わたしはかもめ2005年鴎の便り(4月)

便

4月6日

西武4−15千葉ロッテ(インボイス)

ロッテが今季2度目の先発全員安打、今季3度目となる2試合連続2ケタ得点で大勝。首位ソフトバンクに1ゲーム差に詰め寄った。ロッテは2回橋本の適時打などで4点を先制。5回には李承Yの2試合連続となる2号ソロ、7回にはベニーの来日初・2号満塁HRなどで点差を広げた。投げては先発小野が5回3安打の好投で、今季2連勝。西武は4点を追う2回、和田の1号2ランなどで1点差に追いつくが、その後のチャンスを活かせなかった。先発石井貴は3回途中まで7安打6失点と奮わず、昨シーズンから自身4連敗を喫した。

123456789R
千葉ロッテ04201340115
西武0300000104
小野
「今日は調子が悪くなかったことが分かっていたので、丁寧に投げようとピッチングを心掛けました。1番注意したのは、先頭を出さないこと。ただ2回は、意識し過ぎて、先頭のカブレラ選手に四球を与えてリズムを崩しました。シュートが抜けて苦しかったですね。でも、打線が点も取ってくれて本当に精神的に楽になりました。ファインプレーで助かったし、今日は野手のみんなに感謝です。連勝なんて気持ち悪いぐらい、最高のスタートですね。」
「去年インコースにやられたので、オフの間1番のテーマにして取り組んできました。右肩を突っ込まないようにすることと、ステップの右足をスクエアに出すことに注意しています。(敬遠は)自分の役割は出塁率を上げることと、次のバッターにつなぐことだから、敬遠も自分にプラスですよ。(初の外野は)一生懸命ディフェンスしようと思ったけれど、打球が飛んで来なかったですね(笑)。とにかくチームが勝つことが1番。このいい状態でいきたいですね。」
大塚
「何も考えていません。打たないと落ちるだけだから。今日は最初に三振しているし、バントも失敗していたので、取り返さないとと必死に打っただけです。開幕から調子は良くなかったので、何も考えずにバットを振ろうと取り組みました。ただ、いい感じのヒットが出ると、その残像が残っていて同じバッティングができていることは大きいですね。(6回の守備は)普通の守備。大したものじゃないですよ。」
ベニー
「満塁ホームランを打ったのはストレート。チームの勝利が1番大切。勝ちゲームで二塁打と満塁ホームランを打つことができて、気持ちがいいね。」

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(2日で33安打)打って!(2日で27点)取って!!(首位に1差)追って!!!

◇李2戦連発

「イ・スンヨプ」「イ・スンヨプ」。ロッテ応援団の掛け声に乗って「アジアの大砲」李が連夜の爆発を見せた。3回、中前適時打で5点目をたたき出すと、5回には2試合連続の1発を右翼スタンドに放り込んだ。西武芝崎の投じた内角高めのカットボール。昨季苦手にした内角球を、苦もなく打ち返した。「少し詰まり気味だったけど、タイミングは合っていた。自分のスイングができたので、ホームランになった」。嬉しそうに振り返った。

◇先発全員H

「完全復活」を象徴したのが、6回の場面だった。1死二、三塁で迎えた4打席目。正津−野田の西武バッテリーはボール球で様子を見ながら、結局は敬遠した。これが来日2年目での初敬遠。「勝負して欲しかったけど仕方ない」と李は冷静だったが、スタンドは西武ファンからも大ブーイングだった。

来日2年目で日本の生活に慣れたことが、復活の1番の要因。もう1つ、貴重なアドバイザーの存在があった。李の師匠である、韓国プロ野球、元LG監督の金星根さん。李は今季、キャンプ中から師匠と連絡を取りフォームなどのチェックを受けている。体が前に突っ込むクセを指摘され連日の振り込みで悪癖を修正した。バレンタイン監督も「いいスイングしている。いい結果を出せるようになった」と復活を保証した。

李に引っ張られた打線は今季初の先発全員安打で18安打15得点。西武相手の2日間で33安打27点と打ちまくった。3カード連続の勝ち越しで貯金も今季最多の「3」。「打てないロッテ」のレッテルは、李の復活で吹き飛んだ。

◇激励会

ロッテは8日に千葉市内の球団事務所のあるWBGビル1階通路広場で激励会(午後0時5分〜55分)を開く。バレンタイン監督と、独身の里崎、西岡両選手が出席。当日夜のOLデー・ナイター(千葉マリン、日本ハム戦)へ、OLらの観戦を呼び掛ける。

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李承Y2戦連発、ロッテ15点大勝[スポニチ]

理想的なスイングが完全復活を告げていた。5回、李承Yは芝アの内角高め、135キロカットボールをフルスイング。打球はアーチスト特有の高い放物線を描き、右翼スタンドに消えていった。

「少し詰まり気味だったけど、タイミングは合っていたし自分のスイングができた」。2戦連発の2号ソロ。その言葉に56本塁打のアジア記録保持者の風格を感じさせた。

来日2年目。オープン戦で打率.050で開幕2軍スタートの屈辱を味わった。だが「韓国には戻らない」と固い決意で2軍で5割、4本塁打。3日のソフトバンク戦(千葉マリン)で早期復帰を果たした。その陰には韓国プロ野球の名将がいた。元LG監督の金星根(キム・ソングン)氏。李の韓国時代の打撃フォームを熟知しており、ボールを引きつけ軸回転で打つことをアドバイスし続けた。李もキャンプから1日1000スイング。ライオンキングと呼ばれた速いスイングスピードが戻り、内角球をさばけるようになった。

復帰後4試合連続安打で打率.353、2本塁打、6打点。バレンタイン監督も「非常にいいスイングだ」と絶賛した。主砲復活と共にチームも2試合連続2ケタ得点となる15点。今季2度目の先発全員の18安打で、チーム打率も.297。「ホットな野球を続けていきたい」と指揮官。2連勝で貯金3。首位ソフトバンクは1ゲーム差とすぐそばにいる。

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ロッテ連夜の大爆発!昨季“誤算”の李&ベニーが変身[サンスポ]

連日の打線爆発に試合後もロッテベンチはお祭り騒ぎだ。前夜の15安打を上回る18安打で2試合連続2ケタ得点。昨季日本シリーズMVPの石井貴を3回途中でKOすると、西武のリリーフ陣をメッタ打ち。強力打線を引っ張るのが、昨季不振だった李承Y&ベニーの助っ人コンビだ。

5回は李承Yだ。西武の2番手・芝アのカットボールを強振すると打球は静まり返る右翼席にズドン。2試合連続の2号ソロ。「少しつまり気味だったけど、タイミングは合っていたし、自分のスイングができた」と韓流スマイルでニッコリ。

元々一塁手の李だが、この日は初めて左翼で出場。昨季は大半が指名打者での出場だった。今季から導入される交流試合対策だ。ボールが飛んできたのは9回の赤田の左飛だけだったが「これからも一生懸命やろうと思ってる」。

トドメは7回のベニーだ。2死満塁から宮越の直球をマッチョボディーでフルスイング。「強く打つことだけを考えていた」と125メートル弾をロッテファンが熱狂する左翼席へブチ込んだ。

パワーばかりが目立つベニーだが、体のケアには人一倍気を遣い、試合前には誰よりも長くストレッチ。「球場ごとに人工芝も違うから」とケガをしない体作りを心がけるさらに。「今日は暖かかったしね」。ハワイ出身には最高23度と初夏を思わせる気温もプラスに作用した。

今季初の先発全員安打で、昨季リーグ最下位だったチーム打率は目下ダントツの.297。今のロッテは怖いものなしだ。

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ベニー満塁弾!ロッテ爆発18安打15点[報知]

ロッテが2日連続の2ケタ得点で大勝。2回、橋本の右前適時打で先制すると3回途中までに6点を奪い石井貴をKO。7回には、ベニーに満塁弾が飛び出すなど先発全員安打で18安打15得点。西武は投手陣が精彩を欠き連敗で4位に転落。

高々と舞い上がった白球が左翼席で弾んだ。7点リードで迎えた7回、2死満塁。ベニーが今季2号となるグランドスラムで西武の息の根を止めた。18安打で15得点。主砲の一撃は、昨年の王者を完膚無きまでに叩きのめす強烈なアッパーカットになった。

「打ったのはストレート。強く叩くことだけを考えていた」と上機嫌で球場を後にしたベニー。練習の虫の手のひらは、スイングで全体がマメのように硬くなっている。試合前、ヤスリで黙々とマメを削る姿は、獲物を求め、キバを研ぐ猛獣の姿そのものだ。

3カード連続の勝ち越しで貯金を3に増やした。「非常にいい状態だ。相手の失投を見逃していない。これからもアグレッシブな野球を続けていきたい」とバレンタイン監督。投手陣が安定し、打線も破壊力抜群。ロッテの春の進撃は、まだ止まらない。

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李が2試合連発[ニッカン]

李承Yが2試合連続の2号ソロを放った。5回1死で内角球を右翼席へ運んだ。「少し詰まり気味だったけど、タイミングは合っていたし、自分のスイングができた」と笑顔を見せる。昨年苦しんだコースをうまく打ち返した1発に、表情は緩む。オープン戦の不振で開幕は2軍スタートだったが、3日に今季1軍初昇格した後は4試合連続安打するなど打撃好調だ。ようやく本来の力を発揮してきた韓国のヒーローは、この後もチームを引っ張りそうだ。

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