ソフトバンクが接戦を制し首位を守った。ソフトバンクは1点を追う3回、無死満塁から川アの2点適時打と松中の犠飛で3点を奪い逆転、4回にはカブレラが来日第1号ソロを放った。ロッテは7回、先発新垣から諸積と適時打と小坂の犠飛で同点とするが、8回にソフトバンクはカブレラが適時二塁打で勝ち越しに成功。投げては新垣の後を受けた4人の投手陣が無失点に抑え、3番手の4年目神内がプロ入り初勝利。ロッテの連勝は3でストップ、ルーキー久保が3番手でプロ初登板、打者1人・城島をレフトフライに打ち取った。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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福岡ソフトバンク | 0 | 0 | 3 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 5 |
千葉ロッテ | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 4 |
連勝が3でストップした。前回登板で楽天を1安打完封した渡辺俊が先発したが、3回に左打者に4連打を許すなどして3失点。4回には1発を浴びた。「カーブの調子が悪く、ピッチングの組み立てが難しかったです。次回この借りは返したい」と振り返った。7回に諸積の三塁打などで同点としたが、8回に今季初登板の薮田が勝ち越し点を与えてしまった。バレンタイン監督は「勝ってたら首位?それはシーズン終わりに気にすること」と冷静に語っていた。
自由獲得枠ルーキー久保がデビューした。3点差の7回2死一塁、城島の場面で登板。初球がいきなり背中の後ろを通過する暴投で「力んで抜けてしまった」。その後は落ち着き、左飛に打ち取った。「腕が振れていた。もっと投げたかったが、積み重ねていきたい」と語った。アマ時代は松坂世代最後の大物と呼ばれたが「同年代に負けないという気持ちでやりたい」と向上心を見せた。
渡辺俊が5回2/3を6安打4失点。3月27日の楽天戦(千葉マリン)では打者27人を1安打完封したが「カーブが悪くて組み立てが難しかった」と元気がない。3回には宮地からの左打者に4連打。左打者には昨季、打率.299と打ち込まれており、課題は解消されていない。勝てば昨年4月10日以来の首位となったが、バレンタイン監督は「それはシーズンが終わってからのこと」と言葉少なだった。
渡辺俊が5回2/3で6安打4失点KO。変化球の制球が定まらず、3回には左打者に4連打された。「カーブの調子が悪く投球の組み立てが難しかった。悪いなりにもう少し粘らなくては」。前回登板では楽天を1安打完封していただけに、痛恨の黒星。バレンタイン監督は「緩い球が効果的でなかったが、次回は修正してくれるだろう」とサブマリン右腕をかばった。
1000試合出場を果たした諸積兼司外野手の表彰式が、ソフトバンク戦(千葉マリン)前に行われた。昨年9月14日の近鉄戦(千葉マリン)で達成していた。
ロッテがあと1歩のところで首位浮上を逃した。勝てばソフトバンクと同率で並ぶ試合に、前回登板で1安打完封劇を演じた先発・渡辺俊は6回持たず4失点降板。終盤、打線が同点に追いつく粘りを見せたものの、中継ぎが踏ん張れず1点差に泣いた。
普段よりも微風で、逆に変化球の制球に苦しんだ渡辺俊は「先に点を取ってもらったのに、次の回に逆転されて野手に申し訳ない」と猛省。「カーブの調子が悪くて、投球の組み立てが難しかった。でも、悪いなりにもう少し粘らなくてはいけない」と唇をかんだ。
バレンタイン監督は「1位であるかどうかは最後に意味を持つことで、全く関係ない。いい試合ができたと思っている」と連勝が3で止まったことにもサバサバ。大詰めに来て先頭打者を四球で簡単に歩かせ、決勝点を与えた薮田に対しても「素晴らしい投手であることに変わりはない」と精一杯かばう言葉をかけたが、こういう試合を勝ちきれないところに、常勝球団との差をのぞかせた。