わたしはかもめ2005年鴎の便り(2月)

便

2月8日

黒木手術後初ブルペン、手応えの48球

黒木知宏投手が8日、完全復活に向けた昨年9月以来のブルペン投球を披露した。鹿児島・薩摩川内市総合運動公園でキャッチボールを終えると、誰よりも早く一塁側ブルペンに入る。「ハァー」と静かに息をはきながら捕手を立たせ、まず15球。そして「回転はどう?」と捕手に確認しながら力強く33球を投げた。昨年10月12日に右ひじを手術してから約4ヶ月。「状態はいいです」と笑顔を見せた。荘2軍投手コーチも「すごくいい。フォームが崩れず肩、ヒジを気にする様子もなかった」と評価した。

2軍スタートは新人の95年以来で、川内は初めての地。「復活の年に違う土地から始まるのもいい。気持ちを新鮮に、若い選手と汗まみれ、泥まみれになってやる」と決意の川内キャンプ初日を振り返った。投球後は2時間半にわたり延々とダッシュと走り込み。1軍合流は「どれだけ時間がかかろうが、いいと思う。焦らずにやっていきたい」と慎重に取り組む。開幕に対しても「まず自分に勝つこと。そうじゃないと相手と勝負できない」という。「どれだけやれるか、僕を見て欲しい」と前だけを見据えた。

黒木
「2月1日からキャンプは始まっているけれど、違う土地で合宿すると始まった感じがする。疲れた体に川内の温泉はいいですよ。仕上がり状態は分からないですが、手応えはつかんでいます。自分に勝つしかない。自分を見て欲しいし、挑戦したいです。」

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シャトルラン2セットで選手はバテバテ

室内練習場の50メートルを3往復する、300メートル走(シャトルラン)を2回。2回のランの間は、90秒のインターバルという、かなり厳しいもの。午前中に内野手とバッテリー、午後に外野手が行った。

バレンタイン監督
「(シャトルランのタイムを見て)この時期にしてみれば非常にいい状態。この後やってみて、今後もキッチリできているか確認したい。」

◇渡辺俊、新球マスターへ挑む

このキャンプ、報道陣に囲まれる回数が多くなっているのが渡辺俊。アンダスローというフォームに加え、昨シーズンチームの勝ち頭となったことが、渡辺俊のステータスを押し上げた。しかし、渡辺俊は驕ることなく、貪欲にレベルアップを目指している。

自主トレから常に口にしてきたのは体のバランスだった。「キャンプで体重を増やそうとか、筋力を倍にしようとか考えていない。とにかく、僕の場合は体のバランスが1番。バランスを保てるように努力している」と話す。今日で第2クールが終了したが、バランスのいい状態を保っている。

さらにピッチングの幅を広げるために、緩いボールの習得を目指している。「左バッターが課題」と話していたが、その左バッターのタイミングを外す手段として取り組んでいる。「ボールはチェンジアップだけれど、落ちるのでシンカーに近い」ボール。「去年の紅白戦で投げたんですが、福浦選手に打たれて『最高においしいボール』と言われて、去年はマスターを諦めた」と苦笑する。しかし、今年は「コントロールはできるようになった」段階まで来ることができた。「オープン戦で試して、効果があれば使っていきたい」と目論んでいる。1試合に投げるのは数球だが、間違いなく、渡辺俊の幅を広げることになる。

一昨日このキャンプ最多となる100球を越える投げ込みを行い、昨日はノースロー。そして、今日は70球を投げ込んだ。「思っていた通りの調整ができています。第3クールもこの状態を維持したいですね」と笑顔を見せていた。

◇福浦が練習に復帰

昨日、右目にボールを当て、練習を途中で切り上げた福浦。今日は朝一番で病院で検査を行い、「異常なし」との診断を受けて、全てのメニューを消化した。「もう大丈夫。心配かけました」と話して練習をスタートさせた福浦。ウォームアップ開始に間に合い、予定通りのメニューを消化した。全体練習終了後には特打も行い、ロングティーではバックスクリーンを狙ってバットを振った。

バレンタイン監督
「(福浦について)この時間もやっている姿を見て、問題ないようだ。」
山北
「自分の場合は実績がないですからね。まずは結果を出さないといけない立場ですから、結果を出すために準備をしています。思い通りの調整はできています。早く結果を出す場に出たい気持ちが強いですね。(マリーンズの投手陣は)レベルが高いですから。いい勉強をさせてもらっています。」
澤井
「特守は1時間みっちりやりました。上手くなったでしょ(笑)。このオフに守備も結構やったので、いい感じになっています。(昨夜の夜間練習は)びっくりしましたよ。でも、やれと言ってもらえるだけで嬉しいですからね。色々なところで、積極的にアピールしていきますよ。」

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黒木が術後初ブルペンで48球[スポニチ]

ロッテの2軍キャンプが8日、鹿児島・薩摩川内市総合運動公園でスタートし、昨年10月12日に右ひじを手術した黒木知宏投手が術後初めてブルペン入りした。捕手を立たせて15球、座らせて33球。ボールの回転にこだわった。「予想より良かった。ただ体の状態と自分の感覚が違うので、それが噛み合うようにしたい」。

直球だけを投じたが、時折、スライダー回転の球が交じった。投球を見守った荘2軍投手コーチは「右肩の開きが少し早いのが原因」と指摘したが「それでも投球しながら修正はできていた。腕も振れてすごくいい」(黒木)。投球を受けた吉留ブルペン捕手も「指にかかった球は130キロ以上は出ていたはず」と驚く内容だった。

投げ始めはカメラマンのシャッター音に「集中できないから」と撮影を控えてもらうほど緊張感が漂ったが、途中からは笑顔も見せた。「マウンドは楽しかった。怖いのは周囲の評価が高くなり、焦ること」。05年のテーマは「我慢」。ジョニーはじっくりと復活ロードを歩む。

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黒木が復活目指し手術後初のブルペン入り[サンスポ]

黒木知宏投手が8日、昨年10月の右ひじ手術以来初めてブルペンに入り、48球を投げた。黒木はこの日から鹿児島・薩摩川内市で第2次キャンプがスタートした2軍キャンプに参加中。昨季は復活したものの1勝止まりだったが、完全復活に向けてジョニーが本格始動だ。

久々のブルペンに自然と笑みがこぼれた。立ち投げで15球、捕手を座らせて33球。計48球を投げた黒木は、「気持ちよかった」と頬を緩めた。

実戦で最後に投げたのは昨年9月16日のイースタン西武戦。その後、10月に右ひじの手術を受けて、本格的にキャッチボールを再開したのは1月8日だった。投球中はカメラのシャッター音に神経質になる場面も見られたが、徐々に調子が上がると「フンッ!」と自然と声も出はじめた。

新人時代以来、10年ぶりの2軍スタート。この日は50メートル走を8本、30メートル走を8本。その後、80メートル走を20本、50メートル走を20本と約3時間、休まずみっちり走り込んだ。

久々の投球で復活の手応えを感じたのか「(ファンに)ボクを見ていて欲しい」とメッセージを送った。『我慢』がテーマと語るジョニーが若手と汗まみれ、泥まみれになって復活を目指す。

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黒木復活へ33球[報知]

◇5ヶ月ぶりブルペン「己に勝つ」

右ひじ手術から復活を目指す黒木知宏投手が8日、約5ヶ月ぶりにブルペンに入った。10年ぶりの2軍キャンプを送る黒木は、8日から鹿児島・薩摩川内市で第2次キャンプをスタート。33球の投球練習と2時間半の走り込みを敢行した。

練習開始から1時間。圧倒的な存在感を放ちながら、背番号54はブルペンに直行した。昨年9月以来の待ちに待ったマウンドの感触。「やっぱり気持ちいいよね」ボールの回転を確かめながら、捕手を座らせ33球。見守った荘2軍投手コーチは「すごくいい。1軍 後半からならある」と15日の第4クールからの1軍昇格を示唆した。

黒木のハードキャンプの真骨頂は驚異の走り込みだった。午後のメニューは、若手を上回るダッシュの嵐。「汗にまみれ、泥にまみれてやる」と2時間半の間、ノンストップで短距離ダッシュを繰り返した。

2軍キャンプを「野球漬け」と形容した黒木は、バレンタイン監督が視察予定の9日もブルペン入りしてアピールする。「秋に美味しいお酒を飲むために今苦しむ。己に勝つ。それしかない」ジョニーの視界に、完全復活への道筋が見え始めてきた。

◇黒木苦闘メモ

01年7月
右肩棘上筋を故障。
04年4月
日本ハム戦(東京ドーム)で995日ぶり1軍戦先発も敗戦。
6月2日
ダイエー戦(北九州)で1061日ぶり復活白星。
6月10日
右手神経を圧迫する胸郭出口症候群を発症して2軍落ち。
8月16日
1軍復帰も4回0/3、7失点KO。
10月12日
右ひじ骨棘除去手術。
05年1月8日
キャッチボールを再開。

◇12日バレンタイン企画、ゆうこりん来る

ロッテは8日、タレント・小倉優子(21)が12日に1軍の鹿児島・鴨池キャンプを訪問すると発表した。当日はバレンタイン企画として、小倉からバレンタイン監督、主力選手らにチョコレートが配られる予定。小倉は一昨年の7月21日に千葉マリン(近鉄戦)で始球式に登場。また、昨年はロッテの「1日宣伝部長」に任命されたり、「雪見だいふく」のCMキャラクターを務めるなどロッテとの縁は深く、今回のキャンプ訪問に至った。

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堀江社長「横浜撤退」示唆

◇フジはヤクルト株「2球団保有してもメリットない」

ライブドア堀江貴文社長が8日、将来的なプロ野球への影響力行使を示唆した。この日、同社はニッポン放送の株式35%を取得(筆頭株主)したと発表。都内で会見した堀江社長は株式取得に絡む、きな臭い質問とは対照的に、フジサンケイグループが保有する球団株に話が及ぶと目を輝かせた。「結果としてそうなったが、まあ、運命です」と嬉しそうに語った。

現在、ニッポン放送は横浜の球団株を30.77%、ニッポン放送が筆頭株主のフジテレビはヤクルトの球団株を20%それぞれ保有する。今後は人材投入など、ライブドアの影響力も無視できなくなる。堀江社長は「同業他社(TBS)が親会社の球団の株を持つ必要性はあるのか。株主として意見は言わせてもらう」と、横浜からは資本撤退する可能性を示唆した。また「2球団でマイナー株を保有し続けるメリットはない」と、ヤクルトへの資本集中を意図するようなコメントも残した。

「偶然です。たまたまニッポン放送が球団株を持っていただけ」と、球界参入ありきでの株式取得でないことは強調した。ただ言外に、夢破れた球界参入への意欲が消えていないことをうかがわせた。

横浜山中球団専務
「突然のことで驚いている。状況を見守りたいが、今のところ横浜に特別、影響はないと思う。」
ヤクルト倉島球団常務
「うちが影響を受ける訳がない。関係?無関係の関係だよ。ニッポン放送はうち(20%)よりも横浜ベイスターズの株を3割持っているんだから、そっちの方が影響あるんじゃないの。」

◇NPB静観

ライブドアのニッポン放送株取得の報に、日本プロ野球組織(NPB)サイドは戸惑いながらも静観の構えを見せた。関係者は一様に「野球協約にのっとって届け出もあるだろうが、今の段階では何も言えない」と口を揃えた。ただ「何が狙いなのか?」と強い関心は示していた。

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