ボビー・バレンタイン監督が「アイデア練習」を次々と披露した。5日、マウンテンバイク(MTB)で初めて球場入り。鴨池球場〜室内練習場〜サブ球場と軽快に移動。千葉から持ち込んだBMW製のMTBで走り回り、アイデアトレを実践した。
MTB移動で動き回ったバレンタイン監督は「気分が良かった。車で動くより手っ取り早い」。キャンプ中は欠かせないアイテムになりそうだ。
阪神がロッテ007から強烈な先制パンチを食らった。ロッテのスコアラー陣が5日、沖縄・宜野座球場に現れ、練習時間や新戦力をこき下ろした。
パ球団では初の阪神キャンプ潜入。吉岡、立野両スコアラーがブルペン投球やフリー打撃を視察したが、社交辞令は一切ナシ。挑発的な言葉を連発した。
矛先は選手個人にも向けられた。ワールドシリーズ出場経験もある新戦力スペンサーにダメ出しした。
5月からの交流戦。ロッテとの対戦は6試合だが、疎かにできない。その「ライバル球団」から飛び出した強烈なパンチ。ただ岡田監督は挑発には乗らなかった。「本当のことを言うはずがない。1つ1つ受けていても仕方がない。ロッテの印象は特にないよ。でも交流戦は大事になる。乗っていけるかどうかの時期だから」。平静を装ったが心中はいかに?早くも勃発したタテジマ対決。プレーボールが今から待ち遠しい。
ロッテの酷評とは対照的に、巨人樽見スコアラーは新戦力スペンサーを高く評価した。この日のフリー打撃では、51スイング中5本のサク越えを放った。ネット裏から食い入るように見つめて「パンチ力がありながら、強引ではなく、コンパクトに振っている」と警戒。またシーツの加入も相乗効果でプラスになるとみている。「(日本野球について)色々聞けるだろうし、力はあると思う」と話した。
鹿児島キャンプに参加しているロッテの李承Y内野手が5日、初の外野守備練習を行い、首脳陣が及第点を与えた。内野守備練習中に西村ヘッドコーチから外野に回るように指示され、ミットのまま中堅で大松のロングティーの打球を追った。
「練習の途中で知らせを受けたのでグラブを置いてきてしまった。初めてなのできつかった」と本人は納得のいかないプレーだったようだが、バレンタイン監督は「しっかりと捕球できる技術は持っている」と評価。西村ヘッドは「まだ、これからだよ」としたが、鋭い打球をランニングキャッチするなど随所に光る場面もあった。李は「一塁の方が好きだけれど、マルチプレーヤーになるしかない」とやる気を見せていた。
ロッテ鹿児島キャンプデハ、バレンタイン流・缶ケリノ、ハジマリ、ハジマリィー。自転車デ逃ゲル鬼、いや監督ヲ、ツカマエタラ、缶ヲ踏ム?ジャナクテ、1分間、抱負ヲ述ベヨ…って、そりゃ、なんでごわすか!?
アイデア豊富なバレンタイン監督の口から、また新案が飛び出した。個人面談指令だ。
グラウンドでもホテルでもいいから、監督の足を止めて面談せよ、という訳。個々の目標を“1対1”で伝えることで、目的意識をハッキリさせるのが狙い。
しかし、そう簡単に監督は捕まらない。ただでさえフットワークが軽い上に、マウンテンバイクでの移動を開始。ロッテのキャンプ地はメーン、サブ、室内の3ヶ所を使用しており、メーンから移動する場合、徒歩で7、8分を要する。その間、監督はあっち行ったり、こっち行ったり。これが缶ケリだったら、捕まえるのに1日かかる?「なかなか捕まらないですよね。でも、1ヶ月ありますし…」と福浦は、早くも覚悟。
ブルペンではパイプいすを打席に置いて、その上に立ち、身長2メートル以上の打者を演じてみたり、練習でミスの多かった選手に罰ゲームを課したりと、監督の周辺はいつも賑やか。今度は、監督を追いかけるファンではなく、選手の姿が見られる。これって案外、足腰の強化になったりして?
宿舎近くで前日起きた殺人事件について練習前に手塚運営部長が選手、スタッフ全員に状況説明した。「選手は一般の人を知らなくても、一般の人は選手を知っている。(選手は)常に見られているという緊張感を持って、気を緩めすぎないように」と注意を促した。球団として特に外出禁止令などは出さない方針。
ヴァル・パスクチ外野手(26)が風邪のため練習を休み、鹿児島市内の病院で治療を受けた。
ロッテは球団OBで元投手の黒木純司氏(30)をスカウトとして採用。黒木氏は平成8年に日本ハム入りし、同14年から2年間はロッテでプレーした。また、坂巻明スカウト(49)のスコアラー転身も発表された。
ロッテは臨時栄養士として細野恵美さん(27)のキャンプ参加を発表。2月17日まで食事面をサポートする。
ロッテのキャンプ地に美人栄養士が上陸した。ロッテは臨時栄養士として細野恵美さん(27)の採用を決定。朝昼夕の3食に始まり、間食や酒、たばこに至るまで、選手の食生活を徹底管理する。
グラウンド上で、見慣れない色白美人が熱心に練習を見守っていた。「練習内容を見て、必要な栄養を把握しているんです」細野さんは2週間にわたり、宿舎に同宿して選手の食事面を厳しく管理する。「ホテルの食事は味付けが濃いですから」と、不十分な栄養は果物などで補充する考え。さらに間食、酒、たばこの摂取も自己申告させ、細部まで目を光らせる。
ロッテは寮でも給食サービス業・シダックスに食事管理を委託していており、キャンプでも栄養士の招聘を決定。バレンタイン監督は「彼女にはウソをつかず、正確な情報を伝えるように」と選手に指示した。「選手の個別相談も受け付けますよ」と細野さんは積極的に選手とコミュニケーションをとる方針。黒豚、焼酎…と美味しい食事に誘惑されがちな鹿児島キャンプ。たばこ、酒に至るまでの徹底管理は厳しいが、体づくりのため、ましてや美人栄養士によるスパルタ管理なら、そう悪くはないかもしれない。
阪神の新大砲、シェーン・スペンサー外野手(32)=ヤンキース傘下3Aコロンバス=が、ロッテの007にこき下ろされた。5日、今季から始まる交流戦をにらみ、パ・リーグのトップを切って沖縄・宜野座キャンプを訪れた吉岡邦広スコアラーから「本当に使うの?」とバッサリ。投手陣、練習内容まで酷評されるなど、V奪回を目指す岡田阪神が、完全になめられた格好だ。
ロッテスコアラー陣の張り詰めていた表情が、一気に緩んだ。フリー打撃を始めたスペンサーのバットから、快音が響かない。62スイングでサク越えは4本。「普通、詰まっても力がある打球が飛ぶんだけど。パ・リーグの方がいい外国人が多いね」吉岡スコアラーが、ほくそ笑んだ。シーズンでは6番に据える予定。「外国人だったらクリーンアップを打たないと。岡田監督は本当に使うの?」と、容赦なかった。
矛先は阪神のキャンプそのものにも向けられた。「パ・リーグの方が緻密。西武とかダイエー(現ソフトバンク)の方が短縮されてて中身が濃い」と手厳しく分析。「(警戒すべき)ピッチャーは1人ぐらいだろう」と、投手陣はたった一言でバッサリ斬り捨てた。
昨年のパ・リーグ4位球団から食らった先制パンチ。岡田監督は「全然、気にしないよ。007は本当のこと言わんわ。そんなん、いちいち反応してもなあ」とかわしたが、内心は穏やかなはずがない。注目の直接対決は5月10日からの3連戦(千葉マリン)だ。
前日に宿舎前で殺人事件が起こったことを受け、ロッテ手塚運営部長がチームに訓示した。練習前に全選手を外野付近に集め「選手は一般の人を知らないが、一般の人は選手を知っている。常に見られるているという緊張感を持って欲しい。気を緩めすぎないように注意して行動するように」と訴えた。選手は真剣な表情で聞き入っていたが、通常通りに練習をこなしていた。
一塁手の李がこの日、初めて外野練習に取り組んだ。昨年はDH起用が多かったため、今年はセ主催の交流戦対策で外野起用構想がチームにある。ファーストミットだったが、軽快にフライをさばいた。「守った方がリズムが出る。外野も内野もマルチプレーヤーとしてやっていきたい。実線でいいプレーを見せたい」と手応えをつかんでいた。
新外国人ヴァル・パスクチ外野手(26=エクスポズ)がチーム練習を離脱。下痢と発熱で鹿児島市内の病院で診察を受け、風邪と診断された。6日の練習参加は様子を見て決める。
ロッテは新たに前ロッテ投手の黒木純司氏(30)がスカウトに就任したと発表。また坂巻明スカウトがスコアラーに異動した。
ねんざのため、別メニューを消化している小野。足の状態は6割程度の回復ながら、今日はこのキャンプ初めてブルペンに入った。 足を気にしながら、約30球のピッチング。力は5割ほどだったが、初のブルペンにほっとした表情を見せた。
心配されたひざの状態も問題なく、里崎が得意のバッティングでアピールしている。昨シーズンはひざにメスを入れ、最後までそのひざの痛みに悩まされた。気持ち的にも、けがの怖さから思い切れない部分もあったが、オフの間のケアで不安を払拭した。