わたしはかもめ2005年鴎の便り(3月)

便

3月25日

ロッテ「岩隈」攻略した[報知]

岩隈攻略へ、準備は万全だ。ロッテは25日、開幕戦で対戦する楽天・岩隈対策として、打撃投手に投球フォームをまねさせ、タイミングの取り方を“予習”した。変則投法の「仮想・岩隈」を打ち込み、開幕戦勝利に確かな手応えをつかんだ。

普段なら淡々と投げ込むはずの打撃投手が、ゆったりと左足を2度振り上げた。ロブソン打撃コーチの指示で“岩隈”に変身したのは吉井打撃投手。今江、西岡に対して、2段モーション気味のフォームで投球を続けた。初めは戸惑い気味の2選手だったが、慣れるにつれ、快打を連発。「やりにくさは感じなかった」(西岡)、「最後はうまくタイミングを取れました。前日に練習するとしないでは違う」と収穫を口にした。

岩隈にコンプレックスはない。昨季(近鉄で)15勝2敗の楽天のエースは、ロッテには1勝2敗。シーズンの黒星は全てロッテ相手だ。シーズン被本塁打13本のうち、6本はロッテが打っている。未対戦の今江、西岡の両若手が攻略に成功すれば、打線の不安はゼロ。吉井打撃投手は「ああいう投げ方の投手はなかなかいない。イメージがつかめるように投げた」と話した。

若手の快音で自信を深めたバレンタイン監督は「岩隈はリーグ最高の投手の1人。1番の状態で試合に入って欲しい」と堂々と挑戦状を叩きつけた。悲願のプレーオフ出場の第一歩として、楽天を返り討ちに遭わせる準備が整った。

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開幕白星もらった!ロッテが“仮想”岩隈を攻略[サンスポ]

え、もう岩隈が投げた?と思いきや、モノマネ。ロッテは打撃練習で、楽天の開幕投手・岩隈のフォームをマネた吉井打撃投手の球を、打ち込んだ。投球動作の途中でボールを握った右手をぶらっと下げ、左足を2度上げる、あのモーションだ。

「独特のタイミングのピッチャーですから。イメージをつくるためマネするよう指示されました」。マウンドに向かう吉井打撃投手は、ロブソン打撃コーチに突然「岩隈のマネをしろ」と命じられたという。事前に伝えられていなかったため、記憶を頼りに岩隈投法がスタートした。

そのとき打撃練習をしていたのが3年目の西岡、4年目の今江、ベテランの堀。西岡、今江は岩隈との対戦がこれまでないが、西岡は「やりにくさは、なかったです」と手応え十分。

昨季、15勝2敗で最多勝をマークした岩隈。このパ屈指の投手に2つの黒星をつけたのが、実はロッテ。7月20日(大阪ドーム)は7回で6点、9月14日(千葉マリン)は2回1/3で7点も奪っている。相性のよさに加えて、対戦のない若手も対策はバッチリ。記念すべき開幕戦で、火だるまにしてやるつもりだ。

◇清水は昨年から使用のストライプを選ぶ

2年連続の開幕投手を務める清水は、キャッチボール、ランニングなど軽めの調整。楽天については「機動力を使う印象。1番から9番までスキを見せないように注意したい」。オープン戦では防御率トップの0.64と好調を維持。今季から先発投手がその日着るユニホームを決めるが、清水は昨年から使用しているストライプを選択した。

バレンタイン監督
「寒くなるかもしれないが、ファンにとってエキサイティングな試合になる。楽しんでもらえるはず。」

◇田中が手術

ロッテは、田中良平投手が24日に群馬県内の病院で右手人指し指と中指の血行障害を治す手術を受けたと発表した。全治3、4ヶ月の見込み。

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清水は「投手戦望むところ」[スポニチ]

楽天との歴史的1戦を控えた清水は遠投、ダッシュと軽めの調整。「やっと来たという感じ。開幕といって特別なことはしない。朝、いい目覚めができればいい」。昨年に続く2度目の大役に自然体で臨む。アテネ五輪代表としてともに戦った岩隈との対決には「投手戦は望むところ。1点が大切になるので大事に守っていきたい」と闘志むき出しだ。今季、球団はホーム用ユニホームを3種類用意。どれを選ぶかは先発投手に決定権があるが、清水は「右翼席にいる多くのファンが着ている」とあえて従来のストライプを選択した。オープン戦の防御率0.64。NO.1はシーズンでも譲る気はない。

◇弁当も開幕記念

開幕2連戦限定発売となる「開幕記念弁当」は、26日は3500食を販売する。例年の開幕戦で球場内に用意される弁当は600食程度だが「2日間は他の弁当は置かず、これだけに絞った」と販売業務担当会社「飴安」の市川社長。昨年末から弁当企画を練ってきた高瀬ファンサービス担当も「完売できると思います」と期待していた。

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ロッテ開幕戦始球式は、金田正一氏[ニッカン]

ロッテは25日、楽天との今季開幕戦(26日、千葉マリン)で金田正一元監督が始球式を務めると発表した。第2戦(27日)の始球式は金田氏のほか、村田兆治氏、有藤道世氏ら1974年に日本一に輝いた主力選手ら計10人が参加して行う。

これらの始球式では各OBが74年当時のオリオンズの復刻ユニホームを着用し、自筆でサインした後にネットオークションに出品する。

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ボビー『岩隈対策』万全

楽天を迎え撃つバレンタイン監督は、エネルギッシュに動き回った。自らノックで内外野にフライを打ち上げ入念な強風対策。打線のカギを握るベニーら外国人打者、女房役の里崎らと入念な個別ミーティングも行った。楽天やエース岩隈の印象を問われると「新規球団だし、視力を尽くしてくるだろう。岩隈もリーグを代表する最高の投手の1人に違いない」と話した。

それでも「岩隈対策」は綿密だった。2ヶ所で行われた打撃練習。1ヶ所の投球マリンを岩隈の得意球スライダー回転にセット。もう1ヶ所では、打撃投手の吉井にロブソン打撃コーチから「岩隈のフォームで投げろ」の指示が出た。「急に言われてびっくり。岩隈をイメージしながら、左足を1度止める2段モーションで投げました」と吉井。

昨季のロッテ打線は岩隈を得意にしている。わずか2敗の岩隈だが、いずれもロッテが土を付けた。対戦打率も3割近い。それでも念を入れた。「優勝を欲しがっているチーム(ロッテ)と、注目のニューチーム(楽天)の戦いだから、きっとエキサイトする」。評論家風の分析に、余裕と自信を漂わせた。

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清水気負いなし

◇自作タオルで演出も

開幕投手の清水が自らデザインした「サポーター・タオル」を首に巻いて会見した。「いよいよその時がきたって感じ。でも、昨年1度経験しているし、バタバタするようなことはない」。このタオルをファンに向かってグルグル回しながらマウンドに上がる。チームが本拠地で開幕を迎えるのは9年ぶりだが、「楽天打線は機動力があるしクマ(岩隈)もいい投手。だけど周囲のことは意識せず自分の投球を心がける」と気負いもなかった。

清水直
「やっと来たという感じですね。今日になって、いい緊張感も出てきています。(96年開幕戦の)データを見たのですが、自分も必ず勝つという気持ちになってます。(楽天は)意識すると自分のピッチングができないので、意識はしません。常にロッテのペースでゲームを進めて、経験を生かして投げます。主役はロッテですから。」

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ロッテは挑発的ポスター作戦!?

◇JRの駅に登場

千葉マリンスタジアム近くのJR海浜幕張駅には楽天への過激なメッセージのポスターが張られていた。

◇始球式は金田氏

ロッテが26日からの開幕2連戦の「オープニング・セレモニー」要項を発表した。開場はいずれも午前11時(試合開始は午後1時)。26日は福浦の母校・習志野高の吹奏楽部員140人、チアリーダー180人で式典がスタート。重光オーナー代行、バレンタイン監督らが楽天三木谷オーナー、田尾監督らに花束を贈呈。君が代独唱は歌手の大黒摩季。始球式は74年優勝時の監督だった金田正一氏が務める。27日の始球式は同氏と村田兆治氏ら当時の優勝メンバー9人が合同で行う。また千葉と仙台の名物をあしらった「開幕弁当」(1000円)も限定販売される。

◇田中良が手術

田中良が24日に群馬県館林市内の病院で血行障害の手術を受けたことが発表された。術後の経過は良好で1週間程度で退院できる見込みだが、全治には3〜4ヶ月を要する。そのため、本格復帰は早くても6月になる予定。

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