ロッテが進める千葉マリンのボールパーク化構想に14日、「温泉プラン」が浮上した。千葉市関係者によると、同球場周辺は温泉が出る可能性が高く、瀬戸山球団代表は「将来的にはいいアイデアだと思う」と前向きな考えを示した。
県、市、球場、球団の4者は1月から千葉マリンのプロジェクト会議を定期開催。命名権売却など、球場改革に向けて団結して取り組んでおり、千葉市の林助役は温泉掘削について、「いい考えだと思う」と積極的な姿勢を見せている。
同時に、球場をメジャー化する構想も進行中。開幕までにフェンスの高さを下げ、来年には張り出し型の「フィールドシート」を創設。さらに広いファウルグラウンドを狭めるべく、球団は自治体と交渉していく。露店、温泉にメジャー式球場。近い将来、千葉マリンが一大アミューズメント施設と化す。
ロッテが温泉&メジャー流スタジアム観戦という異色のボールパーク構想を持っていることが14日、分かった。本拠地の千葉マリンスタジアム周辺の敷地を利用して温泉を発掘。一方で球場では一、三塁側の観客席を内野にせり出し、ネットを低くしてメジャー流の観戦を楽しもうというもの。「温泉&迫力の野球観戦」の仰天コラボレーションで観客増を図る。
鹿児島キャンプを視察した千葉市関係者は「球場敷地で温泉が出るという情報がある。掘ったらいいかもしれない」と証言した。瀬戸山隆三球団代表も「球場周辺の土地を有効利用したい考えは前からある」と語った。
同球場は土地を千葉県、スタジアムを市、運営を市の第三セクターが担当するという構造。規制緩和の流れに乗り、球団を合わせて四者で3月からボールパーク化のプロジェクトチームが発足させることもこの日、明らかになった。瀬戸山代表は「開幕後は月に2回は話し合いたい。温泉?それも面白いね」と様々なアイデアを出し合う。
球場のメジャー化についても進んでいる。内野スタンドのネットを低くして、プレーを見やすくすることは今季開幕までの実現を目指す。ファウルゾーンが広いため、将来的には観客席を内野にせり出すつもりだ。観戦前、もしくはその後は温泉で一息−。瀬戸山代表は「地元と協力して、魅力あるボールパークを作りたい」と意欲を燃やしていた。
ロッテのボビー・バレンタイン監督はバレンタインデーに、自ら提唱したホワイトデーのチャリティー試合の詳細を発表。日本人選抜vs外国人選抜で行われる『プロ野球チャリティードリームゲーム〜復興“球”援〜』(3月14日・東京ドーム)だ。試合の収益は新潟県中越地震、台風23号災害、スマトラ沖地震の復興のため、日本赤十字社を通じて被災地に寄付される。
外国人選抜を率いるバレンタイン監督は「今回のイベントにかかわることができて光栄。エキサイティングな試合を楽しんでもらいたい」と意欲的。阪神大震災が発生した平成7年に続いて、チャリティーゲームで指揮することになる。出場選手も巨人・清原、西武・松坂ら豪華な顔ぶれ。楽しみな1戦だ。
ロッテは、スポーツマネジメントを学ぶ千葉県内の大学生を対象に、3月から10人程度のインターンを受け入れる。学生は球団での企画立案などに携わる予定。
ロッテに異例の学生球団インターンも登場する。ロッテは本社と共に球団改革に取り組んでいるが、その一環。球団は外部から積極的に人材登用を進めており、1月に日本IBMなど外資系企業に勤めた荒木重雄氏が企画広報部長に就任。近々、改革プロジェクトが発足する。ファンサービス、IT事業などの充実を目指す。
インターンは千葉県内の大学を中心に、10人ほどを採用。3月に決定する。荒木部長は「日本ではまだ浅いスポーツマネジメントに、実際に参加してもらいたい」と話した。研修だけでなく、学生の意見を球団改革に反映させる意向。スポーツ界でも例を見ない取り組みで、将来的に全国からの公募も検討。同部長は「画期的な見方が出てくれば」と期待していた。
3月14日に東京ドームで開催される「新潟・中越地震、台風23号災害、スマトラ沖地震復興 プロ野球チャリティードリームゲーム」(日本野球機構主催、午後6時開始)の記者発表が14日、鹿児島市内のホテルで行われた。ジャパンドリームズ(日本人選抜)とフォーリンドリームズ(外国人選抜)が戦う。日本人選抜は西武松坂、楽天岩隈、ソフトバンク城島らアテネ五輪戦士10人に加え巨人清原、横浜佐々木、阪神金本らが顔を揃える、まさにドリームチーム。入場料収入を含めた収益は各被災地への義援金に充てられる。
プロ野球界が一体となって災害復興に協力する。会見に出席したロッテのバレンタイン監督は「野球はファンあってのもの。ファンの中にも被災された方がいる。恩返しできればいい」と説明した。「発表がバレンタインデーになった。(試合が行われる)ホワイトデーには別のプレゼントをしていただければ」と、多くの人のチャリティー参加を呼びかけた。
バレンタイン監督が昨年11月、プロ野球実行委員会の最中の瀬戸山球団代表の携帯電話に連絡を入れ、開催を呼びかけた。その場で各球団の賛同を得た。95年7月に福岡ドームで「関西大震災チャリティードリーム」が行われ、同じように同監督が外国人選抜の指揮を執った前例があった。「選手にも話したが、強い熱意を感じた。社会の災難に対して野球界の恩返しは大切だ」と語った。
既に球団や、選手個々人がそれぞれの復興に対してチャリティー活動を行っている。清原が昨年12月に新潟中越地震復興支援のため、現地を訪れ、2000本安打達成で受け取った功労金2000万円を義援金として寄付。スマトラ地震にはヤンキース松井が5000万円を寄付した。オリックスは台風被害にも積極的に義援活動を行い、日本人選抜を指揮する西武伊東監督は正力賞の賞金の一部を寄付した。今回はプロ野球機構が一体となってアクションを起こす。清原は「被災された方々のためにも精一杯、夢のあるプレーをしたい。その選抜メンバーに選んでもらえたことに感謝しています」とコメントした。
アテネ戦士はもちろん、来日したばかりの新外国人も全面的に協力する。バレンタイン監督は「(開幕前に)これだけのタレントが揃った。所属リーグ以外の選手と戦える。今年は交流戦があるが、その序章になると思う」とも期待した。選手の着たユニホームは、オークションなどにかける予定で、同監督は「最高にエキサイティングなイベントになる」と胸を張っていた。
ジャパンドリームズ | フォーリンドリームズ | |||
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名前 | 球団 | 位置 | 名前 | 球団 |
伊東勤 | 西武 | 監督 | バレンタイン | 千葉ロッテ |
牛島和彦 | 横浜 | コーチ | ヒルマン | 北海道日本ハム |
松坂大輔 | 西武 | 投手 | 張誌家 | 西武 |
小林雅英 | 千葉ロッテ | バーン | オリックス | |
山口和男 | オリックス | ホッジス | 東北楽天 | |
岩隈久志 | 東北楽天 | ゴンザレス | ヤクルト | |
川上賢伸 | 中日 | シコースキー | 巨人 | |
五十嵐亮太 | ヤクルト | ミセリ | 巨人 | |
高橋尚成 | 巨人 | ウィリアムス | 阪神 | |
黒田博樹 | 広島 | ロマノ | 広島 | |
佐々木主浩 | 横浜 | ベイル | 広島 | |
クルーン | 横浜 | |||
城島健司 | 福岡ソフトバンク | 捕手 | 高橋信二 | 北海道日本ハム |
古田敦也 | ヤクルト | 里崎智也 | 千葉ロッテ | |
相川亮二 | 横浜 | |||
中島裕之 | 西武 | 内野手 | フェルナンデス | 西武 |
松中信彦 | 福岡ソフトバンク | カブレラ | 西武 | |
川ア宗則 | 福岡ソフトバンク | バティスタ | 福岡ソフトバンク | |
小笠原道大 | 北海道日本ハム | セギノール | 北海道日本ハム | |
小坂誠 | 千葉ロッテ | アルモンテ | 北海道日本ハム | |
井端弘和 | 中日 | 李承Y | 千葉ロッテ | |
岩村明憲 | ヤクルト | ブランボー | オリックス | |
清原和博 | 巨人 | ロペス | 東北楽天 | |
今岡誠 | 阪神 | ラロッカ | 広島 | |
内川聖一 | 横浜 | |||
坪井智哉 | 北海道日本ハム | 外野手 | ズレータ | 福岡ソフトバンク |
村松有人 | オリックス | ベニー | 千葉ロッテ | |
谷佳知 | オリックス | デイモン | 東北楽天 | |
礒部公一 | 東北楽天 | ラミレス | ヤクルト | |
福留孝介 | 中日 | ローズ | 巨人 | |
金本知憲 | 阪神 | キャプラー | 巨人 | |
赤星憲広 | 阪神 | スペンサー | 阪神 | |
嶋重宣 | 広島 | ウィット | 横浜 |