わたしはかもめ2005年鴎の便り(2月)

便

2月26日

練習試合

◇千葉ロッテ2−8韓国ロッテ(鴨池球場)

2回裏に里崎の適時打で先制したマリーンズ。先発セラフィニ、2番手山崎とジャイアンツ打線をノーヒットに封じる好投を見せたが、5回に3番手・高木が5点を失い逆転。その裏、堀の適時打で1点を返すものの、7回には神田が3点を追加され、結局、2−8で敗れた。

123456789R
韓国ロッテ0005003008
千葉ロッテ0101000002

◇打撃成績

韓国ロッテ千葉ロッテ
打順守備名前守備名前
1ジュン・スグン41300小坂31012
ノ・ジャンジン00000田中雅10010
2シン・ミョンチョル40000フランコ20010
3ライアン41000福浦40020
4イ・デホ10000イ・スンヨプ21002
キム・スンガン10010竹原10000
5チェ・ジュンソク31210ベニー40020
カン・ミンホ10010
6ソン・インホ10010パスクチ30010
イ・グソン20010
7指右パク・ヨンス42200初芝30000
打指大松10010
8パク・ヒョンソン20000里崎31100
パク・ジンファン10000橋本11000
9イ・ウンソク2110041100
パク・イヒョク10000

◇投手成績

韓国ロッテ千葉ロッテ
名前名前
ソン・ミンハン314311セラフィニ27000
チェ・デソン210110山ア13000
イ・ジョンフン13000高木211455
イ・ミョンウ13000神田29233
イ・ワンギ13000薮田13000
ノ・ジャンジン14100小林雅13000
バレンタイン監督
「2人コントロールを磨かなければいけないピッチャーがいたが、全体的に良かったのではないか。雨のために室内でやることが多く、コンディションを心配していたが、外でやることが大切だったがコンディションは良かった。」
「昔、一緒にやっていた仲間もいたし、同じグランドで戦っていた人達だったから、充実した時間を過ごせたと思っています。ただ、勝負の世界ですから、それ以上に強い意志を持ってゲームをやりました。努力を積み重ねて自分のものにしていきたい。2度とどん底を味わいたくないですから。そんなどん底を味あわないようにやっていきたいです。キャンプでは、自分を抑えることをできたことは大きいですね。今日も、自分のタイミングで打つことができたことは良かったと思います。」
小林雅
「今日はまずまずでしょう。これからオープン戦で投げながら、開幕に合わせていきます。今日は左バッターがいなかったのでカットボールは投げませんでした。(145キロに)この時期はこんなもの。疲れもあるのに十分でしょう。」
薮田
「(完璧?と聞かれて)そうですね。全ての球種を投げました。監督からは何も言われていないけれど、与えられたところで自分のピッチングをするだけですから。」
里崎
「いきなりおいしいところがきました。仕事きっちりです(笑)。2打席目は0−2からストレートしかないと思って1発狙いましたが失敗しました。あそこで1発出てればもっとおいしかったけど、ダメでした。でも、今日は自分のやるべきことができました。この時期は課題を持ってやることが大切。それができたことの方が大きい。収穫です。」

◇小坂が負傷

小坂誠内野手が韓国ロッテとの練習試合の7回に頭部死球を受け、鹿児島市内の病院で右側頭部打撲と診断された。27日の練習参加は様子を見て決める。

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韓国ロッテに2−8大敗…バレンタイン監督いらだち隠せず[サンスポ]

バレンタイン監督は26日、韓国ロッテとの新潟県中越地震・災害復興支援チャリティー試合に2−8と大敗し「このキャンプは雨ばかりで、外であまり練習ができなかった。とにかく試合をこなしていくことが重要」と、苛立ちを隠せなかった。相手は4年連続最下位のチーム。4000人の観客が訪れたが、その期待に応えられず。「勝敗は重要ではない」と繰り返した。

◇小坂が頭部打撲

小坂誠内野手が韓国ロッテとの練習試合で頭部に死球を受け、鹿児島市内の病院で検査を受けた結果、右側頭部打撲と診断された。27日の練習は様子を見て決める予定。

◇51万円を被災地へ

ロッテの選手が韓国ロッテとの練習試合で募金約51万円を集めた。28日にバレンタイン監督らが日本赤十字社・鹿児島支社を訪問し、同社を通じて新潟県中越地震の被災地へ送られる。

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ロッテ“兄弟対決”惨敗…[報知]

ロッテは26日、兄弟球団にあたる韓国ロッテと今季初の対外試合を行い、2−8で敗れた。韓国で4年連続最下位のチームに、まさかの黒星スタートとなった。

投打とも仕上がり途上ということは明白だった。4回、高木が2四球4安打で5点を失うと、7回には神田が2四死球から3点を献上。バレンタイン監督は「他の投手に比べ、2人は制球が悪かった」と嘆いた。攻撃陣も5安打に終わった。豪州と北九州で充実のキャンプを送ってきた韓国ロッテに対して、鹿児島は悪天候続き。晴れても気温10度前後の日ばかりで、真の実力はともかく、両軍の調整度がスコアに反映された。

一方で収穫もあった。8回を薮田が3者連続三振に抑え、9回は小林雅が最速145キロで3人をピシャリ。「勝利の方程式」が早々と確立された。昨年66試合に登板した鉄腕・薮田は「全球種を投げられたし、順調です」。昨季の序盤は不振に苦しんだ小林雅も「この時期に145キロは上々。もう少し投げたかったね」と話した。

チャリティーマッチとはいえ“弟”相手によもやの敗戦。4000人の観衆も溜息に包まれた。バレンタイン監督は「ファンの数を見れば、成功とはいえない。がっかりした」と集客力にもダメ出し。初戦でつまずいたロッテは、27日の第2戦(薩摩川内)で巻き返しを図る。

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球団と「コアラのマーチ」が合体[ニッカン]

ロッテ球団と「コアラのマーチ」が合体した。このほど、本社では千葉ロッテマリーンズ限定コアラのマーチを販売。ロッテのユニホームを着たコアラ「チャンスくん」が新キャラクターとなる。お菓子のほか、タオルやマグカップなど応援グッズも発売する。26日は韓国ロッテと親善試合が行われたが、試合前にコアラのキャラクターがバレンタイン監督を表敬訪問。メッセージボードを渡してスタンドを盛り上げた。バレンタイン監督も「これは美味しいですね」とコアラのマーチをほおばっていた。

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[東北ベースボール賛歌OB編]復活誓いダッシュ…小坂誠[読売新聞]

◇砂浜で培った俊足を武器に

自宅から住宅街を抜け、防砂林を越えると、太平洋の荒波が打ち寄せる広大な砂浜が広がっていた。波打ち際まで50メートル以上、南北に4キロ近く続く。少年野球チームに所属していた小学生の頃、小坂はその砂浜でランニングやダッシュを繰り返した。砂に小さな足を取られながらも、汗だくになって友だちと走り抜けた。

◇地道な努力怠らず

山元町生まれ。陸上選手だった母陽子(57)の血を受け継ぎ、足は速かった。少年野球チームでは短距離走で1、2を争い、中学では50メートルを6秒台で走った。「あいつを一塁に出せば、三塁打になる」。相手チームに恐れられ、「生涯野球がやりたい」と思った。だが、体格だけはどうにもならなかった。

「体が小さい分、足の速さやグラブさばきで補わないといけない」。全体練習を終えた後も壁を相手にゴロ取りの練習をし、朝夕はあの砂浜を走った。「他人より多く練習することで不安を払拭しているようにも見えた」と中学の同級生、渡辺俊弘(31)は振り返る。

柴田高、JR東日本東北と舞台は変わっても姿勢は変わらなかった。ほかの選手に隠れ、球場利用時間ぎりぎりまで練習し、1人、汗だくのままバスに乗り込むことも。「多くは語ろうとしないが、芯が強かった」と、小坂を柴田高からチームに誘ったJR東日本東北監督・内海利彦(53)は話す。

◇驚きのプロ入り

身長167センチ。プロの野球選手としてはかなり小柄だ。それだけに、1996年のドラフト(新人選択)会議でロッテに5位指名された時は驚いた。

会社の研修先のハワイから帰国すると、すぐに、「スーツに着替えろ。会社に顔を出せ」と声をかけられた。「プロ入り」が頭になかった小坂は、しばらく事態が理解できず、祝福する上司に向かって「急に『おめでとう』なんてどうしたんですか」と問いかけたほどだ。

プロでは1年目から活躍した。

新人選手ながら選出された97年7月23日の大阪ドームでのオールスター第1戦。周囲には大物選手ばかり。スタンドは満員の観客でわき上がる。先頭打者が安打で出塁した8回、突然、代走が告げられた。捕手は強肩でならす横浜ベイスターズ(当時)の谷繁元信。「先の塁を狙っただけ」。新人とは思えない冷静で機敏な動きで、あっさりと二塁を奪った。

俊足、好守のイメージが定着し、新人王も獲得した。

毎年、自主トレは故郷の砂浜でスタートを切る。日の出がきれいな場所としても知られる。小坂は、徐々に明るくなる空を眺めながら、歩んできた道を振り返り、初心に帰る。

今年は例年以上に特別な気持ちで砂浜に立った。けがで昨シーズンが不本意に終わったからだけではない。新しい人生が待ちかまえているからだ。元日、砂浜近くの多目的施設「笠野学堂」で地元後援会のメンバーに「自分らしいプレーでベストを尽くすだけ」と決意を語り、その足で町役場へ行き、婚姻届を出した。

「町を挙げて後押ししたい」と後援会会長を務める町長の森久一。故郷をこよなく愛する小さな大選手に地元の眼差しも温かい。

「最高のプレーをもう1度、宮城で見せたい」。声援を胸に、小坂は復活を誓う。

略歴
1997年にロッテに入団。同年、135試合に出場、打率.261、盗塁56で、パ・リーグ新人王に輝いた。99年から3年連続ゴールデングラブ賞を獲得。98、2000年には盗塁王にもなっている。8年間で980試合に出場、通算成績は895安打、打率.255、盗塁239。右投げ左打ち。

◇抜群の守備力で飛躍を

プロ入り当時のJR東日本東北監督・赤平繁夫さん(56)
「JR東日本東北でこれまで、小坂の守備技術を上回る内野手を見たことはない。センターに抜けそうなヒット性の当たりも、軽々とさばく姿。ショートに打球が飛ぶと、目をつぶっていても、アウトが取れるという確信があった。『まだ一流選手じゃないですから』。謙遜するところも小坂らしいが、子供達に夢を与えるようなプレー、そして、ファンサービスをこれからは、期待する。東北楽天ゴールデンイーグルスのプロ野球参入で、地元・県営宮城球場(フルキャストスタジアム宮城に変更予定)でのロッテ戦もぐんと増える。一回り成長したプレーを楽しみにしている。」

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