広島は先発の長谷川が4回1失点で、6連続を含む8奪三振。打線も森笠が3ランを放つなど、11安打で10点を挙げた。ロッテはベテラン小宮山が3回5失点と今後に不安を残す内容。打線は11残塁と、好機に適時打が出なかった。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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千葉ロッテ | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 3 |
広島 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 0 | 3 | 2 | x | 10 |
ロッテは39歳のベテラン小宮山がオープン戦に初登板し、3回を4安打5失点の内容だった。登板した4回は3人で片付けたが、5回は打球を足に受けた影響もあったのか5点を失った。それでも「失点は残念だが、ボールそのものは言うことを聞いてくれた。まあまあかな」と納得の表情だった。
今季開発したナックルのように揺れる新球「シェイク」も4球投げたが、こちらには「全然駄目。揺れてないのでただのスローボール」と厳しい採点だった。
オープン戦初登板となったロッテのベテラン小宮山は、3回を4安打5失点と今1つの内容だった。5回に右すねに打球を受けた影響もあって一挙5点を献上したが「失点は残念だが、ボールそのものは言うことを聞いてくれた」と納得顔。ただ、4球だけ試投した新球シェイクについては「全然揺れなかった。あれじゃ、ただのスローボール」と不満げだった。
広島は、先発・長谷川が6者連続を含む8奪三振で4回1失点と復調をアピール。打線も森笠の3ランなど、集中打で10点を奪った。ロッテは、セラフィニが3回無失点と好投した一方で、小宮山が3回5失点。ローテを狙う2投手の明暗が分かれた。
小宮山悟投手が5日の広島戦(福山)でオープン戦初登板したが、ナックルのように揺れるはずの新球「シェイク」が全く変化せず、2イニング目となった5回に5失点した。原因は広島が使用する那須社製のボールと言い、「大きさがまるっきり違う」と口をとがらせた。
揺れない。だから、投げられない。「全然ダメ。揺れてないから、ただのスローボールになった」広瀬の打球が右すねを直撃した影響もあったが、それ以上に「シェイク」が使用不能に陥ったことが大量失点の要因となった。4回に2度試投した魔球は、ともにファウルされた。球速80キロ台のためタイミングを外す効果はあったものの、変化はゼロ。やむを得ず封印した5回に5点を失った。
揺れない理由は、指先が知っていた。「握った感覚で球の大きさが全然違った。広島のボールは小さかった」。ロッテがキャンプ中に使用したのはミズノ社製の綿糸を使った縫目の高い球。紅白戦では打者を手玉にとった魔球が、この日の球では全く言うことを聞かない。「(那須社の球に)慣れる必要がある」と6回に再び2球を投じたが、揺れることはなかった。
「シェイク」はフォークのように2本指ではさむ。小宮山は「本来、小さい球の方が投げやすいはず。慣れの問題。揺らすことさえできれば多投するよ」と前向きだった。この試合を含め「シェイク」をミートされたことはキャンプ中から1度もない。球の違いはベテランの適応力で乗り越えていくしかない。
今年40歳を迎える小宮山がマウンドに立ちつくした。5回、2死満塁から新井に左前2点打。続く森笠には右越え3ラン。3回5失点と炎上し「点を取られたのは残念」と神妙な面持ち。広島が使用している低反発球についても「ボールの大きさがまるで違った」と困惑。ナックルに近いオリジナルの変化球『シェイク』を4球、試したが「揺れていないので、ただのスローボールだった」とガックリ。