わたしはかもめ2005年鴎の便り(3月)

便

3月14日

チャリティードリームゲーム

◇日本人選抜5−3外国人選抜

日本人選抜は1回に4点を先取。井端(中日)松中(ソフトバンク)の連続適時打に続き、城島(ソフトバンク)の犠飛と嶋(広島)の中前打で畳み掛けた。4回にも加点し、終盤は小林雅(ロッテ)−五十嵐(ヤクルト)の継投で反撃をかわした。外国人選抜は2回にアルモンテ(日本ハム)の2点本塁打、6回はローズ(巨人)の左前適時打で追い上げたが、及ばなかった。

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ドラフト改革を約束!リミットは8月[スポニチ]

日本プロ野球組織(NPB)と日本プロ野球選手会(古田敦也会長=ヤクルト)によるプロ野球構造改革協議会が14日、都内のホテルで12球団代表者と21選手が参加して開かれた。中長期ビジョン策定を優先するNPB側に対し、選手会からはドラフト改革の早急化を求める意見が噴出。8月を期限として新たなドラフト制度を策定することを両者が確認した。

NPB側は会議の冒頭、現行制度の基本改革など4項目を中心に中長期ビジョンを策定。並行してドラフト改革、移籍の活性化などを議論する方針を選手会側に伝えた。古田会長は大筋で理解を示したものの、他の幹部達からドラフト改革のスピードアップを求める意見が噴出した。

「完全ウエーバーか、今まで通りのドラフトなのか、この時期に詳細が決まってないようなら今季から(新たなドラフトは)無理でしょう」(中日・井端選手会長)。さらに他球団選手会長から「これでは遅いのではないか」「このままではラチがあかない」との意見が続出。ドラフト改革のタイムリミットを明らかにするようNPB側に迫った。さらに選手会側は完全ウエーバー制を導入することを前提に、社会人、大学生、高校生を分けた形のFA短縮試案を提示した。

当初「いつかはやります」とかわしていたNPB側だったが、選手会側の反発に態度を一変させた。選手関係委員会の瀬戸山委員長(ロッテ球団代表)は「“いずれそのうち”では選手の方から具合が悪いといわれた。8月にはやらなければいけない。お約束したことはきちっとやらせていただく」と8月までのドラフト改定を確約した。

選手会は7月22、23日の球宴期間中に選手会総会を開く予定で「総会で全選手に諮れるようにしてください」とさらなるスピードアップを要求した。NPB内では完全ウエーバーから自由枠存続まで意見が分かれているのが現状。8月までの意見統一は困難を極めそうだ。

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5安打の敗戦にも大満足!発案者のバレンタイン監督[サンスポ]

わずか5安打の敗戦にもバレンタイン監督(ロッテ)は笑顔だった。チャリティーゲームの発案者として「今日の試合は勝つためにお金をもらったのではない」と胸を張った。

社会貢献に深い関心を持つ監督は、平成7年7月の「阪神大震災復興チャリティー・ドリームゲーム」でも指揮。日本球界に復帰した昨年から相次ぐ自然災害には人一倍胸を痛め、今回の慈善試合を企画し実現させた。この日の収益金は後日発表されるが、5回裏の時点で約820万円。選手が着用したユニホームがインターネット上でオークションされるため「1000万円を超えるといいね」と期待を込めた。

試合終了後には、フォーリンドリームズの記念撮影を提案するなど「監督というより、ファンとして楽しんだ」監督。ファンあってのプロ野球。試合を通じて、被災者に勇気と力を与えた。

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プロ野球統一スローガンは「フルスイング!」[サンスポ]

日本プロ野球組織は、今季の統一スローガンとして「フルスイング!」を採用すると発表した。「フルスイング!」には、昨年の球界再編騒動を経てプロ野球に携わる人が球界発展のために全力で取り組むとの意味が込められ、選手、監督、審判員は公式戦でロゴマークを帽子につけてプレー。また、シンボルとして“誓いの白球”と名付けられた直径2メートル30のボールを作製し、12球団の監督、選手全員がメッセージを記入。3月26日のパ・リーグ開幕日にはインボイス西武ドーム、4月1日のセ・リーグ開幕日には大阪ドームに登場する。

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ドラフト改革など8月末までに方向性を…構造改革協議会[サンスポ]

日本プロ野球組織(NPB)と労働組合・日本プロ野球選手会が諸問題を話し合う構造改革協議会が14日、都内のホテルで各球団代表者と選手会長ら12球団の21選手らが参加して開かれ、ドラフト制度改革などで8月末までには具体的な方向性を出すことを確認した。

今後はNPBのワーキンググループ(作業部会)が

(1)
球団経営の刷新
(2)
現行制度の基本改革
(3)
野球の裾野の拡大
(4)
人気創生

の4項目を中心にドラフト制度や移籍問題などを議論することが報告され、選手会からは話し合いの早急化を求める意見が上がった。さらに4項目には優先順位をつけ、ワーキンググループ、コミッショナー事務局だけでなく、数球団からスタッフを招集して各項目の具体化を図る。

構造改革協議会の前にはワーキンググループの会合が行われ、3月末までにアマ球界と意見交換し、4月中旬をめどに米大リーグ、サッカーJリーグの現状視察をすることが決まった。

◇世界を見据え議論

会議では世界戦略についても議論された。11月開催予定の「アジアチャンピオンズカップ(仮称)」について、古田選手会長は将来の大リーグとの対決を見据え、親善試合ではなく、真剣勝負を求めた。

また、古田会長は来年3月開催予定の国別対抗戦「スーパー・ワールドカップ」の日本代表を年内に選考することも求めた。巨人の清武球団代表は「古田君の要請はありがたい。NPBには世界戦略の組織がないから、そういう議論で戦略が立てやすくなる」と話した。

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渡辺俊オフ返上

15日の日本ハム戦(千葉マリン)に先発する渡辺俊が、本拠地で自主トレーニングを行った。チームは完全オフだったが、同級生の梶原広報を相手に30メートルのキャッチボールと球場裏の砂浜ダッシュで約2時間、汗を流した。昨年の日本ハムとの対戦成績は4勝0敗、防御率2.67と相性は抜群だけに「ここで勢いをつけたい」と調整に余念がなかった。

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ボビーが動いたドリームゲーム

募金箱の前でにこやかに握手に応じ、声をかける。東京ドーム22番ゲートを入ってすぐのコンコース。笑顔でファンに接したロッテ監督のボビー・バレンタインこそ今回の「チャリティードリームゲーム」の言い出しっぺである。

きっかけは昨年11月、友人のエーエム・ピーエム・ジャパン会長、秋沢志篤と食事を共にしたときだ。再編問題に揺れる球界の現状について話をしているうち、話題は自然と新潟県中越地震や相次ぐ台風による甚大な被害に及んだ。

「困った状況に置かれている人達がたくさんいる。彼らのために何かしないといけない」。頭に浮かんだのが日本人チームVS外国人チームのチャリティー試合だった。前回ロッテの指揮を執った1995年、球宴第1戦前日の7月24日に福岡ドーム(現ヤフードーム)で行った「関西大震災復興チャリティードリームゲーム」(当時の名称)を思い出したのである。

10年前は日本野球機構から話が持ち上がった。提案に一も二もなく賛同したボビーは外国人選手1人1人に電話をかけて了解を取り付けた。イチロー(当時オリックス、現マリナーズ)松井秀喜(同巨人、ヤンキース)が同じベンチに入った試合が盛り上がったのは言うまでもない。

「あのドリームゲームをもう1度…」。直ちに通訳の中曽根俊を通じて球団代表の瀬戸山隆三に提案した。中曽根が瀬戸山に電話をかけたのは実行委員会の最中。会議を中座してボビーの意向を聞いた瀬戸山は会議の輪に戻ると早速提案した。反対の声は全く上がらなかった。

ところが、いざ実施するとなると日程調整が必要。12月の営業担当者会議で検討されたが、可能だとすればオープン戦が1試合も組まれていない3月14日しかない。オープン戦後半に差し掛かる大事な時期。全球団の了解を得て最終的に決まったのは1月末だった。

実際に動き出したのは2月に入ってから。10年前はテレビ朝日がついたテレビ中継も、今回は時間的に地上波キー局は動かせなかった。中継はCSのJスポーツ2とテレビ埼玉、三重放送、サンテレビ、テレビ和歌山のU局4局にとどまった。だが、それで被災者に対する思いが損なわれる訳ではない。「被害に遭われた皆さんは我々の家族だと思っている。今日のゲームだけでなく、シーズン中の全てのゲームで皆さんを元気づけたいと思っています」。ボビーにとっては、義援金を送るだけがチャリティーではない。

「今年のパ・リーグは盛り上がりますよ。これまでで1番エキサイティングなシーズンになります」。今回のドリームゲームはほんの前哨戦。公式戦こそが本番なのである。

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8月中に新ドラフト案

◇選手会要望に経営側期限約束

球界の諸問題について検討する第2回構造改革協議会が14日、都内のホテルで開催され、8月中に新ドラフト案をまとめる方針が確認された。全球団から21人の選手も参加し、経営者側(12球団代表者)から制度改革に関する現状を報告された。なかなか方向性が出ない状況について、選手会から「遅すぎる。早くまとめるべきだ」という意見が多く、ロッテ瀬戸山代表は「8月中にはやらないといけない」と、時期を限定した改革を約束した。 今後は巨人清武、ロッテ瀬戸山両代表を中心としたワーキングチームを軸に具体案を検討していく。ドラフト制度改革だけではなく、レンタル移籍などについても研究を重ねていく。両代表は早い時期に渡米して、MLB関係者と海外レンタル移籍について会談することになった。既に同制度に関しては、実現性についてリポートを作成するなど動き始めている。メジャー選手会との折衝を含めて現状で実現は困難とみられており、新たな道を探るために直接交渉を行う模様だ。

◇ワーキングチームの議題

(1)
裾野の拡大
(2)
野球人気の回復、ファン層の拡大
(3)
球界、球団経営の刷新、近代化
(4)
制度改革

◇高野連と会談へ

プロ側のワーキングチームが23日に開幕するセンバツ大会期間中に日本高野連からヒアリングを行うことになった。この日の構造改革協議会後、日時を協議した。機構側はドラフトに絡む不正防止や球界の改革案についてアマ側の協力を求めたい意向。高野連側は「どういう意見を求められているのか、お話を伺う」とどういう意見協力ができるのかを検討する。

◇古田会長は期待「信じている」

労組・日本プロ野球選手会の古田敦也会長は、期待を込めて改革の行方を見守った。同協議会でなかなか方向性が出ない現状について「改革は急ぐ必要もある。議論は優先順位をつけてやって欲しいと言った」と語った。 ただ、8月中に新ドラフト案をまとめるという約束に「いい方向にいくと信じている。昨年は何度もウソをつかれたけど、今は1人がドンと座って意見を通そうとする組織ではない」と、巨人渡辺前オーナーを意識した言葉で期待感を示した。

また、選手会の中でも、ドラフト改革での完全ウエーバー化が難しいという見方が広がっているが、同会長は「諸問題がクリアできれば何が何でもウエーバーとは思っていない」と話していた。

◇06年W杯へ要望、早期選手選出を

古田会長は、06年に開催が計画されている野球ワールドカップに関し、早い段階での代表選手選出を望んだ。「(大会が)3月の頭なら、メンバーとかを早く伝えて欲しい。親善色を出さないようにしないとファンは集まってこない。やるからにはトップを」と語った。巨人清武代表も「選手会からは年内に決めて欲しいと言われた」と話していた。

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