ロッテが逆転勝ちでこのカードの勝ち越しを決めた。オリックスの1点リードで迎えた7回、ロッテはフランコのセンターオーバー1号2ランで逆転に成功。続く8回には福浦がライト線へ適時二塁打を放ち1点を追加。9回からマウンドにあがった抑えの小林雅は、オリックスの塩谷に適時打を浴び1点差に迫られるも、後続を断ち2セーブ目を挙げた。ロッテ先発の小野は7回を被安打4の1失点と好投。オリックスは平野の適時打で先制するも、3年ぶりの登板となった先発のユウキを援護できずに連敗。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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千葉ロッテ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 1 | 0 | 3 |
オリックス | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 2 |
「サンデー晋吾」ことロッテ小野が「水曜ナイター」で花を咲かせた。藤田、小林雅の助けを借りたものの、7回1失点と好投。意外にも、プロ12年目で初めての「シーズン初登板白星」を手にした。
1軍に定着してから出足でつまずく癖があり、日曜フィーバーした00年もシーズン初戦は勝ち星なし。特に昨季までの2年間は腰痛に苦しみ、開幕時の出遅れが目立った。それがこの日は真っすぐ、変化球とも切れた。強い腕の振りで微妙に変化させ、連打を許さなかった。「よく腕が振れた。腰痛克服に取り組んでくれたトレーナーさんらのおかげ。チームに貯金1ができて嬉しい」と話した。
開幕5連戦を3勝2敗で乗り切り、順位も2位タイ。バレンタイン監督は「小野が素晴らしい投球をした。開幕5試合ともいいゲームばかり。この調子を続けたい」。1日から本拠地で迎える首位ソフトバンク戦へ意欲を見せた。
好調の今江がユウキから死球を受け、連続試合安打も「3」で止まった。7回の3打席目、左足太もも裏にドスン。「狙われたみたい。ムカッとした」と今江。バレンタイン監督も 「あれは完全に狙っていた」とカンカンだった。
プロ12年目の小野が、シーズン初登板で初めて勝利を挙げた。「緊張したけど、この時期にしてはいいスタートを切れた。10連勝した00年も初戦は負けていますしね」。多彩な変化球を両サイドに集め、オリックス打線を7回4安打1失点。「昨日、いい勝ち方をしたので自分で貯金をつくりたかった」と表情を緩めた。
例年春先に出る持病の腰痛が、今年は出ていない。昨夏に臨時コーチを務めたフィジカルインストラクターのトム・ハウス氏(元レンジャーズ投手コーチ)から伝授された「左でのシャドーピッチング」を実践し、体のバランスをアップさせたことが腰痛封じにつながった。バレンタイン監督も「冬のオフトレーニングで体が強くなっている」と、4年ぶりに2ケタ勝利を目指す右腕の好投に目を細めていた。
終盤の逆転劇に継投策も成功し、ご機嫌のバレンタイン監督だったが、7回に今江がユウキから死球を当てられた場面には「あれは完全に狙っていた。それだけは覚えておく」。今江自身も「ムカつきました。絶対に打って走者を還そうと思っていたのに…。この借りは今度打って返します」と燃えていた。
7回2死一塁の場面でオリックス・ユウキが今江の左太もも裏に死球を当てると、バレンタイン監督は審判団に猛抗議。「彼のいい投球は見ていたが、故意に当てたのも見ていた。他の内角球は分からないが、1つだけ顕著だった」とカリカリ。ただ、貯金1には「とてもいい試合ができている。これを続けていきたい」とニコニコ。
ロッテが終盤の逆転劇で連勝、貯金1とした。1点を追う7回、フランコの中越え1号2ランで逆転。8回には福浦の適時二塁打で加点した。先発の小野は7回1失点の好投。オリックスは打線がユウキを援護できず借金3。
「第5の男」とは言わせない。フランコの特大闘魂弾が、ロッテに今季初連勝、初貯金をもたらした。「本当に気持ちいい。今日は幸せな日だ」。李承Yとの1軍残留争いを制した35歳は、ヒーローインタビューで端正なマスクを崩した。
オリックス・ユウキの前に6回までゼロ行進。絶望的な状況を打破する一打は、7回1死二塁から生まれた。カウント1−0から内角低めの直球を豪快にフルスイング。「パーフェクトな当たり」と自画自賛した弾丸ライナーは、中堅右の2階席へ飛び込んだ。
苦心の末につかんだ開幕1軍だ。今季のロッテは外国人野手が4人。パスクチ、李とその座を争ってきた。フランコはオフに2軍を容認する“マイナー契約”を締結。開幕2軍が濃厚だった男は肉体にムチを打って、オープン戦でチーム最多の14試合に出場。アピールを続け、逆転で1軍に生き残った。
「今日は中心打者がよく働いた」とバレンタイン監督はフランコへの厚い信頼を口にした。ファームでは李が3戦3発と気を吐くが、フランコは意に介さない。「李はいい友達。他人は気にせず、自分の仕事をすることだけを考えてきた」と言い切った。チームメートより己をライバルと位置づけ、35歳は奮闘を続けていく。
ロッテ先発の小野晋吾投手が7回を投げ4安打1失点、今季初勝利を挙げた。小野自身も「プロ12年目で初めて」というシーズン初登板での勝利だった。例年春先は慢性的な腰痛に悩まされてきたが「キャンプで腰痛が出ないようなトレーニングをしてきた」と対策結果をいきなり出した。今季は先発で再起を期すだけに「いいスタートが切れた」と笑顔だった。
中長期的な視点でプロ野球の諸問題を検討するワーキンググループ(作業部会)が30日、東京都内でスカウト活動の不正防止のルールづくりなどについて話し合った。ワーキンググループの代表がアマチュア球界との意見交換として、19日に全日本大学野球連盟、25日に日本高校野球連盟を訪問した内容が報告され、アマ側との接触の仕方などについて議論した。今後は4月中旬に予定する米大リーグ視察までに社会人野球、サッカーJリーグとも意見交換を済ませ、さらに議論を重ねていく方針。