
担当記者5人が鬼のお面をかぶって、パ・リーグの5球団に見立てての豆まき。バレンタイン監督は「ワー」と声を出しながら、5人の鬼を見事に?追っ払った。
また、「今年は西北西の方向を向いて、恵方巻を食べると福が来る」ということで、しっかり西北西の方向を向いて恵方巻をガブリ。「福を感じた」と笑顔を見せていた。