わたしはかもめ2005年鴎の便り(3月)

便

3月4日

ロッテに楽天効果…開幕戦前売り4000枚が即日完売[サンスポ]

ロッテ−楽天の公式戦開幕戦(3月26日・千葉マリン)の先行発売の指定席4000枚が、発売から2時間で売り切れた。ロッテとしては異例の即日完売で、球団関係者は「予想以上の売れ行きです」と喜びを隠せない。26日の自由席、27日の指定席と自由席は、まだ購入可能。楽天効果は、まず千葉から!

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楽天様々!ロッテ開幕戦完売[報知]

楽天は、やはりパ・リーグの救世主だった。ロッテ・楽天の開幕戦(26日・千葉マリン)の指定席チケットが、発売後、即完売していたことが4日、分かった。同カードは楽天のプロ初戦。注目度の高さが改めて証明された形となった。

用意した前売り指定席4000枚に、全国から申し込みが殺到。発売後わずか2時間でアッという間に完売御礼。ロッテ・荒木企画広報部長は「予想以上の売れ行きでした」と嬉しい悲鳴をあげた。球団は急遽、当日券を前倒しして、販売を計画している。

開幕戦では両球団が協力して、観戦証明書付きの弁当や記念切手の発売を検討中。400勝投手の金田正一氏を始球式に招聘するだけでなく、チアリーダーも大増員。試合前にはイメージソングのライブも行うなど、野球観戦以外にもお得感満点の一戦となる。

ネットオークションで通常5200円のSS席に、ペアで2万2000円の値がつくなど、開幕戦チケットの希少性は増すばかりだ。

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「いい買い手あれば売却も」西武改革委[ニッカン]

西武の堤義明前オーナーの逮捕後初の西武グループ経営改革委員会(諸井虔委員長)が4日、都内のホテルで開催された。委員会終了後に会見した諸井委員長は、再建計画の中での球団の扱いについて「グループ内には球団を継続保有したいとの声が強く、私もそれはそれでいいのではないかと思っている」との意向を示した。諸井氏は続けて「年間20億円の赤字が出るからすぐやめてしまえとは考えていない。大いに活躍して欲しい」とエールを送った。

ただ、諸井氏が1月末に示した「優良な買い手が現れた場合は(来季以降に)売却の可能性も検討する」という姿勢は崩していない。この日の会見でも、通信関連サービス会社で西武2軍の命名権を買ったインボイス(東京)などの存在に「いい買い手があれば考える。私からおうかがいしてもいい」と話し、来季意向の球団売却可能性について、あらためて含みは持たせた。

◇「考えていない」インボイス

通信関連サービスのインボイスの広報IR室は「現在のところ、社として西武球団の買収は全く検討していません」とした。同社は西武の2軍と西武球場の命名権を取得しているが、将来的な1軍の買収の可能性については「(西武側から)ご提案があった場合には、当社にとっての費用対効果を考えて有益なものなら当然検討する」としながらも「そういう話はございません」と強調していた。

◇星野オーナー代行、パ会長に電話報告

パ・リーグ小池唯夫会長は4日、西武の堤義明前オーナー逮捕後、初めて星野好男オーナー代行から電話で報告を受けた。「これまで通り球団経営を続けていくという話だった。大変な状況であるが、日本一のチームとしてファンのためにもぜひとも頑張るよう言った」。26日の開幕戦は西武ドームに足を運ぶだけに、西武球団の動向にひとまずホッとした表情だった。

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西武グループ改革委、売却に前向き[スポニチ]

西武・堤義明前オーナー逮捕から一夜明けた4日、西武グループ経営改革委員会(諸井虔委員長=太平洋セメント相談役)が開かれた。諸井委員長は会見で、通信関連サービスのインボイス(本社東京・木村育生社長)が西武ライオンズの球団買収に意欲を示していることに関し、買収の申し出があれば前向きに検討。木村社長との会談にも応じる姿勢を示した。 改革委終了後の会見。インボイスが西武球団買収に強い関心を示していることを問われた諸井委員長は「いいオファーがあればその時点で考えますと言ってきた。インボイスとは会ったことはない。どういう会社なのか分からないが、そういうご提案があれば検討する」と前向きな姿勢を示した。さらに同社の木村社長が「西武さんから言われたら買います」と西武側からの打診を前提としていることに「私の方からお伺いしてもいい」と明言した。

1月28日に発表された西武グループ経営改革委員会の中間発表ではホテル、レジャー施設の4分の1程度を売却、撤退することを検討。ライオンズに関しては今季は引き続き保有するが「来季に向け有力な買い手があれば売却もあり得る」(諸井委員長)としていた。これまでライオンズ買収に名乗りを上げた企業はなかったが、前日インボイスの木村社長が買収に強い関心を示したことで状況は一変。改革委にとって球団の取り扱いは難問だった。西武グループ内で球場を所有。鉄道を乗り入れているため球団売却には現在の球場を本拠にすることが望ましい。その点、ドームの命名権を買い取り、所沢での球団経営に興味を示しているインボイスならば条件をクリアできる。諸井委員長の発言を伝え聞いた木村社長は「大変ありがたいお話です。もし諸井委員長がお時間をつくっていただけるならこちらから出向くつもり。私なりのプロ野球に懸ける熱い思いを伝えたい」と直接会談を熱望した。

ただ西武鉄道次期社長に内定している後藤高志氏(前みずほコーポレート銀行副頭取)は継続保有に意欲的。同氏は堤容疑者逮捕前日の2日に西武鉄道会長に就任予定の平野直樹氏とインボイス西武ドームを視察。自立した球団経営に取り組む球団の現状に理解を示している。この日諸井委員長も「西武グループの中ではライオンズをそのまま保有すべきという意見が多い」と語っている。

改革委は3月25日に西武グループ再編の最終答申を発表。夏前に西武鉄道を中核とし、球団株式を100%保有するコクドを吸収合併する形の新会社が誕生する。球団売却か継続保有か。決断のときが迫っている。

◇伊東監督「何と言っていいのか…」

渦中の西武は4日、オリックス戦(スカイマーク)が天候不順により中止。神戸市内の室内練習場で約2時間軽めの練習を行った。

伊東監督は「言葉は悪いけど、1つの区切りがついた訳だし、チームとしてはこれで野球に集中していかないといけない」と神妙な面持ち。ここ数日、堤容疑者に関する報道でチーム全体が野球に集中できない状況にあっただけに気持ちの切り替えを強調。インボイスが球団買収に前向きなことについては「現場としては何と言っていいのか分からない」と困惑の表情を見せた。

また、埼玉・所沢の球団事務所でも星野オーナー代行兼球団社長が「シーズンも始まっている訳だし、状況は変わっている」とした上で「インボイス?何の動きもありません」とこれまで通り球団の継続保有の姿勢を示した。

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ライオンズ継続保有も…西武グループ経営改革委員会[サンスポ]

西武グループ経営改革委員会(委員長・諸井虔=太平洋セメント相談役)の第13回会合が4日、都内のホテルで開かれた。諸井委員長は西武ライオンズについて「保有すべきという意見が多い」としつつ、「どこかいい買い手、オファーがあればその時点で考える」と現時点での白紙を強調した。

堤義明前オーナー(前コクド会長)の、証券取引法違反による逮捕の衝撃から一夜。グループ再編の作業は、しかし着々と進められている。1月28日の中間報告書に球団は「今シーズン末以降、具体策を検討」と記されたが、この日の諸井委員長は、西武グループ内で球団維持の声が根強いことを明らかにした。

諸井委員長
「グループ全体の相乗効果がどうなのかを1度チェックする。簡単に数字は出ないが、西武(グループ)の中で、ライオンズを保有すべきという意見が多い。」

これまで「年間20億円の赤字は小さな数字ではない」としていた同委員長だが、この日は「20億赤字だから、やめてしまえ、というのは違う」と、継続保有の可能性にも言及した。

コクドは、昨年11月にライブドアなど10社以上に200億円で売却を打診。だが、高額と西武ドームと一体での売却という条件に、現状で手をあげる優良企業は出ていない。一方で同委員会は、グループ内の不採算事業のリストアップを進めている。事業の再編と、球団独自の赤字圧縮の結果、さらに買収を希望する企業の出す条件との兼ね合いで、存続か売却かが決められる。

諸井委員長も「何かいい買い手、オファーがあれば考えます」と、条件重視であることを強調。同委員会は25日にも最終報告を行うが、そこで出される方針が注目される。

西武・黒岩彰球団代表
「委員会の報告を受けていないので詳しいことは分かりません。ただ、開幕を迎える時期に、こういった話(球団買収)が出ることは疑問を感じます。」

◇インボイス「まだ検討はしていない」

西武2軍の名前と西武ドームの命名権を年間4億5000万円で契約している通信関連サービスのインボイス(本社・東京)などが、球団経営に意欲を持っているといわれるが、諸井委員長は「実はよく知らない。そういうご提案があればうかがわなければいけない。今の段階ではそういうスタンスです」と話すにとどまった。また同社は「まだ具体的な検討はしていない」とコメントした。

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西武売却へ経営改革委前向き方針[報知]

ライオンズ売却が現実味を帯びてきた。「西武グループ経営改革委員会」が4日、都内のホテルで開かれ、諸井虔委員長(太平洋セメント相談役)が西武球団の売却について「(買収の)提案があれば伺っていかないといけない。私の方から伺ってもいいと思う」と発言。初めて球団売却へ前向きな姿勢を示した。

この日、一部報道で今季から2軍の命名権契約を結んだインボイス社が球団買収に意欲を見せたことを受け、「何かいい提案があってオファーがあれば、その時点で考える。インボイスという会社はよく知らないが、具体的な中身を詰めて、グループにとっていいことだと思えば」と条件によっては売却交渉のテーブルに着く考えを明らかにした。

1月28日に開かれた中間報告の席で同委員長は「優良な買い手が現れるかどうかを見ながら決めていく。具体策の検討は今シーズン以降」と今季の保有は明言したが、来季以降については“白紙”を強調。それだけに、グループ再編に取り組むトップ自ら働きかけを行うことをにおわせた発言は大きな意味を持つ。

グループ内では「ライオンズはそのまま保有したい」という意見が強く残るが、毎年20億円の赤字を生む球団の存在はリストラで再興を図るグループにとっては小さくない。改革委は今月25日に最終報告のとりまとめを予定している。シーズンオフを待たずして、身売り話が一気に加速する様相も呈してきた。

◇松坂は平静装うもオーナー変更時メジャーは?

堤義明・前オーナーの逮捕から一夜明けた4日、西武・松坂の先発予定だったオリックス戦(スカイマーク)は雨のため中止。練習後に帰京した右腕は終始、平静の表情を貫いた。

ポスティングシステムによるメジャー移籍を“約束”した前オーナーの失脚、身売りの加速…。早期メジャー挑戦が白紙になりかねない状況に、複雑な心境であることは間違いない。それでも、逮捕当日から一貫して「僕の立場では何とも言えません」という態度を崩さなかった。

堤容疑者は昨年2月、松坂のメジャー移籍について「引き留めない」と発言。昨オフの契約更改では松坂自身が球団にメジャー挑戦の意思を伝え、球団側も「万人が認める形なら」(星野球団社長)と事実上容認していた。しかし、仮に来季、球団が売却された場合、新オーナーが目玉選手の移籍を認めるのは考えにくいのが現状だ。08年オフのFA取得を待たねばならない可能性もある。

松坂のオープン戦初登板は、7日の中日戦(ナゴヤドーム)で中継ぎ2イニングに変更。その後は12、19日の共に楽天戦を経て開幕を迎える予定の右腕は「相手はこの時期どこでもいい」と断言。揺れる心境は押し隠して、開幕へ向け調整を続ける。

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雪辱胸に若手に活入れ[朝日新聞・千葉]

まだ外は真っ暗だった。午前6時。1軍キャンプの休日、ボビー・バレンタイン監督(54)は前日から温めていたプランを実行に移した。同じ鹿児島県内の2軍キャンプ地に自転車で視察に向かったのだ。

県内とはいえ距離にして54キロ。しかも険しい山沿いを通るコース。小雨が降る中、周囲の反対を押し切ってボビーはペダルをこいだ。正午過ぎ。ボビーは汗だくになりながらも見事、完走。途中、リタイアしそうになったこともあったが「オレは妥協が嫌いなんだ」と自分に言い聞かせ、再び自転車に乗ったという。

今年のキャンプもボビーのエピソードには事欠かなかった。新聞などで知られていない話ではこんなこともあった。

キャンプ初の紅白戦が行われた2月21日の夜のこと。監督がその試合で精彩を欠いた若手野手7人を夜間練習に指名した。マウンドにはボビー。不甲斐ない若手選手に自らが打撃投手を務めてげきを飛ばした。代わる代わる指揮官の力のこもったボールを打った選手たち。時間にして50分。200球近く投げた将の思いは確かに通じた。練習後の選手達の目の色は明らかに変わっていた。

この話には続きがある。ホテルに戻って監督室を訪れた私は目を疑った。ボビーの白いストッキングが真っ赤に染まっていたのだ。実はその前日に打球を左足に当て、つめを割るアクシデントに見舞われていた。それを押してこの夜、若手に活を入れてくれたのだ。

「練習がつらいと思う時もあるだろう。スタッフも仕事が厳しいと思うこともあるに違いない。そんな時はみんなで思い出そう。去年、わずか0.5ゲーム差でプレーオフを逃したということを」。

キャンプ中、何かある度にボビーが口にした言葉だ。厳しい試練を乗り越えて、今年こそボビーと一緒に夢をかなえたい。鹿児島での1ヶ月を終えた今、チームの誰もがそう願っている。

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