1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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千葉ロッテ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 |
西武 | 0 | 0 | 1 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | x | 4 |
ロッテの守護神・小林雅が新球カットボールを同一リーグ相手に初披露した。6回に登板し1死二、三塁から左の高木浩、小関(ともに代打)に多投。空振り三振と一ゴロで無失点に切り抜けた。「ボールの軌道は合格点」。左打者に対する内角への真っすぐがシュート回転するために習得。投げる際にカットのようにボールを切らず、握りと手首の角度で変化させるもので「ミクロの世界」と手応えをつかんだ。
西武鉄道の社長就任が内定している後藤高志特別顧問(前みずほコーポレート銀行副頭取)が10日、西武球団売却を否定した。
この日、埼玉・所沢市の西武鉄道本社で行われた「西武グループ社員とライオンズの懇談会」の冒頭で「西武グループの信頼回復のためには日本一のライオンズは欠かせない。昨今言われている売るとか売らないとかの話は根も葉もないこと。日本一のチームに対して失礼です」とグループのトップとなる同氏が、初めて球団売却問題について言及。星野オーナー代行兼球団社長も「(インボイス・木村社長の話は)直接聞いてもいないし、答える必要はない。我々は(シーズンに向け)戦っている段階。この時期に売るとか買うとか言って欲しくない」と開幕を前にグループ全体で野球に専念する環境を整える姿勢を示した。
この日、西武グループ経営改革委員会の諸井虔委員長(太平洋セメント相談役)も球団の売却を検討する方針を否定。民放の生放送番組に出演し「チームはグループの広告塔。現時点で手放すことは考えていない」と語った。同委員長は4日に、インボイスが西武球団買収に意欲を示していることに対し「いい買い手がいれば考える。私からお伺いしてもいい」と売却を検討する姿勢を示していたが、この日は一転、売却を否定した。
西武2軍と球場のネーミング・ライツ(命名権)契約をした情報通信サービス大手のインボイス社の木村育生社長が10日、インボイス西武ドームでロッテ戦を観戦。球団買収について「売ると言っていないものは買えません。西武が存続するのなら引き続き応援していきたい」と前置きした上で「もしそう(買収)なれば球団名にインボイスはつけません。フランチャイズ、本拠地もそのままで名前はライオンズを残すことが相応しいでしょ」と話した。
西武グループ経営改革委員会の諸井虔委員長(太平洋セメント相談役)は10日、プロ野球西武球団の売却を検討する方針を否定した。この日の民放の生放送番組に出演し「チームはグループの広告塔。現時点で手放すことは考えていない」と語った。
同委員長は4日に、通信関連サービスのインボイス(東京)が西武球団買収に意欲を示しているとの報道に対し「いい買い手がいれば考える。私からお伺いしてもいい」と球団の売却を検討する姿勢を示していた。
一方、インボイスの木村育生社長はこの日、西武の2軍に続いて命名権を取得した「インボイス西武ドーム」で初めて行われたオープン戦を観戦し「売らないという球団を買いたいといっても仕方がないが、経営状況は知りたい」と話した。
西武・伊東勤監督や選手一同が10日のロッテ戦後、所沢市内の西武鉄道本社で行われた「西武グループ社員との懇談会」に出席。冒頭で同社の社長に就任予定の後藤高志特別顧問が「西武ライオンズは売却などといわれていますが、根も葉もないこと。日本一のチームに対して失礼。西武グループの信頼を回復するには、日本一のライオンズは欠かせません」と球団保有への強い意思を示した。これには伊東監督も「心強い言葉で勇気づけられた。選手もモヤモヤしていたものがあったと思うけど、これで野球に集中していける」と安心していた。
インボイスの木村育生社長は同日、西武の2軍に続いて命名権を取得したインボイスドームを訪れ「私は2軍を応援したいけど、その中で1軍の話があれば協力はする。まずは売る、売らないをハッキリしてから」と1軍への興味も示していたが、現時点では厳しい“風向き”のようだ。
西武ライオンズの選手、監督らスタッフと西武グループ社員による懇談会が10日、埼玉・所沢の西武鉄道本社で行われた。球団創設以来初めて行われた懇談会では、約700人の社員と、1軍に在籍する51人の選手、首脳陣を前に西武鉄道次期社長の後藤高志氏が球団売却について言及。「根も葉もないこと。日本一球団に失礼」と堤前オーナーの逮捕を受け再浮上している身売り問題を完全否定した。西武グループがまずは身内の結束を固め球団の継続保有を目指す。
オープン戦を終えたばかりの選手達が、スーツに着替え、鉄道本社に集結した。1978年の球団創設以来初めてとなったグループ社員との懇談会。くしくも3日に絶大な影響力を持った堤前オーナーが逮捕された直後の開催だった。グループの先行きを不安に思う社員、再浮上した球団身売り問題に揺れる球団が一致団結した。
懇談会の中では後藤高志次期西武鉄道社長(前みずほコーポレート銀行副頭取)も「信頼を回復するためには西武ライオンズは欠かせない」と挨拶。現在、空席になっている球団オーナーの後任として最有力視される同氏が、出席した伊東勤監督、松坂ら1軍全選手を前に初めて球団を継続保有する意向を明らかにし、周囲を一安心させた。 星野好男オーナー代行兼球団社長は懇談会の趣旨について「同じグループだけど、選手と接する機会がなかった。昨今も(身売りなど)色々と言われているけど、今まで以上にグループの仲間という意識を持っていただければ」と説明。会では選手が気さくにサイン、撮影に応じ自然と連帯感が生まれたと言う。
取引銀行などグループ外からの球団の売却圧力は高まりつつあるといわれる。堤前オーナーが逮捕された翌日の4日には、西武グループ経営改革委員会の諸井虔委員長が「(買収の)提案があれば伺っていかないといけない。オファーがあればその時点で考える」と発言。それを受け、西武2軍と西武ドームの命名権契約を結んだインボイス社が名乗りを上げた。
「インボイス西武ドーム」の初試合となったこの日、木村育生社長が試合を観戦。「今はあくまでドームと2軍です。売らないと言っているところに買いたいといってもしようがない」と前置きした上で「1軍のことがあれば協力したいと思っている。経営状態がどうなっているのかを知りたい」と買収への意欲をのぞかせた。
一方でグループ内では球団をシンボルとして継続保有したいという意見が強く残っている。この日テレビ出演した諸井委員長は「コクドや西武鉄道は球団を必ずしも売りたい訳ではない」と説明。星野社長はこの日の木村社長の発言を受け「直接は聞いていない。売らないと言っているのに失礼な話。我々は(シーズンに向け)戦っている段階なんだから」と不快感をあらわにした。日本一球団を継続するため、西武グループが懇談会を開いて、一致団結する姿を世に示した。
西武鉄道の“トップ”が言明した「売らない宣言」に、現場側もホッと肩をなで下ろした。伊東監督は「挨拶の中で力強いことをおっしゃったし、心強い話をしていただけたと思う。(売却話が)不安だった選手達も心のもやもやが取れたのでは」と安堵の表情を浮かべた。出席した松坂も「グループ全体を盛り上げていこうという話でした。(西武)鉄道の人達ともフレンドリーに話せました」と、球団の継続保有への手応えを感じていたようだ。
日本一のチームを襲った、前オーナーの堤容疑者の逮捕から始まる売却への不安…。そこに時を合わせて行われた“結束の儀式”だった。指揮官は「今回は初めての試みで、グループの社員の人達も身近に感じてくれたと思う。あとは今まで通り、現場は結果を出して行くしかない」と、あらためて連覇の必要性を強調した。
小林雅がオープン戦2度目の救援を無難にこなした。6回の1イニングだけ登板。連打でいきなり無死二、三塁のピンチを背負ったが、ここから本領発揮。野田以下を3者凡退に仕留め、無失点に切り抜けた。「わざとピンチ?そんな芸当できないよ。でも、点をやってはいけないと集中できた。もう体はいつシーズンに入っても大丈夫」と楽しそうだった。
球団売却問題がくすぶる西武と、球場と2軍のネーミングライツ(命名権)を取得した通信関連サービス会社「インボイス」(木村育生社長)の間で、微妙な溝が広がりつつある。「インボイス西武ドーム」と球場名が代わり、オープン戦の開幕戦(ロッテ戦)を迎えた10日、木村社長が球場に訪れて球団買収へのプランを語った。これに対し、星野好男球団社長が不快感をあらわにした。西武グループの経営改革委員会も継続保有の意向を示しているだけに、“内紛”に発展しかねない状況だ。
球団側が不快感を示すのも無理はない。球団に協力しているはずのインボイス木村社長が、球団買収への意欲を感じさせる発言を連発した。「(球団を)売らないというのであれば、今まで通りのスタンスです。2軍の選手を応援し、ドームの名前でウチの会社の名前を売りたいだけですから」としたが、話はそれだけで終わらなかった。
「1軍を経営したら、インボイスの名前は付けず、ライオンズでやります。赤字がトントンになって黒字になったら、違うオーナーに売ってもいい。フランチャイズ本拠地も同じがいい。パ・リーグは東京の球団がないんですから」。
報道陣に囲まれた木村社長の発言は、球団を所有した後のような内容だった。「売らないといっている会社に買いたいといっても意味がない。まずは売る売らないがはっきりしてからです。今はドームと2軍、インボイスがいかに協力しているかを見て欲しい。秋までありますし」と、時期が時期だけに、微妙なニュアンスのコメントも出た。
ロッテとのオープン戦本拠地開幕試合に姿を見せた星野球団社長は、木村社長の発言を伝え聞き「売らないと言ってるのに、失礼な話。直接、聞いてないし、答える必要はない。我々は闘っている段階なんだから」とムッとした表情。確かにインボイスは球場と2軍のネーミングライツで年間4億5000万円の資金援助をしているが、球団売却騒動を蒸し返すような発言に、球団の最高責任者として黙っていられなかったのだろう。
いずれにせよ、連覇を目指す大事な開幕を控えたフロントとチームにとって、球団売却に絡む発言がありがたくないのは事実。試合前、星野社長は「この時期に売るとか売らないとか、そういう話はしないで欲しい。続けるって決めてるから営業努力をしているんだから」と悲痛なコメントを残していた。
「西武グループ社員と西武ライオンズとの懇親会」と題した壮行会がこの日、埼玉・所沢の西武鉄道本社で行われた。みずほコーポレート銀行副頭取から西武鉄道社長就任が内定している後藤高志顧問は「色々言われているようだが、日本一の西武ライオンズに失礼」と球団売却を否定し「夜が明けない朝はない。素晴らしい朝がくるだろう」とグループ社員と伊東監督をはじめとする選手や職員40人を激励した。伊東監督も「こういう会は初めて。グループ意識も高まるし球場に応援に来てくれる人もいるでしょう。我々、現場も、それに応えたい」と奮起していた。
西武グループ経営改革委員会の諸井虔委員長はこの日、西武球団の売却を検討する方針を否定した。この日の民放の生放送番組に出演し「チームはグループの広告塔。現時点で手放すことは考えていない」と語った。同委員長は4日の経営改革委員会終了後に、インボイスが西武買収に意欲を示しているとの報道に対し「いい買い手がいれば考える。私からおうかがいしてもいい」と、来季以降の球団売却の可能性について含みを持たせていた。