わたしはかもめ2005年鴎の便り(3月)

便

3月3日

オリックス4−7千葉ロッテ(スカイマーク)

オリックスの川越は4回1失点も、走者を背負った時のリズムの悪さを解消できなかった。迎、下山、阿部真が好打で定位置奪取の意気込みを示した。ロッテは新戦力のパスクチの2安打は収穫。渡辺正は長打力アップを印象づけた。

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千葉ロッテ0100012217
オリックス0100020104
小林宏
「今日は新球カットボールを何球か投げました。変化球が高めに浮いてしまいましたね。(MAX138キロに)こんなものでしょう。去年はもっと遅れていた。それに比べれば全然いいですよ。去年はオリックスとの相性が悪かったけれど、今年は勝ちたいですね。」
高木
「チェンジアップを自分のものにすることが第1。まだまだだけど、使えるかなというところまでにはなってきた。残りのオープン戦でしっかり投げて、自分のものにしたいね。」

◇日に日に進歩パスクチ

ロッテの新外国人パスクチが、強烈な中前適時打を含む2安打。2月26日の韓国ロッテ戦に続いて前日のオープン戦も無安打だった26歳は「自分の仕事は走者をかえすこと。もっとファンの声援を浴びたい」と喜んだ。

昨季のチーム打率はリーグ最下位。メジャー経験を持つパスクチの長打力に期待を膨らますバレンタイン監督は「日本の野球を覚え、日に日に進歩している」と笑顔で話した。

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新外国人パスクチが2安打[スポニチ]

新外国人パスクチが、オープン戦2試合目で快音を響かせた。4回2死一塁で、前の打席で手が出なかった川越のフォークを投手強襲し初安打。6回には相木から中前適時打して初打点も記した。「打った後の声援には帽子を振って応えたよ。自分は走者を還すのが役目だから、どんどん声援を浴びたいね」。昨年3Aエドモントンで92打点をマークした右の大砲にバレンタイン監督も「投手に慣れてくれば」と期待を膨らませた。

◇渡辺正3戦2発

渡辺正が8回に左越えに2ラン。韓国ロッテとの練習試合を含め、実戦3試合で2発目の本塁打を放った。「技術云々より、ただ来た球を打つ…とガムシャラにやっている」。昨年4月の近鉄戦で一塁にヘッドスライディングして左手親指を骨折した闘志あふれる25歳は「あれ以降、頭から滑ってません」と笑った後、「でも必死にやらないと開幕1軍に残れませんから」と表情を引き締めた。

◇公式戦なみ継投

オリックスが公式戦さながらの継投を見せた。仰木監督は3−3の7回2死二塁の場面で3番手・吉井から右横手投げの近藤へスイッチ。さらに、8回2死に左打者の塀内を迎えると近藤から左腕・野村へと小刻みな継投を見せた。「開幕が近づくと幅は狭まってくる。それまではみんなが競争」と公式戦を想定した継投の中で中継ぎ陣をテストしていく考えだ。

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渡辺正が“決勝”2ラン[報知]

◇オープン戦

ロッテが2ケタ安打で快勝。サブローの適時打や渡辺正の2ランなどで中盤以降、着実に加点した。新外国人のパスクチも2安打と復調。オリックスは先発・川越が4回1失点と安定した投球を見せたが、リリーフ陣が不調だった。

渡辺正人内野手が“ドラ1復権”へ猛デモを敢行中だ。8回、オープン戦初勝利を決定づける2ランを左翼席へ。最近3試合で、3打数3安打2本塁打と「一振り勝負」でレギュラー奪取へ強烈アピールを続けている。

97年のドラフト1位は無心の境地にいた。「技術は関係ない。ただガムシャラです」競争の激しい野手陣に対して公平にチャンスを与える目的で、どの選手も1日1打席の限定勝負が続くが、ここ3試合で2アーチ。内野全てをこなす器用さも備え、今季こそレギュラー奪取を狙う。

昨年4月、一塁にヘッドスライディングした際に左手親指を骨折。打率3割台と好調をキープしていた時期、必死さが裏目に出てしまった。悪夢を呼んだヘッドスライディングは封印中だが、持ち前のパワーで本塁打を量産する限り、必要はない。「1球1球死ぬ気でやってます」と目をギラつかせた渡辺正。その必死さは1年前と変わっていない。

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パスクチ2安打1打点…『ヴァル・コール』にご満悦[サンスポ]

前日のオリックス戦(姫路)で3タコだったロッテの新外国人・パスクチが、3打数2安打1打点で汚名返上。昨年初めてメジャー昇格を果たした26歳の大砲は「ランナーを還すのが自分の仕事。チームのために打ててよかった」とホッ。6回には左翼席から初めてファーストネームの『ヴァル・コール』が起き、「これからもたくさん聞けるといいね」と本人もご満悦だった。

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合併後初の本拠地試合は観客871人[ニッカン]

合併球団として初の本拠地の試合は入場者数871人。今季からオープン戦、公式戦で観客の実数を発表することにしているが、オリックス球団関係者も「公式戦に限ったことだが、発表で1000人を切ったことはない」と言う。スタンドはがらがらで、両チームの応援団が陣取る外野ではロッテファンの方が多かった。「平日の昼間。寒いし、天気が悪いしこんなもの。まだこれからです」と球団関係者は話すが、仰木監督は「土曜日だったらこれは困るな」と苦笑いしていた。

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スカイマークスタジアム“スカスカ”…初戦観客数871人[サンスポ]

気温10度と肌寒かった神戸。スカイマークスタジアムとして迎える初戦の客入りも、スカスカで寒かった。その数なんと871人。巨人、阪神が今季から導入することになった観客の実数発表。経営のガラス貼り化を目指すため、球界全体の流れとなっているが、オリックスも、その方式を取ることになった。

8回裏終了時点で、チケットの半券を数えた数字が871。3桁の数字にも、花木聡球場長は「寒いし、平日だし、もともと環境は、この時期よくない。でも常連さんの顔が見れたし、安心しました。これからですよ」と前向きだ。

寒い中、歓声を送っていたオリックスファンの男性は「いつものことですよ」と慣れたようす。阪神ファンと言う男性は「関西は2球団だけやから、オリックスにも頑張って欲しい。しかし、寒い試合やなあ」と厳しかった。

昨年の3月3日も、同球場(当時ヤフー)で、近鉄とオープン戦開幕戦。この時も同じような客の入りだったが、発表は2000人だった。実数発表になり、よりファンサービスの重要性が出てくる。奇しくもロッテ戦は、公式戦の本拠地最初のカード(28〜30日、大阪ドーム)。三上尚弘球団社長室長は「地元の少年を呼ぶようなイベントを考えている」とファン獲得へ必死だ。

仰木監督は「この条件からすれば、驚くに足りん。土曜なら驚くけどね」と平日のオープン戦なら、当然と言わんばかり。

新生球団として、第一歩を記す本拠地初戦は、お寒い客の入りだったが、これから試合内容が熱くなれば、自然とファンも球場へ足を運んでくれるはずだ。

オリックス・小泉球団社長
「実数発表になると、こういう形になるだろう。今は寒いし、公式戦だったら変わってくると思います。」

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横浜は交流戦50%オフ[報知]

5月6日からスタートするセ、パ交流戦で、横浜がパ・リーグ各チームのファンクラブや友の会会員を対象に、入場料を半額にする新サービスを導入する予定であることが3日、分かった。チケット購入時に会員証などを提示すれば、入場料が半額になる仕組み。パ同士では同様のサービスを行っているところもあるが、セのチームでは初めてだ。

今季から始まる交流戦は、入場者数やファン層が読めないため、営業的には未知数。それだけに、「お祭りムードに相応しい、思い切ったプランが必要」(球団幹部)との方針から、ビジターチームのファンクラブ会員を入場料半額にするという案が出てきた。馴染みのなかったパのファンに球場に足を運んでもらい、横浜というチームをもっと知ってもらうことも狙い。在京のパ党にとっては、嬉しいファンサービスになりそうだ。

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「西武ライオンズ売却」7月ヤマ場[報知]

◇堤前オーナー逮捕でグループ再編必至

コクド前会長で、西武ライオンズ前オーナーの堤義明容疑者が3日、証券取引法違反(虚偽記載、インサイダー取引)の疑いで、東京地検特捜部に逮捕された。西武グループが再編を目指す中でのカリスマ経営者の逮捕劇で、西武球団の身売りは加速するのか。球団側は否定しているものの、西武鉄道がグループの中核となる今年7月にも、1つの山場を迎えそうだ。

78年秋の球団創設以来、パの王者として君臨していた西武。身売りとなれば大問題だが、星野好男球団社長兼オーナー代行は3日、埼玉・所沢の球団事務所で、堤前オーナー逮捕による売却加速について、「それはない」と完全否定。既に独立した方針のもとで球団経営を進めていることを強調した。

しかし、売却話そのものは、堤容疑者が日本シリーズ後にオーナー職を退いたところから既に始まっていた。

球団の親会社であるコクドは昨年、新規参入に失敗した直後のライブドアや、テレビ朝日、有線ブロードバンドといった複数の企業に売却を打診した。だが、その額は200億円ともいわれ、さらに西武ドーム(現在はインボイス西武ドーム)をそのまま本拠地とする条件などが含まれており、交渉は難航。売却は一時凍結せざるを得ない状況になっていた。

それでも、西武グループが再編を目指す中、売却の方針に変わりはない。むしろ、堤容疑者の逮捕よりも、今後は西武鉄道の意向が売却を大きく加速させる可能性もある。「西武グループ経営改革委員会」がまとめた再編案によって、7月をめどにこれまでのコクドから西武鉄道が同グループの中核となるからだ。

次期社長には元みずほコーポレート銀行副頭取の後藤高志氏が就任予定。2日にはインボイス西武ドームと球団事務所の初視察に訪れている。後藤氏がグループ再建を考える上で、年間赤字が20億円といわれるライオンズをどのように判断するかが、大きな注目となる。

現状では積極的に手を挙げる企業はいない。が、経営改革委員会の諸井虔委員長は「買い手がつけば売却はある」というスタンスを崩さない。リーグ優勝15度、日本一に9度も輝いた名門は、グループ再編のうねりの中で、常に売却の危機にさらされている。

◇伊東監督「感謝は変わらない」

堤前オーナーの逮捕を受け、徳島・鳴門でオープン戦中のチームや、埼玉・所沢の球団事務所、西武第2球場で練習する松坂ら残留組は対応に追われた。

鳴門球場では練習前の午前10時過ぎ、逮捕前に黒岩代表がナインを集め、「野球に集中して下さい。ライオンズは大丈夫」と説明。報道陣には「厳粛に受け止めなくてはいけない。球団はV2を目指してスタートしており、使命感を改めて感じている」と話した。伊東監督も「非常に残念。現在があるのは(堤前)オーナーのおかげだし、感謝の気持ちは変わりません。現場の人間は現場で頑張るしかない」と言葉を選んだ。

4日のオリックス戦(スカイマーク)に先発予定のため、西武第2球場で調整中の松坂は「僕の立場では何も申し上げることは出来ません」と戸惑いを隠せなかった。球団事務所で取材に応じた星野オーナー代行兼球団社長は「ライオンズ、スポーツを愛された方。今置かれた立場の中で全力でやっていくしかない」と話し「球団売却が加速?それはない」と全面否定した。

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パスクチ2安打

新外国人ヴァル・パスクチ外野手(26=エクスポズ)が、強烈な中前適時打を含む2安打を放った。「自分の仕事は走者を還すこと。もっとファンの声援を浴びたい」と喜んだ。バレンタイン監督も「日本の野球を覚え、日に日に進歩している」と笑顔だった。

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オリ今季初ホームなのに観客わずか871人

オリックスが今季導入の観客動員の実数発表で、いきなり屈辱を味わった。本拠地スカイマークスタジアム初戦となった3日のロッテ戦の発表は何と3ケタ、871人。平日のデーゲーム、最高気温10度と悪条件とはいえ…。ちなみに昨年の本拠地開幕オープン戦(3月3日近鉄戦)の発表は2000人。実際はこの日と大差ない入りだったが、実数発表では“どんぶり勘定”は利かない。「土日にこれじゃ困るが、まあ、公式戦が始まってからの話。勝ち星を積み重ねていかんとね」と仰木監督はシーズンでの巻き返しを誓っていた。

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西武身売り否定必死

堤前オーナーの逮捕を受け、西武星野好男球団社長は、本件で球団売却の方向に進むことを完全否定した。3日、埼玉・所沢市の球団事務所で「元オーナーの逮捕を球団として厳粛に受け止めています」とコメント。球団への影響については「ないと思います。(オーナー職を)辞任されているし、今季についても球団は動いているから」と話した。

昨年10月の堤オーナー辞任以降、自立した球団運営を進めてきた。同社長は、命名権売却後初の対外試合となったインボイス(西武2軍)の教育リーグ、ロッテ戦(浦和)を午前に視察中、逮捕の一報を受けた。

神妙な表情を見せたが、球団売却の可能性については「私共はそれに答える必要はありません。自立した球団運営をすることが使命だと考えています。今まで以上にグループのシンボルとして、またファンの皆様に愛される球団になるよう努力していきたい」と完全否定していた。

◇球界に衝撃!!「残念」「野球と関係ない」…声声声

根来コミッショナーはこの日、慎重な発言に終始した。報道陣にコメントを求められ「野球に絡んだ話でなくコメントする立場にない」と、数回前置きした上で「ただ今回のことで、27年間、球団を育成して数々の優勝も飾った功績が否定される訳ではない」と語った。また、球団売却への影響については「それは(西武グループの)経営改革委員会でどうするか、会社でお考えになること。我々は、それを受けてオーナー会議や実行委員会で考えることです」と話していた。

西武の堤前オーナーが逮捕されたことについて、オリックス宮内オーナーは驚きの表情を見せた。この日、沖縄で女子ゴルフのダイキンオーキッド・プロアマ戦終了後に一報を聞くと「えっ」と絶句。「アルコールが入っているから、コメントを差し控えさせていただきたい」。

オリックス小泉球団社長
「野球以外の問題ですから、我々がコメントするのは難しい。」
楽天三木谷オーナー
「(広報を通じて)この件について特にコメントはございません。」
セ・リーグ豊蔵会長
「今回のことは野球と関係なく、詳細も分からず何も言えません。(逮捕に至ったという)事実は残念に思います。早く解決し選手がプレーに専念できる日がくることが望ましいと思います。」
パ・リーグ小池会長
「星野オーナー代行は西武ライオンズを引き続き維持すると言っている。こういう事態になって残念に思うが、選手達は動揺することなく野球に集中しペナントレースを戦い抜いて欲しい。」
日本ハム小嶋オーナー代行
「逮捕されたという事実に関しては、残念に思います。」
日本ハム今村球団社長
「逮捕ということは残念というしかないです。」
中日・白井文吾オーナー
「(堤前オーナーとは)オーナー会議の時に2度会っただけ。西武が今後どうなるかは分からないが、球団として無事に存続することを願っている。」
ヤクルト多菊球団社長
「(逮捕は)しょうがないだろう。人の会社のことはよく分からないよ。でもオーナーは辞めていたからな。」

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