わたしはかもめ2005年鴎の便り(3月)

便

3月26日

千葉ロッテ1−3東北楽天(千葉マリン)

楽天が岩隈の好投で記念すべき球団創設初勝利を挙げた。楽天は3回1死から高須が二塁打で出塁し、続く川口が右中間オーバー適時二塁打で先制するとさらに2死後、山崎の左前適時打でさらに1点追加。7回に里崎の適時打で1点差に詰め寄られるが9回に酒井のレフトオーバー適時二塁打で突き放した。投げては岩隈が9回を5安打、7奪三振、1失点ので今季初勝利を完投で飾った。9年ぶりの本拠地開幕となったロッテは先発清水直が力投するが、走塁ミスが目立ち打線は援護することができなかった。

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東北楽天0020000013
千葉ロッテ0000001001
バレンタイン監督
「今日は試合前のイベントも素晴らしかったし、エキサイティングな1日だった。ゲームは岩隈がどうにもできないくらい素晴らしかった。去年は開幕勝利しながらプレーオフを逸したので、今年は違うシーズンの入り方になったということ。井上はいつもあの様なプレーをする選手ではない。緊張していたのかな。2死でランナーが2人いたチャンスが続くと思っていたが、チェンジとなって、守備につかなけれないけなくなった。」
清水直
「マリンでの開幕の今日は調子どうこうは関係ない。内容が悪くても何とかしないといけないゲーム。先制されたことが全てでした。開幕という雰囲気はしっかり感じていたし、楽天の歴史的な試合で1球1球プレッシャーを感じながら投げました。当然9回も最後までと思っていました。まあ、交代は監督が決めることですから仕方ないです。(川口は)真っ直ぐが少し引っかかって甘く入りました。(打線の援護がなかったことに)気にしていないし、これからも気にしない。今日も打線は点を取ってくれているんだし、先制されなければ分からなかった。自分が最少失点でいけばいい。それを意識するだけです。」
里崎
「最初の打席のヒットで気が楽になりましたね。点を取られた後だったから、何としても塁に出たいという積極的な気持ちがいい方向に出ましたね。タイムリーは、パスクチが一塁に出たので、何としても二塁に進んでチャンスに回って来いと思っていたので、よし、という気持ちで打席に入りました。この調子を維持していかないといけないですね。」

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Mナイン“球界新時代”の重圧に負けた

ロッテが歴史的一戦に敗れた。入場券は全て売り切れて超満員となり、開幕イベントも成功したが、肝心の試合は敗戦。バレンタイン監督は「エキサイティングな1日だった。岩隈が良すぎた」と、まず相手を称えた。

昨年から課題の打撃力を補うため走塁を重視。そこでミスが出た。3回1死二、三塁の好機で小坂が一塁ゴロを打ったが、二塁走者の井上が飛び出し併殺。さらに5回にも井上が中前打を放ったが、一塁をオーバーランしてアウトになった。バレンタイン監督は「井上はミスするはずのない選手だが…緊張したのかも」と首をひねった。7回に里崎の中前打で1点を奪うのがやっとだった。

先発の清水も異様な雰囲気でペースを掴むのに苦労した。自らデザインした「サポーター・タオル」をグルグル回すパフォーマンスで登板。先発の責任は果たしたが「先制されたのが全て。重圧を感じた。調子どうこうじゃない」と話した。「昨年は開幕戦に勝ってもプレーオフを逃した。今年は違う方法でシーズンが始まったと思えばいい」と指揮官は気持ちを切り替えた。

里崎
「(適時打は)完全に詰まったが、ファンの声援がヒットにしてくれた。」

◇開幕イベント共演

ロッテと楽天がタッグを組んで開幕イベントを成功させた。試合前にバレンタイン監督と田尾監督自らマイクを握り、異例のメンバー紹介で盛り上げた。千葉と仙台の名物を入れた「開幕弁当」は用意した3500食を完売した。また、習志野高校吹奏楽団、習志野出身バンド「えちうら」が球団初のイメージソング「夢への翼」などを演奏。グラウンドではロッテのチアパフォーマー「M☆Splash」のメンバー120人に、応援に駆けつけたチアガール70人が加わって、元気な踊りを披露していた。

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ロッテ焦ったミスった[報知]

超満員のスタンドも、指揮官の遺恨も、勝利には結びつかなかった。9年ぶりの本拠地開幕となった千葉マリンは2万8353人であふれ返った。歴史的一戦を手段を尽くして盛り上げたロッテは結局、楽天の引き立て役となってしまった。

試合前、バレンタイン監督は、楽天のキーナートGMに先制ジャブを放った。2人は24日の講演で薬物問題で意見が対立。「彼は公式な立場でメジャーのグラウンドに立ったことがない。そんな人が米の野球について語るのは理解し難いね」と元メジャー監督の本音を爆発させ、楽天撃破を誓ったはずだった。

だが、試合ではロッテが雰囲気にのみ込まれた。3回1死二、三塁。一ゴロで二塁走者の井上が飛び出し、三塁走者が押し出されタッチアウト。井上は5回にもオーバーランで挟まれ、「点を取りたい気持ちが先走ってしまった」と悔やんだ。異様な雰囲気と、エース・清水のために点を欲する焦りが、ベテランの判断力を狂わせた。

バレンタイン監督は「イベントも素晴らしく、興奮した1日だった」と敗戦の悔しさを胸にしまい込んだ。第2ラウンドで楽天に初黒星を味わわせることで、ホームの面目躍如を狙う。

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バレンタイン監督悔しさ1敗…“遺恨試合”黒星スタート[サンスポ]

バレンタイン監督の表情は悔しさに満ちていた。「とてもエキサイティングな試合だった」と平静を装ったが、血圧は急上昇だ。

楽天・キーナートGMとの遺恨。試合前、バレンタイン監督が突然“口撃”した。「彼が私をクレイジーと言っていたのか?彼はステロイドや野球についてそれほど知識がないし、メジャーのレベルで、公式な立場でグラウンドに足を踏み入れたこともない。そういう人がアメリカの野球について語ることが全く理解できない」。

発端は24日の日本外国人特派員協会で同GMと講演を行ったとき。米国で話題になっているステロイドの問題で両者の意見が対立。講演終了後、同GMは「ロッテの監督はちょっとおかしいよ」と発言するなど、既に場外戦が勃発していた。

そんな“遺恨試合”で相手の歴史的な1勝に貢献。バレンタイン監督にとっては“泣きっ面にハチ”状態。ただの1敗ではなかった。

◇当日券求めて徹夜組600人

2万8353人の観衆を集めたこの1戦。当日発売の外野自由席と一部の指定席を求めて、600人の徹夜組が千葉マリンに並んだ。午前10時50分の開場前には列が1万5000人に達し、午後零時10分には全てのチケットが売り切れ。180人のチアリーダーのダンスやパラグライダーから始球式用の球が降ってくる演出、ロッテ元監督の金田正一氏の始球式などに観衆も大喜びだった。

◇開幕特別版を配布…スポーツ6紙合同企画

スポーツ新聞6紙による特集「プロ野球開幕スポーツ6紙合同企画」(特別協賛=スカイパーフェクTV!)の別刷りが26日、パ・リーグ開幕を迎えた千葉マリンスタジアムなどで配布された。これはペナントレースを盛り上げるため、スポーツ6紙がセ・パ両リーグの球団を特集したもの。セ・パ各球団が特集された8ページからなる保存版で、開幕を迎える各球場で配布される。

◇黒木がイースタン開幕戦でセーブ

黒木知宏投手がイースタン・リーグ開幕戦の湘南戦(横須賀)で9回から登板し、1回1安打無失点でセーブを記録した。

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千葉ロッテ0101000013
湘南0100100002

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ボビーはイライラ[スポニチ]

試合後もバレンタイン監督はイラだっていた。「井上はあんなミスをする選手じゃない」。得意の走塁でつまずいた。3回1死二、三塁で小坂の一ゴロに「緩い打球だったので三塁走者を見ずにスタートしてしまった」と井上が飛び出し、三塁走者・里崎が押し出されて憤死。5回は2死一塁で中前打を放った井上が中継プレーの間に二塁を狙おうとしたが挟殺。まさかの連続だった。

試合前もイラついていた。2日前に薬物問題で論戦を繰り広げた楽天・キーナートGMに対し「メジャーの舞台に立っていない彼が米国の野球について語るのは理解できない」と逆襲。ところが「議論しても仕方ない」と同GMに無視され、歴史的白星まで献上してしまった。「昨年は開幕白星でプレーオフに出られなかった。今年は違う展開になる」と最後は必死の強がりで気持ちを入れ替えるしかなかった。

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ロッテ9年ぶり本拠地開幕戦飾れず…[ニッカン]

ロッテは9年ぶりの本拠地開幕を白星で飾れなかった。打線は、楽天先発の岩隈を攻略できずに5安打1得点。少ない好機も2度の走塁ミスで得点を奪えなかった。バレンタイン監督は「(走塁ミスは)どうしてか分からないが、緊張していたのかな。点を取れると思ったのに」と悔しい表情を見せた。それでも「岩隈が良すぎた。去年は(開幕戦に)勝ってもプレーオフを逃したし、違う形でシーズンが始まったと思えばいい」と気持ちを切り替えた。

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金田正一氏が、ロッテ開幕戦始球式[ニッカン]

ロッテと楽天の開幕戦の始球式は、1974年にロッテを日本一に導いた金田正一元監督が務めた。山なりながら、ストライク投球に「奇跡だよ。こういう祭りは最後かもしれないからね」と笑顔で話した。31年ぶりの優勝を目指す古巣には「勝つ以外ないよ」と激励した。

監督時代は三塁コーチボックスに立つなど、積極的なファンサービスに努めた。マリーンズファンで埋まった外野席を見て「嬉しいね。これをつくるのにどれだけ苦労したことか」と、人気のなかった当時を振り返りながら話した。

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