わたしはかもめ2005年鴎の便り(3月)

便

3月16日

ヤクルト3−5千葉ロッテ(神宮)

ロッテ先発の小林宏は5回を2安打無失点と順調な仕上がり。球威、変化球の切れともに十分で、5三振を奪った。ヤクルト先発の坂元は5回まで無走者と完ぺきな投球だったが、6回に5安打を集中され3失点、課題を残した。ヤクルト新外国人リグスが1号本塁打を放った。

123456789R
千葉ロッテ0000032005
ヤクルト0000020013
小林宏
「今日は変化球のキレが良かったですね。自分の中では納得出来る内容でした。岩村、古田両選手の三振はフォークです。今日は公式戦と同じ気持ちでマウンドに上がりました。前回の西武戦は公式戦でも当たるので、ストレート中心。相手が、違うものが見えてくるという気持ちもありました。今日は、ストレート、変化球と低めを丁寧に狙っていったが、思ったところに投げられました。試合前は調子も悪くバラバラだったんですが…。暖かいせいもあったかも(笑)。」

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小林宏が完璧ピッチ!5回2安打0封5奪K[サンスポ]

先発三本柱の1人、小林宏が5回2安打無失点。岩村、ラミレス、古田の主軸からの三振を含む5奪三振と完璧なピッチングをみせた。「真っ直ぐ、変化球のキレが良かったので、納得できています」。同じ26歳で仲のいい岩村は3打数無安打に抑え「(今まで)打たれているんで1番力が入りました」と笑顔、笑顔。

◇黒木が1軍合流

黒木知宏投手が1軍に合流したが、ヤクルト戦(神宮)には帯同せず、千葉マリンで練習を行った。18日の紅白戦で登板する予定。

◇当日券500枚を前倒し発売

ロッテは楽天との開幕戦(26日、千葉マリン)の指定席約500枚を19日午前10時から、同球場のチケット売り場で発売。開幕戦当日の発売予定を前倒しする。

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ロッテ、本番さながらの継投[スポニチ]

この試合を含めてオープン戦は残り5試合。ロッテのバレンタイン監督が本番さながらの小刻みな投手リレーを披露した。

6回だ。5回無失点と好投の先発・小林宏に代わり、左腕・前田を投入。先頭の宮本こそ右打者だが青木、岩村と左が続くことを意識しての継投だった。青木の左前打などで2死二塁となり右打席にラミレスを迎えると、今度は右の戸部を起用。しかし、左翼へ2ランを浴び、続く古田に右越え二塁打を喫すると、今度は左の鈴木健に対し、迷わず左腕・山北をつぎ込んだ。「当初から(6、7回を)3人で回す予定だった」と指揮官は話したが、今季は8回を薮田、9回を小林雅に任せる必勝パターンを構想しているからこその逆算リレーだった。

この日も予定通り、薮田−小林雅で2イニングを抑え、逃げ切りに成功。先発は責任回数の5回を最少失点に封じ、中継ぎ陣が2回を踏ん張れば、白星は自然と増えてくると目論んでいる。

攻撃では機動力を前面に押し出すロッテ。開幕まで10日を切り、投手陣の戦術も浮き彫りになった。

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孫オーナーが世界一決定戦構想を熱弁[ニッカン]

プロ野球のオーナー会議初出席となるソフトバンクの孫正義オーナーが「クラブ世界一決定戦構想」について各オーナーに理解を求めた。2月、自ら渡米して大リーグ機構の首脳に構想を披露しただけに熱が入っており、予め資料を用意して熱弁をふるった。

孫オーナーは「方向性として異論はなかった。今後は実行委員会などで話し合う。具体論に入ったと認識している」と一定の成果を強調した。隣に座った楽天の三木谷オーナーが「積極的に発言されていて、よかったと思う」と言うほど。

しかし、各オーナーの反応は冷めたものだった。ロッテの重光オーナー代行は「メジャーは(日本を)対等な相手とは見ていない。アジアで足元をきっちり固めることが必要」と非現実的であるとの見方を示した。また来年3月開催予定の国別対抗戦「スーパー・ワールドカップ」の準備も進んでおり、そちらを優先させるべきだとの意見も相次いだ。

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「世界一決定戦」早期実現遠のく[スポニチ]

臨時オーナー会議が16日、東京都内で開かれ、初出席したソフトバンク・孫正義オーナーが披露した「世界一決定戦」構想に各オーナーから異論や疑問が相次いだ。構想は継続審議となり、早期実現は難しくなった。また、永久失格処分の解除規定が正式承認され、元西鉄・池永正明氏らの球界復帰に道が開かれた。他に有識者会議の委員9人を選任、承認した。

デビューの舞台で孫オーナーは「思いのたけを訴えた」と熱弁を振るった。球界参入を表明した昨年10月から披露する球団対抗の世界一決定戦。2月には単独渡米し大リーグ機構(MLB)に訴えた。この日2時間の会議では1時間が割かれた。

だが手応えを問われると「今すぐ実行できるとは思わない」と描いていた「来年秋には」の早期実現は遠のいた。

事前説明もしていた各オーナーの反応が鈍かった。議長のオリックス・宮内オーナーは「どう経営に結びつくのか」、阪神・手塚オーナーは「日米より、まず日本を軌道に乗せないと」と赤字解消を優先事項とした。

さらに巨人・滝鼻オーナーはアジア杯、W杯、五輪予選と続く国際日程に「現実性は苦しい」とし、日本ハム・小嶋オーナー代行は「当面力を入れるのはW杯」と指摘。NPBはMLBに来春3月のスーパーW杯を将来11月開催にすべく要望中。加えて世界一戦では「何案何案…とあっても実現しない」と横浜・若林オーナーは話した。

「今後は実行委員会で具体的協議に入る」と成果を示す孫オーナーは会議後、成田から渡米し「今回は野球関係者には会いません」。1951年発効の野球協約の「目的」にある「世界選手権を争う」を引用し「もう50年以上待った。焦りはしません」と笑ってみせた。

◇池永氏「恩返ししたい」

オーナー会議で八百長や野球賭博などの不正行為で失格処分となった元選手らの処分解除を認める野球協約改正が承認されたことを伝えられた池永さんは福岡市南区の自宅で記者会見。「嬉しいです。たくさんの方々にお礼をしたい。できれば日本プロ野球界に恩返ししたい」と野球活動へ意欲を見せた。八百長疑惑「黒い霧事件」で1970年に永久失格処分となってから35年。「復権」の道が正式に開かれた。審議方法など細部を詰める時間が必要なため、申請は4月15日ごろからになる見通し。根来コミッショナーは「永久失格を解除できる規定がなかったので、言ってこられても要望を受け入れられないのが現実だった。元の事実を蒸し返して(審議を)やるということは毛頭ない」と話した。

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孫オーナー世界一構想失速[報知]

◇オーナー会議、他球団反論の嵐

ソフトバンク・孫正義オーナーの「世界一構想」が失速した。今年1回目のプロ野球オーナー会議が16日、東京・高輪の新高輪プリンスホテルで行われ、孫オーナーは予告通り米大リーグのワールドシリーズ覇者とアジア王者が戦う「クラブチーム世界一決定戦」の開催を提唱。だが、他球団から次々と問題点を指摘され、「これからは実行委員会で議論してもらう」とトーンダウンした。また、永久失格選手の処分解除に関する協約改正が承認されたほか、プロ野球有識者会議のメンバー9人が発表された。

孫さんが“デビュー戦”黒星を喫した。IT業界の風雲児が意気揚々と臨んだ初のオーナー会議。しかし、会場を後にしたときには、寂しげな表情を浮かべていた。「これから先は一オーナーとして、突出してやるべきことではない」。世界一決定戦への熱も、急激にトーンダウンした。

予想外の反応だったに違いない。「メジャーとのクラブチーム世界一決定戦をやったらいいんじゃいか」。挨拶代わりにビッグプランを披露したものの、先輩オーナーの目は冷ややかだった。方向性には誰も反対しなかったものの、日程、採算面などの具体的な方法論に話が及ぶと、手痛い反撃を食らってしまった。

ロッテ・重光オーナー代行には「孫さんは球界の動きをご存じない。あまり知らないで発言されていたみたいだ。費用の問題、日程の問題で難しい」と会見で突き放される始末。議長を務めたオリックス・宮内オーナーにも「今のままだったらアメリカに振り回される。アジア(杯)の方が先じゃないか。経営にどういうふうに結ぶつくんだ」と疑問符を投げかけられると、日本ハム・小嶋オーナー代行にも時期尚早と一蹴された。

球界維新の推進役を自認していた孫さんも、鋭い突っ込みに強行突破は諦めざるを得ない。「早くて来年末にはと思っていたが、スケジュール的には埋まっている以上、これから調整していくことになると思う」と一歩後退を宣言。この日、夜には本業の関係で成田空港から渡米したものの、「スケジュールが取れない」との理由で、当初予定していたMLB再訪問も行わないことを明かした。「トーンダウンではなく前進だと思っている。具体論を話す段階になった」と気丈に話した新米オーナーだが、球界改革はビジネスの世界よりも難しそうだ。

◇G渡辺前オーナー、孫さん応援

巨人の渡辺恒雄前オーナー(読売新聞グループ本社会長)が16日、都内のホテルで滝鼻オーナー、根来コミッショナーらとの会食後、報道陣の質問に応じ、ソフトバンクホークスの孫オーナーを応援する意向を口にした。この日、開催されたオーナー会議では、孫オーナーの世界戦略に関して各球団の反応は冷ややかだったが、「時期の問題はあるけど、アイデアとしては悪くない。だから僕は頑張ってもらいたいと思っている」と発言。さらに「世界一決定戦?やるなら巨人の方はメジャーに近いし、ヤンキースとアグリーメント(業務提携)もある。オレはもう体が弱ったけど、孫さんのように若くて英語の達者な人に(海外に交渉に)行ってもらうのはいいことだ」とエールを送っていた。

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小林宏「納得いく投球」[ニッカン]

ロッテ先発の小林宏が万全の投球を見せた。速球とフォークが鋭くコースに決まり、5回を2安打無失点。ヤクルトの主軸から揃って空振り三振を奪うなど5奪三振をマークした。「公式戦のつもりで投げた。まっすぐも変化球も切れがよく、すごく納得いく投球だった」と満足顔。バレンタイン監督は「全てがよかった」と手放しで褒めた。

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第三の男小林宏5回無失点

ロッテが公式戦並みの投手リレーでヤクルトに競り勝った。まずは先発三本柱の一角・小林宏が5回5奪三振、無失点の好投でチームに勢いをつけた。前回西武戦では5イニング目に息切れして4失点。「いつもと違う組み立てで失敗した。今日は実戦モードというか、変化球でカウントを追い込むなど公式戦と同じ組み立てで攻めた」と小林宏。

6回表、3点をリードするとバレンタイン監督が動いた。その裏、2軍から合流した前打をすぐ古巣相手に登板させ、さらに右の戸部、左の山北をつぎ込む小刻みリレー。バレンタイン監督は「6、7回の2イニングは前田ら3人に任せると決めていた。予定通り」と話したが、勝ち試合のセットアッッパー薮田、抑えの小林雅まで投入し逃げ切った。

オープン戦のない18日は紅白戦を行い、2軍で調整中の黒木らをテストする。指揮官は自慢の投手力アップへ余念がない。

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