横浜先発のセドリックは、低めのコントロールが良く、6回を2安打無失点の投球。先発ローテーション入りをアピールした。ロッテ小野は3回を投げ2失点、先発ローテーション復帰にはまだ課題が残った。2番手で登板した加藤は3回を4奪三振と順調な仕上がり。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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横浜 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 6 |
千葉ロッテ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 |
加藤が崖っ縁から、はい上がった。先発ローテ入りに黄信号がともる中、3回を完全。直球と縦のカーブを主体に4三振を奪い、先発候補に踏みとどまった。
追いつめられた男の気合は違った。8日の西武戦(千葉マリン)ではフォームが一定せず3回5失点。「汚名返上するつもりでした」と背水の陣で臨んだ。前回の反省を踏まえ、この日はスムーズな体重移動を意識。「イメージ通りできました」と、わずか3日で見事本来の投球を取り戻した。5回無死では田中一に対して、カウント0−3からオール直球で三振。四球から崩れる悪い癖も出ず、安定感を見せつけた。
ロッテの先発左腕は現状ではセラフィニ1枚だけに、バレンタイン監督は「加藤は成長を続けているね」と復調を喜んだ。「先発でやりたい本心はある。自分の投球さえできれば、ローテに入れる」と力強く言い切った加藤。02年に11勝を挙げた実績もある。自信を取り戻したサウスポーが、先発ローテに飛び込んでいく。
4回から登板した加藤が3回を無安打4三振の無失点。8日の西武戦では中島に満塁弾を浴びるなど5失点だっただけに「(前回は)かなりよくなかったので汚名返上って感じですかね」と笑顔。バレンタイン監督も「成長しつづけている印象」と高く評価。ロッテの先発候補には左腕がいないため、ローテ入りの可能性は十分だ。
本拠地初登場となった小林雅が打者3人をわずか8球で抑えた。選手会長としての仕事もこなす守護神は、バレンタイン監督から「選手がみっともなく髭を伸ばすのはダメ」と指摘され、選手同士で相談。「ゲンを担いでいる選手もいるので。社会人として、無精髭はやめましょうということになりました」。もっとも小林雅は髭を生やしておらず、「しばられるのは嫌」とゲン担ぎもしない。
2軍で調整を続けている黒木知宏投手が13日、千葉マリンでの1軍練習に再合流、フリー打撃に登板する。
ローテーション入りを狙う加藤が2番手で登板し、3回完全の投球を見せた。「イメージ通りの投球ができた。直球が走っているので緩急が使える」。110キロ台のカーブと120キロ台のチェンジアップを効果的に使い、4三振を奪った。崖っ縁のマウンドだった。8日の西武戦(千葉マリン)では中島に満塁本塁打を浴びるなど3回5失点。「いいところを見せたかった。先発でやりたいですから」と汚名返上の快投に胸をなで下ろした。井上投手コーチも「今日の内容なら何も言うことはない」と話した。
ロッテの加藤康介投手が先発入りに前進した。「前回悪かったので、いいところを見せたかった」と危機感を胸に力投した。体重移動の修正で球威が戻り、「緩急がついた」と言うように3回を無走者と完璧に抑えた。11勝を挙げた2002年以来のローテーション入りに「先発でやりたい」と意欲を見せた。
前日の楽天戦に続き、わずか6安打でオープン戦3連敗を喫した。ここ3試合、1ケタ安打でチーム打率も2割3分台。この日もフランコの1発で完封を免れるのがやっとの貧打ぶりに、バレンタイン監督は「力のある打者が揃っているのに、その力を出し切れていない」と、おかんむりだった。
5年目の加藤が3回完全投球で先発ローテ入りをアピールした。前回登板時は中島に満塁本塁打を打たれるなど3回5失点。「もう失敗は許されない」と臨んだこの日の横浜戦は、4回から3イニングを無安打無四球4奪三振で零封した。「直球が走って、緩急をつける投球ができた」と加藤。入団2年目までに通算20勝した黄金左腕もここ2年はケガなどで鳴かず飛ばず。「何とか先発陣に食い込みたい」と意欲を見せていた。